liddell coffee house リデルコーヒーハウス

【大切なお知らせ】2022年1月2日から、 次のように店の方針を変更しています。「 3名様以上の人数でのご来店は、お断りしています。」 つまり1~2人で、ご来店ください---ということです(3人以上で座れるお席はございません(_ _))。実際のところ、今は90%くらいが「おひとり様」のお客様です。

2013年11月

角川Oneテーマ新書 『さとり世代--盗んだバイクで走り出さない若者たち』 原田曜平著(2013)

「ゆとり世代」と称されることを自ら望んだわけでもなく、「上」の世代やお役所の教育政策によって行われた「ゆとり教育」の世代が社会にでて、ほぼ20歳代後半へ。

彼ら彼女らは「消費しない」という視点で書かれた故・山岡拓日経新聞記者(彼ってもしかしたら、高三の時のB類講座で私の後ろに座っていた彼だと思う)の『欲しがらない若者たち』に絡んで、2chで発せられた「ゆとり世代」にかわるレッテルであるらしい。

まさにその「さとり世代」の大学生(博報堂ブランドデザイン若者研究所(略「若者研」)所属の現場研究員=東京あるいは首都圏在住の大学生が中心で、61名を抽出し1回あたり5~6時間、合計6回議論)を集めていろいろなテーマで話し合い、それを活字に起こしたお手軽新書。

各章の最後に著者のまとめが書かれているので、それだけ読めば十分です(↓)。

-----------------以下引用(長いです)

第1章 さとり世代の誕生

この章での一番の発見は、さとり世代の根幹を形作った二つの因子が見えてきた点にあります。

一つ目は、長引く不景気という因子。

景気の良かつた頃の若者たちか、見込み期待で行動できた、言わば「足し算発想」だったのに対し、不景気しか知らないさとり世代は、見込み損失を考え、行動できなくなっている、言わば「引き算発想」に陥っていることが分かりました。

「失われた20年」しか知らないさとり世代は、不景気により、「さとらざるをえなかった世代」とも言うことができるかもしれません。

さとり世代からすると、見込み期待で行動し続けることができた上の世代の人間を、浮き足立ったおぼつかない存在に感じるようです。

もう一つの因子は、ソーシャルメディアの普及

幼い頃からケータイを持ち始め、ソーシャルメディアで人とつながったさとり世代。

ソーシャルメディアによるいじめも体験し、人間関係の面倒臭さやしがらみとともに「ソーシャルメディア村社会」を生きてきました。

人間関係数やコミュニティ数が劇的に増えたので、「空気を読む」という特徴を持ち、空気が読めない人を「イタイ」と判断するようにもなっています。

特にここ1年で爆発的に晋及しているラインが、この傾向に拍車をかけているらしいこともわかってきました。


第2章 さとり世代のちょこちょこ消費

一番重要なのは、ソーシャルメディアが彼らの消費を大幅に変えてしまつたということです。

もちろん、長引く不景気により、お金自体がなくなっていること、世代論的に見れば、生まれた時点では最も裕福な世代であったこと(だから、もともとお金にがつがつしていない)、「安かろうそこそこ良かろう」のデフレ商品・サービスに触れて育ってきたので、お金を出さなくてもある程度満足した消費ができてしまっていること、なども彼らの消費スタイルに影響を与えているとは思います。

しかし、それ以上に、ソーシャルメディアの影響が大きい、ということがわかってきました。

例えば、ソーシャルメディアの普及により、さとり世代の人間関係数やコミュニティ数が増えたので、彼らは男同士でもカフェをハシゴするなどの「お付き合い消費」がとても増えています。

いわば「少額ちょこちょこ消費」が増えてしまっています。

このため、消費を切り詰め、ひたすら貯金をし、草を買う、海外旅行に行く、などといったかつての「高額単品消費」を行いにくくなっています。

また、ソーシャルメディアにより、様々な口コミ情報が得られるようになっているので、買わなくても、行かなくても、わかったような気になってしまう。

さとり世代はいわば「既視感」に覆われていて、これも彼らの消費の阻害要因になっていることが分かりました。

ただし、ソーシャルメディアは、彼らの消費にマイナスの影讐だけをもたらしているわけではありません。

例えば、ソーシャルメディア上で友達から「いいね!」を貰いたいから消費をするといった「いいね!消費」。

ソーシャルメディアでつながったたくさんの友違と行う「思い出消費」や「経験消費」。

友達に笑ってもらうための「ネタ消費」などがこれにあたります。

企業側はソーシャルメディアによって生み出されるさとり世代の新しい消費に着目し、新たなマーケティングの機会の創出をしていかないといけません。


第3章 さとり世代は恋より友達を選ぶ

ここでもソーシャルメディアによって、さとり世代が大変恋愛しにくい状況に陥っていることがわかりました。

異性と連絡が取りやすくなっているので、恋愛もさかんになっているだろうと上の世代は考えがちですが、まったく逆の現象が起こっているのです。

ソーシャルメディアの影響で、彼らの恋愛は常に周りに筒抜けになってしまいます。

だから、余程好きでないと異性にアタックできないし、付き合ったら付き合ったであふれる口コミにより疑心暗鬼になり、お互いへの束縛が激しくなつてしまう。

そうした面倒から逃げるために、「女子会」や「男子会」など、居心地の良い同性コミュニティが彼らの中では重視されるようになってきています。

若年層の恋愛や結婚が難しい状況は、今後も当面続いていく、むしろかつてよりも難しくなっていくであろうことが推測できる状況です。

そうした中でも彼らは、「完全な男女平等を描かない」や「年上女性も狙う」などといった方法により、この問題と向き合おうとしている姿も垣間見られました。

かなりポジティブだと思われる変化としては、彼らの親子仲が大変良くなってきているということがありました。

ソーシャルメディアは、親と子のつながりも常時接続にするため、恐らくかつてよりも親子間コミュニケーションを密にしているであろうことが見えてきました。

「友達親子」現象は更に促進され、親子による消費も更に広がっていくことが予想されます。


第4章 さとり世代と日本の未来

まず、彼らの「労働」意識についてですが、不景気しか知らずに育った彼らが、「そこそこの生活」を望んでいることがわかりました。

過度に仕事に期待は持っておらず、周りと同調しながら、お友達のような上司に恵まれ、ワークライフバランスを保ちながら暮らしたい。

旦那のほうがたくさん稼ぎ、奥さんの方もそこそこ稼いで、そこそこ裕福に暮らす未来の生活を思い描いていることが分かりました。

次に、さとり世代の現時点での「満足度」は、大人が思うより高く、彼らは世間で言われるほど日本に悲観していないことがわかりました。

不景気しか知らず、ぼろぼろだと言われている日本しか見ていないので、過度な期待を持っていないことがこの原因だと考えられます。

生まれたときから生活水準のべースが高く、何不自由なく育ってきたという事情も前提にはあります。

また、政治への不信感は根強いことが分かりました。

政策も自分たち少子化世代を見て作られているものはなく、人口の多い高齢者ばかりを見て作られていると、ある種の被害者意識を強く持っていることがわかりました。

とは言え、消費税が上がろうが、別に反抗するつもりはなく、かつての若者のように、社会や大人に反発して自由を勝ち取ろうという思想はありません。

世の中の動きを受け入れ、それに適応しようとする体質を持っていることもわかってきました。

さとり世代は人口的にはマイノリティなので、自分たちの世代が世の中を動かす、動かせるという意識は希薄のようです。


-----------------引用終了

はじめから母集団が首都圏在住の大学生中心という偏りがあるので、「そーゆー階層」を代弁してまとめている---ともとれますが、「若いモンのことはサッパリわからない」世代からしたら、そこそこ「そーゆーモン」であるとざっくりとした理解は進むと思います。

ただ、格差社会における意識の差異は階層・地域・男女によっても違ってくるので、「個体差」を前提としてひとりひとりをみていかなければならないのでしょう、きっと。


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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。今朝は冷えましたね。飯田で-2.9℃( cf 軽井沢は-5.0℃)。

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今日のストームグラス(↓)。

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邸内見立て洛中洛外図・部分(↓)。

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一条戻橋と言えば、晴明神社。ちゃんと襖には「五芒星」。

「戻橋」 → もどり箸(箸が途中でUターン)

武者小路千家の「官休庵」 → 「杏」の缶が9つ並べられています。


以前にS久様からいただいた、「味噌カレー」は岡崎の八丁味噌(カクキュ-)を前面に出したお味でした。

この日のブログにて。

周期的にやってくる「カレーが食べたい!」と思った日が、昨日。

お客様から頂戴してあったご当地カレーをいただきました。

それが、「奥美濃カレー」。

パッケージが、平ぺったいのではなく立方体(↓)。

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メッセージが一杯書かれているので、反対側も(↓)。

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上の蓋部分を開けます(↓)。

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もしや!、と思い「底部分」にあたる蓋も開封してみると・・・・(↓)。








































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「あ~~~、やっぱりぃ。」

パッケージからして、みんなで「あ~~でもない、こ~~~でもない。」と作り上げたアイデアが詰まっていると感じます。

因みに内容量は他のご当地カレーと同じで200g。

では、この「奥美濃カレー」の特徴とは何か?

こーゆーことのになっているのだそうな(↓)。

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あくまで奥美濃(レトルト)カレーは、派生品。

「ご当地」で各店舗が①~③の条件を守って提供しているものが「奥美濃カレー」。

ですから「ファミリー」という言葉が入っているわけですね。

ふつうにあたためて、お皿にホイ!

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パッケージの「猪鹿庁」の文字からも、原材料名には3番目に「豚肉」、5番目に「猪肉」の文字があります(豚肉って、実はイノブタ????--なのかどうかは、不明)。

ルーの中に茶黒くポツポツと見えるのは「郡上地味噌」?

アップ(↓)。

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隠し味としてカレーをほんのりまろやかにといった程度でしょうか?

(言われてみれば、これの隠し味って何だろう? あ~、なるほどねぇ。---というくらいにカレーと喧嘩せず、上手くまとめていると思います。)

美味しゅうございました(岸朝子ふう)。


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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。最高気温も上昇しないです(飯田の予想最高気温は、8℃)。

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今日のストームグラス(↓)。この時間、最近はいつもこんな感じ。

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昨日、16:28の赤石岳(右)と荒川岳(左)。

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邸内見立て洛中洛外図・部分(↓)。

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高山寺といえば、『鳥獣戯画』。

近くに隣政寺というお寺があります(地元では「山の寺」ともいわれています)。

ここの参道は「石畳」が約900mも続いているという、趣のある参道なのです(↓)。

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草も枯れてしまっていたり、落葉が敷き詰められて、石畳が隠れていますが、まあそれもこの季節ならでは。

途中で車道と交差してからも、さらに続きます(↓)。

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誰が付けたか、「哲学の路」 cf「哲学の道(は京都の琵琶湖疎水沿い)」

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もうひとつ、阿智村にある伊賀良神社(↓)。

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ここの参道も、杉を中心とした並木が約400m続いています(↓)。

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途中、「夫婦の桧」(↓)。

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来歴(↓)。

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「伊那一」の称号って、言ったモン勝ちですね。


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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。たぶん降ってますね。前線通過の感じです。

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今日のストームグラス(↓)。

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邸内見立て洛中洛外図・部分(↓)。五山の送り火・洛北といえば「妙」・「法」。

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本日、当店開店以来初めてのことが起きました。

それは、2~3分の間に3組(仮に来店順にA・B・Cとします)のお客様がおいでになったのです。

水とメニューを持ってA様のところへ伺います。

メニューをご覧になっておられたので、そのまま厨房へ戻る途中にB様がご来店。

B様のところへ水とメニューを持って伺います。

この時点ではまだ、A様は注文をお決めになっておられない様子でした。

(今日、メニュー数を数えてみました。本日ご提供できたメニューは合計67種類。自分でも(゜д゜)吃驚。)

するとC様がご来店。

水とメニューを持って伺います。

C様はメニューを見ながら、即ご注文、確定。

C様のお席から厨房へ戻る途中で、B様からご注文をいただきました。

そのあとに、A様から「すみませ~ん。」とお声がかかり、ご注文を伺いに参りました。

結局、来店された順番とは逆の順番でご注文をいただいたことになります。

この時点でA様・B様・C様それぞれのメニューづくりは始まっていません。

厨房へ戻る数歩(数秒)で、多少の葛藤。

結論は、

「ご注文いただいた順番に、つまりC→B→A様の順にご提供しよう。」

ということにしました。


各テーブルには

「注文をお聞きしてから対応いたしますので、万が一の混雑時や、注文内容の組み合わせによっては、お待たせしてしまうことがあります。」

との、誠に勝手なお願い文が置かれています。

その「万が一の混雑時」が今日訪れたのでした。

十分なサービスができなかったことを、反省しております。

こんなお店ではありますが、何卒今後もよろしくお願い申し上げます。

日本に創業以来100年を超える企業がたくさんあるというのは、世界的に見ても特異な点なのだとか。

なかでも世界最古の企業が大阪にある金剛組(という話も、けっこう有名)。

沿革を聞いただけでも、「!!!!!」でした(だって、聖徳太子も出てくるんですから)。

578年、四天王寺建立のため聖徳太子によって百済より招かれた3人の宮大工のうちの1人である金剛重光により創業。

593年、四天王寺創建。

607年、法隆寺創建。

金剛組の名前は中学高校の歴史教科書には載らないけれど、その「作品」は誰でも知っている---スゴイ会社なのですね。

行ってみました(とはいっても、本社社屋の前を通り過ぎただけですけど)。

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これだけみたら、あっち系の「組」のモンかと思ったり・・・・・(しないか)。

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日本各地の老舗を取材した本(『老舗のプロ魂』 JFN編(2012) 徳間書店刊)に載っていた「家訓」が示唆に富んでいるので、引用します。

-----------------以下引用(強調BLOG主)

今から220年ほど前の、金剛家32代、喜定という人の遺言書が残っておりまして、何カ条もあるんですけれども、要約をいたしますと、

「儒教、仏教、神道の教えをよく学び、勉学に励むこと、大酒は飲むな、身分に過ぎたことをするな、自身に不相応なことは親類によく相談して万事とりはからうこと、無私正直に対応せよ、足下を見た値段や捨て値の見積もりは決してせず、正直な見積もりを差し出しなさい」

というような、非常に今に通じる言葉が並んでおります。

これはこの喜定という人が書いたものでありますが、おそらく代々、金剛家でずっと言い伝わってきたことを、彼が文章にして残したのであろうと思われます。

この家訓にもありますように、大工の家訓でありながら、大工の勉強をしろとはほとんど書いてないのですね。

お客様はお寺様であり、神社様ですから、そういうところでの、神道、仏教、儒教をよく勉強しなさいと、それから読み書きそろばんにも精を出しなさいと書いてありまして、たんにものを造る大工だけにとどまらずに、最高の知識階級であるお坊さんたちの相談相手になれるような最低限の教養を持っておく、そうすると大工でありながらやっぱり金剛組はちがうな、という特化を当時からかなり意識したんじゃないかなと思い至ります。

そして、これはかなり現代に通じることだと思います。

-----------------引用終了

これって、いまふうにいうと「serendipity(セレンディピティ)」の能力を開発しておくっていうことにつながると思うのです。

ものづくりを極めていくとき、壁を乗り越えるきっかけって、「ひょんな」ところに転がっていたりするものらしい。

みんなが同じものをみているのに、その人だけはそれからヒントを得る---そんな能力。

そのためのベースになる教養---いつ役に立つのかわからないようなもの、企業が求める即戦力としての力の対極にあるもの。


じゃあ私も今からでも、こつこつと・・・・・・・。


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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。

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丁度24時間前(↓)。

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たなびく薄雲と上空の雲のコントラスト!

今日のストームグラス(↓)。

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邸内見立て洛中洛外図・部分(↓)。

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仁和寺(にんなじ) → みんな「ぢ」



























(「ぢ」のオジサン方、「和式」トイレにではなく、み~んな「ウォシュレット」に並んでいるのが(*´∀`*)。)

竜安寺といえば、あのつくばい 「吾唯足知」


3学期制の学校では、今頃が2学期期末テストのようです。

されば、迷解答・名解答ともにあると思われ・・・・・・・(テストだけではなく)。


1.就職試験の時に実施される性格診断みたいので、

「私は誰かにおとしいれられている」

とか

「私は誰かにつけられていると思う」で、

「はい」と答えていた友人。
























もちろん不採用だった。


2.教習所での会話、聞いた話ですが、

女子A「今日さ~雨降ってきたからはじめてウインカー使っちゃったぁ」

女子B「あ~あたしもウインカー使っちゃったぁ~」





















こんなヤツらに免許証を発行してはダメだと思います。

だいたい交通法規の文(漢字)が読めないようでは、「おいおい・・・(゜д゜)。」なので、せめて漢字検定3級くらいは取得しておくことを前提にしてはどうかと・・・・。


3.聞いた話(続)

とある医学部、定期試験にて

問 ○○を主訴とする症例の患者が来た場合、どう処置すべきか。


































答 専門医に任せる

こんな医者はその現場ではだめだと思うけど、実は的を得た処置だったりすると思う。


4.問 空気の成分について述べよ。




























答 膣素 80%  酸素20%

(結構まじめな女子が書いていたりする。)


5.答案で生徒と会話する英語教師の話。

「あなたは京都に逝ったことがありますか?」を英訳しなさい。

とミスプリントされていた問題に対して、






















欄外に 「先生は2ちゃんねらーですか?」

























赤ペンで「オマエモナー」と書かれてた。


6.「四肢」という字の読みを記せ。


























答 「よつんばい」


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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。ポツポツと降り始めました。

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今日のストームグラス(↓)。繁殖中。

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【NEW!】今日の邸内見立て洛中洛外図(↓)。

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嵐山・大覚寺→「大」書くじ。




ゲストコーヒーが2種同時に新しくなりました。

ひとつは先達の、もうひとつは店主の焙煎によるもの---です。

スイーツというか、まぁコーヒーのお供ですね、新しい仲間が増えました(お値段はこれまでのお供よりちょっと高めですが、理由があります)。

ご賞味いただけたら幸いです。

今月10日に部分開通した飯田市の「羽場大瀬木線」(↓)。

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A地点からB地点までの部分開通(約510m)。

建設費は約57億円、2002(平成14)年から工事を始めて今年、ようやくここまで開通しました。

そういえば、開通前に市内各地点で交通量調査をしていたのは、この開通によって交通流動がどう変化するのかを測っていたのだと思われます。

単純に事業費を距離で割り算すると、1mあたり約1110万円かぁ。

(ふつうは1kmあたりの単価で計算・比較します。この道路、まだ0.510kmなもんで・・・・。)

おおよそ2歩分で1100万円というと、この道路の両側に整備されている歩道をウォーキングして歩くときも、なんか「へぇ~~」な気分です。

ネットでみると、

高速道路の建築コストはおおよそ「1kmあたり53億6千万円」(平成17年国際建設技術協会の調査)と試算されているとのこと(建築コストには、「工事費」と「用地費」が含まれる)。

ということは、この「羽場大瀬木線」は、それよりも「倍」かかっているということになります(まぁ、工事区間の殆どが松川を跨ぐ松川切石大橋(331メートル)ですから)。

でも、昨年4月に一部開通した新東名高速道路、御殿場JCT~三ヶ日JCT間(約162km)の総工費は約2兆5,000億円。

1kmあたり154億円になるのだそうで、「橋」や「トンネル」で繋いでいかなければならないルートの場合は、じゃんじゃん建設費は上回っていくものらしい。

で、

上図のB地点からC地点までの見通し。

地権者の同意がまだ得られておらず、この部分は松川の段丘崖にもあたっていることから、そのままトンネルで通せ!---な~~んていう話もあるらしい(最もR153/R256との立体交差にしても、タイヘンそう)。

全線開通には最低でもあと5年かかかるらしい、です。

それより今は、B地点から「妙琴公園入口」交差点にさしかかると、右折レーンが短く、加えて信号の右折時間が考慮されていないことのほうが、ストレス!!---という人が多いはず。

朝の通勤時間帯に運転した訳じゃないけど(10時台でも)、ここは既にネックになっています。

何とかしてくれ(素人の私なんかは、信号機のプログラムを「ちょっと」いじればいいだけなんじゃないの??---って、思っちゃいますけど)。

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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。快晴!!

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今日のストームグラス(↓)。

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快晴でもこの時間は、こんなに繁殖中!

昨日のあまりの快晴に、夕暮れ時の荒川岳と赤石岳に当たる陽の光が幻想的でした。それもたった10分の時間差なのに・・・・(↓)。

16:29(↓)。
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16:39(↓)。
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ダイアモンド・オンラインで定期的に掲載されていた開沼博氏のルポ。

それが一冊にまとまって、『漂白される社会』として観光いや、刊行されています。

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単発のルポを章立てて並び替え、社会学的な解釈を始めと終わりに置いた構成。

印象的な一文を引用します。

-----------------以下引用

ITの発展のみならず、政治・経済を含めて様々な要因が絡みあいつつも、確実に人もカネもモノも流動化するなかで、これまで存在してきた価値ヒエラルキーは崩壊し、独立的(=閉鎖的)な集団群が形成され、その背景にある歴史的な連続性は断ち切られた。

そして、一方で、これまではそれぞれの「ムラの論理」(同一性)の中で生き、「他のムラの論理」(他者)と出合わずにも済んできた人々も、かつてとは違って他者と"出合ってしまう"状況が進み、他方で、これまで「ムラの論理」から逸脱したものを規律・訓練してムラに組み込み直してきたメカニズムが、「別々のムラの論理を持つ者同士」の共生(多様性)を高度化した資本や技術によって管理・統制するメカニズムに代替されつつもある。

その前提のなかで、人々は「葛藤し合わない」形でのみ社会的に包摂され、「葛藤し合う」もの、すなわち「あってはならぬもの」は社会から排除・固定化、もしくは不可視化される。

-----------------引用終了

一文が長いのでわかりづらいと思うかも知れませんが、具体例のルポを読んだあとにこれを読むと、「あぁ~そーゆーことかぁ」と腑に落ちます。

本のタイトル『漂白される社会』とは「あってはならぬもの」は社会から排除・固定化、もしくは不可視化される。

---に由来しています。

ルポは次の通り。

売春島、ホームレスギャルと移動キャバクラ、シェアハウスとネズミ講・オフ会ビジネス、ヤミ金と生活保護受給マニュアル、スカウトマンと援デリ少女、裏カジノ・闇スロット・野球賭博、脱法ドラッグ、右翼幹部、新左翼・「過激派」、フィリピン人偽装結婚ブローカー、高校サッカー・ブラジル人留学生、高学歴「中国エステ」経営者


小綺麗になった日本で一皮めくれば見えてくる世界を、一冊でこれだけ紹介してくれるのは、まさに幕の内弁当的。

ネットでみるだけで「知ったつもりになる」≒「デジャヴ」感で満足するのではなく、「現場」に赴くこと・その場に行かないと見えてこないこと---ぜひ「さとり世代」にもこーゆーフットワークを持っていてほしいと思うのでした。

(開沼博氏、以前ホンマでっかTVに出てきて吃驚した!!)

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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。快晴なり。

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今日のストームグラス(↓快晴なのに結晶の繁殖がお盛ん)。

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昨日は1122(いい夫婦)の日。今日1123は「いい日産」の日!?

因みにお隣の温泉施設では(↓)今日から「りんご風呂」---だそうです。

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邸内見立て洛中洛外図(by 山口晃=山愚痴屋諦堂)のあと、“National Geographic”125周年ポスターを貼ってあります(↓)。

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今年で創刊125周年のアメリカの雑誌(創刊は1888年なので、日本では明治21年)。

現在はオールカラーですが、創刊時の表紙は目次のみのシンプル誌面。

私の記憶に残る一枚としては、やはりこれ(↓)。

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1985(昭和60)年6月号。

「アフガン難民の少女」 by スティーブ・マッカリー

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