先日、お客様からお借りしていた本『医者に殺されない47の心得』 近藤誠著(2012) (株)アスコム発行。
刺激的なタイトルですが、いやはやどうしてこれまでず~っと学会の常識と闘ってこられた近藤先生の主張がわかりやすくまとめられています。
帯には(↓)、
「目から鱗」の話が47項目、目白押し。
そんな中で、「コーヒー」にまつわる話もあり、以下引用します。
-----------------引用開始(強調はBLOG主)
コーヒーは、がん、楯尿病、脳卒中、ボケ、胆石、シワを遠ざける
「よいコーヒーとは、悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように純粋で、愛のように甘い」(タレーラン)。
その黒さが災いしたのか、かつてコーヒーは「胃を荒らす」「がんになる」「シミを増やす」など、言われ放題でした。
しかしコーヒーは頭痛、胃痛をなだめ、眠気をはらう煎じ薬として世界に広まった飲みもの。
最近、世界各国の大規模な調査で、画期的な健康効果が発表されています。
日本の国立がん研究センターを中心とする研究班は、40~69歳までの男女9万人を10年間追跡調査して「1日に5杯以上コーヒーを飲む人の肝臓がんの発症率は、飲まない人の4分の1」と発表。
コーヒーの抗酸化・抗炎症成分がC型肝炎の進行を抑え、肝臓がんへの進行をくい止めるのではないかと推測されています。
日本女性のがんの中で死亡率が最も高い大腸がんについても、岐阜大学グループが1992年から8年間、35歳以上の地域住民3万人の追跡調査を行いました。
コーヒーを飲まない人を1とすると、毎日1杯以上飲む人は男性で0・81。
女性は0・43と、女性では大腸がん発症率が半分以下に抑えられていました。
コーヒーを1日2杯以上飲む人は、飲まない人に比べて死亡するリスクが10%以上低い、と発表したのは、米国立衡生研究所(NIH)。
1994年から14年間にわたり、米国内に住む50~71歳の男性約23万人、女性約17万人を追跡しました。
コーヒーを飲まない人に比べ、1日1杯の男性は6%、2~3杯は10%、4~5杯は12%死亡リスクが減り、女性はそれぞれ5%、13%、16%減っていました。
この調査では、心臓病、脳卒中、糖尿病による死亡リスクが減り、がんリスクは減りませんでした。
コーヒーは健康・美容・長寿の守り神
オランダの研究グループは、世界中の9件の大規模追跡調査のデータをまとめて「コーヒーをー日6,7杯以上飲む人は、2型糖尿病の発生率が0・65倍」と報告。
また、米ハーバード大の医学部の研究グループは、8万3千人の女性を24年間追跡して「タバコを吸わない女性の場合、コーヒーをよく飲む人ほど脳卒中のリスクが下がる」。
また10年がかりの調査で「一日2~3杯のコーヒーを飲む男性は飲まない男性に比べて、胆石になるリスクが40%低い」と発表しています。
お茶の水女子大学の近藤和雄教授は、3-~60代までの女性131人のシミを、肌の奥に隠れているシミの量まで把握できる機械で測定しました。
被験者の、コーヒーを飲む量、日頃の食生活や運動量、生活習慣まで詳しく調査して、条件をならしました。
結果は①まったく飲まない②たまに飲む③1日1杯④1日2杯以上の代表的な画像比較で「コーヒーを飲む量が多い人ほど、シミの量が少ない」という結果が出ました。
フィンランドとスウェーデンの合同チームは20年以上にわたり、50代の男女1409人を対象に、①コーヒー1日2杯まで②3~5杯③6杯以上、に分けて聞き取り調査をくり返し実施。
その結果、中高年のときコーヒーを1日3~5杯飲んでいたグループだけが、高齢になったときに認知症やアルツハイマー病を発症するリスクが65%も低かった、と報告しています。
紅茶では差がありませんでした。
これらのデータを見る限り、コーヒーは健康・美容・長寿の守り神です。
-----------------引用終了
著書の中では、あれほどストレートに業界(医学・薬学・お役人の世界・医薬品製造会社等)を批判しているのに、コーヒーに関しては、上記の通り「絶賛」しています。
「飲むなら、おいしいコーヒーであったほうがいい。」
ですよね。
ということで、当店も注文を受けてから一杯ずつ丁寧にドリップしていきたいと思います(これまでも、ず~っとそうでしたけど、これからもず~っと・・・・)。
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近藤先生は、リビングウィルに関しても巻末でご自分の意思を表明されています(これは、「雛形」になりますね)。
-----------------以下引用
近藤誠のリビングウィル
いっさい延命治療をしないでください。
私は今日まで、自由に生きてきました。
64歳まで、好きなことに打ちこんで、幸せな人生でした。
そして、自分らしく人生を終えたいと思っています。
今、私は意識を失っているか、呼びかけに少し反応するだけだと思います。
すでに自力では、呼吸もほとんどできないかもしれません。
このまま命が尽きても、何も思い残すことはありません。
だから、決して救急車を呼ばないでください。
すでに病院にいるなら、人工呼吸器をつけないでください。
つけられているなら、はずしてください。
自力で飲んだり食べたりできないなら、無理に、口に入れないでください。
点滴も、チューブ栄養も、昇圧薬、輸血、人工透析なども含め、延命のための治療を何もしないでください。
すでに行われているなら、すべてやめてください。
もし私が苦痛を感じているようなら、モルヒネなどの、痛みをやわらげるケアは、ありがたくお受けします。
今、私の命を延ばそうと力を尽くしてくださっている方に、心から感謝します。
しかし、恐れ入りますが、私の願いを聞いてください。
私はこの文章を、冷静な意思のもとに書き、家族の了解を得ています。
いっさい延命治療をしないでほしい。
この最期の願いを、どうぞかなえてください。
決して後悔しないことを、ここに誓います。
2012年12月7日
住所
自筆 署名 歳 印
証人 署名
-----------------引用終了
今日の南アルプス(↓11:00撮影)。昨日今日と飯田で「山びこマーチ」(兎に角歩くイベント)。今日はりんご並木にゆるキャラが20数体登場するらしいです。晴れて良かったですね。