「地方女子」(その1)、(その2)の続きです。
先週末の発売日当日、この新書(↓)をアマゾンが届けてくれました。
『なぜ「地方女子」は呪縛になるのか』 寺町晋哉著(2026) 集英社新書
カバーの「袖」には次のような概説が書かれています。
----------引用開始
先週末の発売日当日、この新書(↓)をアマゾンが届けてくれました。
『なぜ「地方女子」は呪縛になるのか』 寺町晋哉著(2026) 集英社新書
カバーの「袖」には次のような概説が書かれています。
----------引用開始
大学進学において、生まれ育った地域、性別、通っている高校、保護者の学歴など、特に多くの壁=社会的諸条件を乗り越えなければならないのが「地方女子」。
個人の努力や意志の問題に矮小化すると、「壁を乗り越えられないのは自己責任」という重荷を子どもたちに背負わせかねず、「地方女子」を呪縛にしてしまう。
選択の背景にある「当たり前」はどのようにつくられているのか―。
本書では「地方女子」の置かれた現状を教育、制度、経済、社会意識、ジェンダーなど多角的な視点から分析し問う。
(前掲書カバー「袖」より)
----------引用終了
私は、地域差が生まれるこのグラフ(↓)の背景を知りたかったのですが、
早速、序章でこのグラフが登場していました。
(学校基本調査2024年度より作成---とあります。)
この図の元となったのは、2022年の日本学術会議のシンポジウム、「中等教育からはじめよう!ジェンダー平等--誰一人取り残さない、誰もが暮らしやすい社会の実現をめざして--」へ著者が登壇した際、「地方の中学生・高校生の進路選択におけるジェンダー平等の課題」というタイトルで報告をしたときに初めて披露したものなんだそう。
思いの外、好評だったとのこと。
で、
徳島県だけが唯一、女子の大学進学率が男子を上回っている
という事実について。
本文中にその理由は言及されておらず、章末の「注」に、次のように記されていたのでした。
(前掲書カバー「袖」より)
----------引用終了
私は、地域差が生まれるこのグラフ(↓)の背景を知りたかったのですが、
早速、序章でこのグラフが登場していました。
(学校基本調査2024年度より作成---とあります。)
この図の元となったのは、2022年の日本学術会議のシンポジウム、「中等教育からはじめよう!ジェンダー平等--誰一人取り残さない、誰もが暮らしやすい社会の実現をめざして--」へ著者が登壇した際、「地方の中学生・高校生の進路選択におけるジェンダー平等の課題」というタイトルで報告をしたときに初めて披露したものなんだそう。
思いの外、好評だったとのこと。
で、
徳島県だけが唯一、女子の大学進学率が男子を上回っている
という事実について。
本文中にその理由は言及されておらず、章末の「注」に、次のように記されていたのでした。
年度によっては女子の方が高くなる都道府県もあるが(2021年度の沖縄、2022年度の鳥取・高知)、継続することはない。
筆者が把握している2021年度以降、継続して女子の進学率が高いのは徳島県のみである。
なぜ徳島だけ女子の進学率が高いかは、既存の研究では明らかになっていない。
私「えっ(わかってないの)!?」
因みに、都道府県別、性別の短大を含む大学進学率になると、(たぶん)32都府県の女子の進学率のほうが高くなっています(それを示すグラフからの読み取り)。
他文献からの引用も多かった中で、「へぇ~、あぁ、(自分の来し方をふりかえって)そーゆーふーだったのかもしれませんねぇ~」と得心がいった記述が目に留まりました。
----------引用開始

私「えっ(わかってないの)!?」
因みに、都道府県別、性別の短大を含む大学進学率になると、(たぶん)32都府県の女子の進学率のほうが高くなっています(それを示すグラフからの読み取り)。
他文献からの引用も多かった中で、「へぇ~、あぁ、(自分の来し方をふりかえって)そーゆーふーだったのかもしれませんねぇ~」と得心がいった記述が目に留まりました。
----------引用開始
中学校を観察した教育社会学者、上床弥生の論文「中学校における生徒文化とジェンダー秩序」では、生徒たちが「男子/女子の言動ルール」を作り上げていた。
男子は「①女子とベタベタしない、②女子は陰湿だから気を付ける、③うるさい女子には関わらない、④男子は真面目すぎてはいけない」、女子は「①怖い男子には近づかない(逆らわない)、②男子に嫌われるようなことはしない、③男子に媚びない、④男子にはまともに取り合わない」といったルールがあり、このルールのもとで教室の過ごし方が方向づけられていく。
こうして生徒たち自らが男女間に境界線を設け、自分がどちら側の性であるかを認識しながら、異性を意識した形でルールに沿った言動がなされていく。
(中略)
男女間だけでなく「男子グループ/女子グループ」のルールもあり、男子グループでは「①力関係を意識しろ、②本気で怒らせない」、女子グループでは「グループのまとまりを大切にする」があり、それぞれのルールを用いながら生徒たちがジェンダーに基づいた教室空間を形成していく。
この二つはあくまでも事例であり、全ての小中学校において女子が「沈黙」していたり、男女それぞれのルールが存在するわけではない。
それでも、学校において性別カテゴリーを頻繁に用いることで「男/女」という境界線が生まれ、特定の言動と特定の性別が結び付けられていく。
そして、その学校ごとのジェンダーが形成され、子どもたちがジェンダーに沿った言動をなすことでジェンダーが再生産されていくことは、どの学校でもみられる現象だと言えよう。
(前掲書より)
----------引用終了
誰もが通ってきた「学校」という場所であるがゆえ、以前読んだ漫画「ガクサン」の中で桂山先生がこう(↓)指摘したことが思い出されます。----------引用終了

地方において「空気」と化しているジェンダー・ステレオタイプ。
なかなか手強そうです。
この新書は青棚に置いてあります。
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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。
今日のストームグラス(↓)。

なかなか手強そうです。
この新書は青棚に置いてあります。
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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。


































