9月は今のところ、 5・12・16・17・23・27日 の予定です。 よろしくお願いいたします。 また、今年も“ super cool biz ”を実施するため、5月からの「ノーネクタイ」を実施しております(9月末までを予定)。
2013年08月
今、地方都市がなぜ空洞化しているかというと、・・・・・・・・・
『この国はどこで間違えたのか-沖縄と福島から見えた日本』内田樹・小熊英二・開沼博・佐藤栄佐久・佐野眞一・清水修二・広井亮典・辺見庸(聞き手・渡辺豪)著 徳間書店(2012)
沖縄タイムズに連載されていたインタビュー記事をまとめた本です(しかし、インタビューに登場しているメンバーの豪華さ、こんなにも揃えられるもんなんですね)。
その中で、聞き手の渡辺豪氏が広井亮典さんに聞いている部分の一節(↓)、
-----------------以下引用
今、地方都市がなぜ空洞化しているかというと、グローバル競争に立ち遅れるなということでコストの削減競争にはまっているからです。
しかし、低価格で競争しようとしても途上国に太刀打ちできるはずがないんですね。
グローバル化に立ち遅れるなという声に呼応することが、皮肉にも地域経済を衰退させてしまっている。
だから、地域で循環する経済をつくっていく方が地域経済は強くなる、と発想を変えるべきです。
標準化できる工業技術みたいなものはどんどん途上国へ移っています。
むしろその土地固有のもの、農業や伝統的な工芸品とか職人技的なものとか、土地の個性をもった標準化できない技術がこれから残っていく状況だと思います。
まさに、TPP的な世界観とは逆の方向の地域社会づくりが必要になってきます。
原発も基地も、「疲弊した地方が国策の犠牲になる構図」がよく指摘されますが、一方で地元の側も、地域の活性化や存続のためには国策に依拠せざるを得ない現実も浮かんでいます。
私は活性化を否定するつもりはないですけど、活性化というと、少なくともグローバル競争に遅れるなとか、地域経済を大きくすればいいというようなことでは全くない、と考えています。
言葉としていえば「コミュニティー経済」というのが重要だと思っていて、一言でいえば、人、モノ、カネが地域の中で循環する経済、地域内の経済循環ですね。
そういう地域をつくっていくことが重要で、そうでないと今の社会の構造自体が、先進国と途上国の関係のようなかたちで大都市圏と地方の関係が結ばれてしまう。
つまり、地域の自立とは何か、ということです。
-----------------引用終了
たぶん、地方の危機を感じている各地のリーダーたちは
「そんなこと、もうとっくにわかっておるわい!!」
ということだとは思います。
でも、じゃあ、どこから手を付けたら地元で「コミュニティー経済」を作り上げていけるのか、その糸口やノウハウが見つからないんです。
他所でやっていることの真似をしても、地域のバックボーンが違うのだから、そうそううまくいくはずはありません。
そんななか、「地産地消」だけではなく「地産都消」を掲げて、そのための仕組み作りをしている会社があります。
そう、信州若者1000人会議の黒子だった会社です。
「仕組み」って作るのはタイヘンだけど(そのぶん、やりがいがあります)、一度完成度の高いものや利用しやすいものを作ってしまえば、二番手以下の追従を振り切ることができます(たとえば、LINEの独走に対してカカオトークとかcommが苦戦しているように)。
地元カンパニーの児玉光史さん、頑張ってくださいね(その志を語っているインタビューは、こちら)。
-----------------
今日の南アルプス(↓11:00撮影)。秋空、でも空気は蒸してます。
萬國式小児試視力表
年配の方々には懐かしい「視力表」。
医学博士石原忍撰 「萬國式小児試視力表」 です。
いまは機器をのぞき込んで、次々に出てくる【C】の向きを答えるものが主流です。
でも、かつてはこんな(↓)、視力表がありました、ね。
視力レベルに応じてそのシルエットを答えるというもの。
ちなみに、一番上の【0.1】は、こ~んなシルエット(↓)。
小学生の頃、身体検査の視力測定会場で、視力が良くて2.0までよくみえる子から、「答」を教えてもらった経験、ありませんか?(私はあります)。
みんな、「答」を教えてもらって暗記して答えるので、視力「測定」の価値ないじゃん(だからこの「萬國式小児試視力表」は現場から消えていったのでしょう。あとは測定機器の技術進化によって、ひとりひとりがのぞき込む方式に換わったんでしょうね)。
実際に当店でご自身の視力を確認してみてはいかがでしょうか?
雑穀バーグ in 南アルプスむら
私は食べものの好き嫌いがほとんどないのですが、どちらかというとVegetarian系です。
そーゆー系のお店に足繁く通っているわけでもなく、たまたまそーゆー系のお店があった場合は、「いただく」ことにしています(そーゆー系にはまっちゃうと、抜け出せなくなりそう---という印象あり。紙一重ですよ、たぶん、あっち系と)。
伊那市長谷(旧長谷村)にある道の駅「南アルプスむら」。
ここには雑穀料理レストラン「野のもの」があります。
雑穀料理レストランと銘打っているので、そのメニューでごはんは「雑穀ごはん」を使用し、パスタでも「アマランサス」を用いています。
で、
いちばんのオススメが「雑穀バーグランチ」。
たかきび,もちもちとしたもちきび, 焼くとカリッと香ばしいしこくびえの粉を,炒めた玉ねぎ,しいたけ, にんにくと混ぜて丸めてハンバーグ。
お肉は一切使ってません。
上にかかってるソースはトマトソース。
雑穀バーグをアップ(↓)。
がぶっとな(断面↓)。
よくぞここまで・・・・という感じ。
Vegetarianでもハンバーグを食べたいときがあります。
豆腐バーグよりもミネラルやタンパク質成分が多そう(印象です、あくまで)。
ごちそうさまでした。
-----------------
今日の南アルプス(↓11:00撮影)。台風と前線の影響??
『山口晃大画面作品集』 山口晃(2012) 青幻舎
美術館・博物館のミュージアムショップが大好きです。
ただ、そこで作品目録や書籍類は滅多に購入しません(重いし、アマゾンで注文すればいいやって、思っちゃうのですね)。
でも、今回は「即」買いでした。
『山口晃大画面作品集』 山口晃(2012) 青幻舎
これは今回の作品展の図録というわけではなくて、歴代の作品が網羅されています(展示されていた作品も一部収録)。
はじめの「ごあいさつ」で山口晃さんは次のようなことを書いています。
-----------------以下引用
作品集第二弾をお届けします。
八年前に出した第一弾は、兎に角色んな方に手にとって頂きたいのでお値段を抑えた結果、判型が小さくなってしまい、ご覧頂くのに不便を感じさせてしまうところがありました。
その分、コムパクトであり、小さいのを逆手に(?)とってルーペを付けたことで、覗き見的勧興を得られたりもする、持って良し見て良しの一品ではありました。
(略)
今回、第二弾にあたっては其の辺りの不便をなるべく解消しようと、版を大きくしたり観音開きを入れたりしました。
-----------------引用終了
帯にもあるとおり、図版最大幅約90cm。
出版社としてはそーとー頑張ったと思います(それだけ「出る」見込みがあったのでしょう、きっと)。
以前、『地球家族』 マテリアル・ワールド(代表・ピーター・メンツェル)(1994) TOTO出版 を置いてあった場所に立てかけてあります。
「山口晃ワールド」が楽しめる一冊。
なすの蒲焼き丼
先日お客様からいただいた丸なす。
(最近の放送内容はネタ不足感が明らかな)「ヒミツのケンミンSHOW」で以前、紹介されていた群馬県太田市の「なすの蒲焼き重」を思い出し、クックパッドをチェック。
80品目以上も出てきた中で、とりあえずこれで作ってみることにしました。
目分量でけっこういいかげんにフライパンで蒸し焼き。
はい、できあがり(↓)、
「う~ん、たれがいまいち(´・ω・`)。」
やっぱりタレだけはプロのものを使ったほうがいいのかも・・・・・・・。
-----------------
今日の南アルプス(↓11:00撮影)。
cf(↓8月25日17:50)
「邸内見立 洛中洛外圖」 by 山口晃(山愚痴屋諦堂) 作品
新潟市立美術館でいま、「山口晃展(老若男女ご覧あれ)」(またまた澱エンナーレ)が開かれています。
期間は9月29日まで。
(その後、群馬県立館林美術館へ巡回だそうです。)
今年の3月、横浜美術館で開催中であったにもかかわらず、見そびれてしまったことから、「追っかけ」です。
展示は、
第Ⅰ章 時間を旅する
第Ⅱ章 挿絵の仕事
第Ⅲ章 澱エンナーレ-山口晃のひとりトリエンナーレ
第Ⅳ章 都市の風景
+ ドナルド・キーン 『私と20世紀のクロニクル』
で構成されています。
展示会場に入って真っ先に目に入る作品、「當世おばか合戦(「世」は旧字体)」(1999年作品)は詳細を見ていくと、もう笑いをこらえずにはいられないくらい楽しい作品です。
また「自由研究(柱華道)」(2008年作品)も、目から鱗の作品。
一般的に「美観を損ねる」として都市景観の悪者扱いとなって久しい「電信柱・電力柱」。
ところが、1890(明治23)年頃に登場した「電柱」は、当時、きわめて美的なものであったのだそう。
当時、政府は一国の街路を飾るのに相応しい装柱とするよう、各方面に下達。
その一端を担ったのが華道家であり、関東では遠州流、関西では池坊という「華道」の皆様だったのです。
彼らはどうしたのかというと、電柱の間隔から装柱具の配置、配線の具合までを、電柱の機能を踏まえた上で美しく仕上げていくのでした。
のちのち、これらの作品群は「柱華道」「柱上立華」と呼ばれていくようになります。
知りませんでした。
これらの作品群、「機能は究極的に美である」ということを証明しているようでもあります。
第Ⅳ章の都市の風景では代表作「百貨店圖 日本橋三越」・「Tokio山水(東京圖2012)」・「東京圖 広尾-六本木、六本木昼図」・「大阪市電百珍圖」・「邸内見立 洛中洛外圖」が展示されておりました。
消失点のない遠近法のような鳥瞰図の大迫力。
作品集を購入してきましたが、やはり実物の迫力には勝てません。
で、
その中から「邸内見立 洛中洛外圖」のポスターをを購入(↓)、
ルーペも置いてありますので、とくとご覧ください。
日本の今後、マルチリンガルを増やす方法をセンター試験問題から読む!
2003年の大学入試センター試験「地理A」で、次のような問題が出題されました。
「母語以外の言語で会話できる国民の割合を言語別に示した図」をもとに、オランダ・デンマーク・フランスの正しい組み合わせを選ぶという問題。
これは、業界的には「難問」として位置づけられました(誰が判断したの? たぶん正答率の低さから、でしょ)。
ヒントとしてスウェーデン・ベルギー・ドイツにおいて各言語で会話できる人の割合が示されています。
よ~くみるとスウェーデンでは英語が50%以上、デンマーク語・ドイツ語・フランス語を話せる人も5~20%います。
ベルギーでは英語・フランス語を20~50%の人が話せるし、ドイツ語・オランダ語・イタリア語でも5~20%の人が話せます。
それに対してドイツでは「特になし」の人が50%以上を占めています。
ここでいう「特になし」とは【母語以外の言語は話せない,ということ】です。それでも英語は20~50%の人が話せるとなっていますが、スウェーデンやベルギーと比較して、「特になし」の人が多いことに気付きます。
実は、このことが【オランダ・デンマーク・フランス】の組み合わせ問題にとってのヒントなのです。
つまり、スウェーデン・ベルギー・ドイツのヒントから次のことを読み解かなければなりません。
1.人口が多く,経済的・文化的影響力の大きな国は,自国の公用語以外は話せない国民が多い。
2.人口がそれほど多くない国では,複数の言語を話せる国民の割合が高く,特に交流の深い近隣諸国の言語において顕著である。
国際社会におけるプレゼンス(存在感)が、言語習得の鍵になっているということです。
その意味で言うと、選択肢の中から「特になしが50%以上」のCがフランス。
Bよりもスウェーデン語の比率が高いAがデンマーク(「北欧諸国」として括ることができます)。
残りBがオランダ(Aよりもフランス語比率が高いので、間にベルギーを挟むもののスウェーデンよりは近接しています)。
よって、正解は【③】。
そ~そ~、問題を解くのではなく、この図から日本においてマルチリンガルを増やすためのヒントを読み取らなければいけませんでした。
日本は2008年以降、人口が継続して減少する国になっています。
国立社会保障・人口問題研究所の試算でも日本の将来推計人口は、「見事」なまでに減少することが指摘されています。
いまでこそ1.2億人程度の人口規模を誇っていますが、これだけの人口規模がある故に、「国内市場」だけで何とかなっているのです。
別に外国語がしゃべれなくても何とかなるという豊かな社会・市場が日本にはあるのです。
いっぽう、上の問題で出てきているスウェーデンは人口950万人、ベルギーは1000万人程度。
神奈川県よりもちょっとだけ人口が多い独立国なのです。
国内市場が狭いのは、あきらか。
で、
どうするか?
外国に打って出る。
そのために必要なのは、外国語。
つまり英仏独との比較において「小国」であるスウェーデンやベルギー、デンマーク(人口550万人)、オランダ(人口1700万人)は、「必要に迫られて」近隣の「大国」の言語を習得しなければやっていけない---という判断がなされているからでしょう。
翻って、日本。
国内市場が収縮していく中で、「お外」で稼がなければなりますまい。
されば、「必要に迫られて」英語・中国語を習得しなければならない現実がもう「そこらへん」まで来ているのではないでしょうか、ねぇ。
-----------------
今日の南アルプス(↓11:00撮影)。朝から雨で、下界が見えません。
新装創刊なった「温泉博士」で最初に行った温泉は、鹿沢温泉・紅葉館。
東御市から湯の丸高原へ。
途中、チーズで有名なアトリエ・ド・フロマージュがあります。
夏休み中ということもあり、平日の午後ではありますが、駐車場はほぼ満車状態。
今回はスルーしてさらに行くと、湯の丸高原が長野と群馬の県境となっていて、群馬県側へとCR-Zを走らせること約3km。
新鹿沢温泉街の手前に一軒家(?→どうもそうらしい)で営業されている紅葉館があります。.
ここは「日本秘湯を守る会」会員の宿で、知る人ぞ知る温泉であるらしい(たぶん)。
しかし、「秘湯」のイメージから連想するには、アクセス良すぎです。
なんせ、県道94号線沿いにあって、クルマを止めてすぐの場所なのですから。
→左の建物がそばやで、右奥が宿泊棟。
(じつはここ、「雪山讃歌」発祥の宿ということらしい→詳細はこちら。)
宿泊棟とは別に温泉施設があり、それに隣接してそば屋も設置。
日帰り入浴客はこちらのそば屋棟から入って、温泉施設へと抜ける構造のようです。
ドアを開けると、玄関にいきなりレンタルスキーが何本も立てかけてあります(おいおい、いまは8月ですぜ!!)。
「ごめんくださ~い。」
店主のオジサンに
「すみません、これ(「温泉博士」で入浴したいんですけど、いいですか?」
→新装なった「温泉博士」2013年9月号
と伺うと、
「はい、はい、はい。」
と該当ページの該当施設押印欄に・・・・・・・。
判子を押すかと思ったら・・・・・・・・、
「えっ!」
おもむろにサインペンを取り出して、
「紅」
と書いた。
てっきり旅館の判子を押してもらうものだと思っていたので、この対応は「!?」でしたぜ。
(これまでの経験から、私の脳はそ~ゆ~思い込みになってしまっているのですね。『海馬』で確認済み。)
浴場まで案内してもらいました。
脱衣所前に掲げてあった額をパチリ!
がらがらがら・・・・・・
どうやら「お一人様で、貸し切り!」のようです。
浴室を見ると・・・・・・
なみなみと湯船からお湯が流れ出ています。
洗い場の蛇口からもどばどばと放出しっぱなし。
上の隙間の向こうは、女湯。
さぞかし湯量に恵まれた源泉をお持ちとお見受け致します。
但し、施設は今風な観点からすると老朽化が目立ち、まさに「昭和の香り」のするレトロを通り越した状態のようにも見えます。
もしかしたら、敢えてこうしているのかもしれません。
ひとつしかない湯船に入ってみましょう。
はじめは「熱ぅ・・・・。」
と思ったものの、静かに身を沈めると、いい感じでぽかぽかしてきます(源泉の温度は47℃、でも適温になってます)。
茶褐色のお湯の色に加え、無臭ではなく「ん~~~~~~、これは何の臭いだろう?」
と思いをめぐらすものの、なかなかそれらしい例えが出てきません。
湯船を出て汗を拭き拭き、貸し切り状態のゼイタクを堪能し、サッと出てきたのでした(私と入れ替わりに別のオジサンが入ってきました)。
-----------------
基礎データ
旅館名:鹿沢温泉湯本 紅葉館
場所:群馬県吾妻郡嬬恋村田代681
電話番号:0279-98-0421
公式ホームページ:http://www3.ocn.ne.jp/~koyokan/
-----------------
おまけ
紅葉館から県道94号線を新鹿沢温泉街まで向かっていくと、「雪山讃歌」の音がする路面があります。
時速40km/hで走行すると、タイヤと路面との接地音が「雪山讃歌」を奏でるという工夫。
一見、ふつうの道路にも見えますが(↓)、
よ~~~くみると(↓)、
様々な間隔で溝が刻まれているのでした(確かに「雪山讃歌」が聞こえます!!)。
-----------------
今日の南アルプス(↓11:00撮影)。夕べの雨は一気に集中豪雨的降り方でした。辺鄙なところに住んでいるので「裏山」が心配です。
ゴーヤーチャンプルー
お客様からゴーヤー、ナス、シシトウをいただきました。
ゴーヤーといえば、ゴーヤーチャンプルー。
ナス他はおいておいて、まずはゴーヤーチャンプルー。クックパッドで「ポチッ!」とな。
げっ、メニュー登録数が2500以上もある!
まぁ、どれでもいいやと思って、あり合わせのもの(豆腐・玉ねぎ・しめじ・ウインナーソーセージ)で一緒に炒め、「めんつゆと七味」投入(めんつゆは、お手軽でそこそこの味付けになります)。
最後に玉子で、「はい、できあがり。」
チャンプルーは「まぜあわせる」といった意味だから、何でも一緒に炒めればチャンプルー。
ごちそうさまでした。
-----------------
今日の南アルプス(↓11:00撮影)。
今日午後、ようやく雨の予報あり。