liddell coffee house リデルコーヒーハウス

【大切なお知らせ】2022年1月2日から、 次のように店の方針を変更しています。「 3名様以上の人数でのご来店は、お断りしています。」 つまり1~2人で、ご来店ください---ということです(3人以上で座れるお席はございません(_ _))。実際のところ、今は90%くらいが「おひとり様」のお客様です。

2013年12月

「パラサイトシングル」や「婚活」といった、今や定着した言葉を最初に用いた社会学者の山田昌弘先生。

以前、「日本人女性がもてる3つの理由」というコラムを書いていて、その指摘は我々読者が「日本国内」に住んでいるが故に、ちょっとばかり「目から鱗」でした。

主張は3点。

-----------------以下引用(強調BLOG主)

話に聞くところを総合すると、日本人女性がもてる理由は、次の3つに整理することができる。

1つは、容姿など外見の要素。

2つ目は、態度、性格に関する要素。

そして、最後に「日本人」というブランドである。

そして、この3つとも、当たり前のことだが、日本にいる限り目立たないし役立たない。

周りに日本人女性しかいなければ、本人もそれがもてる要素だと思わないし、日本人男性も気づかない。

グローバル化が進んでいるとはいえ、比較できるほど多くの未婚の外国人女性が身近にいないからである。

だから、海外に出て、初めて、日本人女性は、自分がもてることに気づくのである。

-----------------引用終了

具体的な指摘が興味深い。

1点目の「容姿」。

総じて、日本人女性は「小綺麗」なことである。

それは、服装や化粧など外見がそつなく「手がいれられている」ことによる。

これは「むだ毛処理」や「カワイイ」ものを身につけている点を挙げ、

「日本人女性は、世界的に見て、日常生活している自分をかわいく魅力的に見せる技術に長けている。」

のだそうな。


2点目の「態度、性格」。

「世界的に見て、日本人女性は控えめで男性をたてると言われている。これも、日本にいて、日本人女性とじっくりつきあえば、自己主張がないわけではないことが分かるのだが、海外に行くと見方が違う。」

その例とは、

-----------------引用開始(強調BLOG主)

家事もそうである。

日本の女性の家事水準はまだまだ高い。

多くの日本人女性は、主婦の母親に育てられているので、毎日違った献立を作る、そして、部屋を自分できれいにするのは当たり前である。

 しかし、香港やタイなどでは、中流以上の家庭ではメイドが料理や掃除をする。

現地の女性は家事はあまりしないのが普通なのだ。

その中で、料理を作ってあげるだけで、それを自分への愛情から出たものと勘違いする海外の男性が多いのだ。

単に自分で食べるついでに食べさせてあげているだけでもである。

 これは、欧米でも同じで、スイス人男性と結婚し、米国で共働きしている私の知り合いは、毎日違った味付けで夕食を作るだけで喜ばれ、洗濯掃除は夫が全てやってくれるそうである。

彼女は、私は、日本では料理が一番下手な女性だと思ったら、米国では一番うまい人になっていたという。

 欧米では、夫婦共働きが普通になって久しく家事が合理化されている。

普段の食事はレンジでチン、洗濯は週に一回で済ますという家庭が少なくない。

そんな中で、肉を毎日違った味付けで焼いたり煮たり炒めたりするだけで、感動してくれるそうだ。

 つまり、外見にしろ、態度、そして家事にしろ、日本で普通の女性がやっていることをするだけで、海外の男性は喜んでくれるのだ。

そして、海外男性は、その喜びを言葉と態度で表現してくれる

それで、日本人女性は、彼氏が喜んでくれるのでやりがいを感じ、「好循環」が作り出される

しかし、日本ではそれが当たり前だから、日本人男性はそれだけで喜ぶわけではない。


-----------------引用終了

特に強調した箇所は私にとって「目から鱗」でした。

「異文化」と比較することで「自国の文化」を再確認できる最も身近で具体的な例が、「結婚」ということですね。

そして3点目として挙げられている「日本人ブランド」。

「どうも、アジアでは、日本人女性と言うこと自体が男性の「あこがれ」の対象になっている部分がある。」

のだそうな。

「日本は、アジアの中ではいち早く西洋化を遂げ、豊かになった国として一目置かれている。つまり、われわれ日本人が欧米人に対して持つような尊敬とコンプレックスが混じり合ったイメージと思ってよい。」

「アジアの中では、過去の歴史的経緯があるため、好き嫌いはあるにしろ、イメージだけは高級。」

で、

国際結婚で言うならば、欧米なら日本人女性と結婚することは趣味の問題となるが、アジアなら、うらやましいという目で見られる、つまり、ワンランク上の日本人女性と結婚できたと言うことで、男性の間での評価が高まるのである。」

このへんの感覚もドメスティックに生きてきた日本人(少なくとも私は、そう)からすれば、「へえ~~。」である。

じゃあ、日本人女性は海外で「即」も・て・るのかというと、留意点としてそこにはコミュニケーション手段として、「英語」の存在を重要視しています。

結び(↓)。

英語がある程度話せる日本人女性は、アジアでかなりの程度もてると考えて間違いないし、きちんとした英語が話せるアジア人男性は、だいたい富裕層に属するからその点でも安心なのである。」

ということらしいです。

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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。

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今日のストームグラス(↓)。結晶が上下に分割してます。

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邸内見立て洛中洛外図・部分(↓)。

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京都駅前の様子らしい。

日本初の路面電車は京都市電だからか、車両の型はそれらしいものの、先頭(前)部分はなぜか新幹線「ひかり0系」。

昨日の橘木俊詔先生の主張を補強するように、以前「PRESIDENT」誌では、

男女を問わず下流は結婚相手として見なされにくい「上流vs中流vs下流」の習慣と財布の中身」

という身も蓋もないようなタイトルの連載をしていました(PRESIDENT 2010年7月5日号~)

元となったのは、アンケート調査によるデータ。

その手法は、以下の通り(↓)。

プレジデント編集部で全国の30~50代の現役世代1039人を対象にアンケート調査を実施。世帯年収によって上流・中流・下流の3階層に分け、それぞれの実像を探ってみた。各階層の人数は、350人前後とほぼ同数となるよう調整した。男女比も各階層で7対3と揃えた。また、年齢が上がるにつれて所得も増える現状の傾向を踏まえ、今回は各世代の平均所得に見合った基準で階層を定義した。」

ここで興味深いのは、「各世代の平均所得に見合った基準で階層を定義」という部分。

どのような定義であったのかというと(↓)。

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いかがでしょうか? この区分。

現実的にどこかで「線」を引いてみないことには、見えてこないことがありますから、腰だめとしてやってみるのも興味深いことは確か。

で、

どんなことがわかったのか?

-----------------以下引用(強調BLOG主)

上流階級に属する人は、プリウスに乗り、日経新聞を読み、ロレックスをつけて、龍馬伝を見る。

一方、下流階級に属する人は、カローラに乗り、新聞を読まずカシオをつけて、ネプリーグを見る――。

上流と下流では既婚率が大きく異なる。

上流の既婚者は84.6%であるのに対し、下流は47.2%。

甲南大学の森剛志准教授は、

「下流の既婚率が低い背景には、自分より高収入の相手を選ぶ“上方婚”志向がある」と指摘する。

「昔から女性は上方婚志向ですが、女性自身の年収が増えたため、上方婚から弾かれた下流男性はますます結婚が難しくなりました。

一方、最近は男性側も上方婚志向が強い。

本来、経済基盤のある上流男性は、妻が無収入の専業主婦でも構わないはずです。

しかし、今回の調査で配偶者の年収について尋ねたところ、上流男性ほど妻の専業主婦=無収入率が低く(下流28.4%、上流18.0%)、高収入の女性と結婚している実態が浮かび上がった

つまり男女限らず、下流は結婚相手として見なされにくいのです」

上流はダブルインカム、下流は独身か、妻が専業主婦となると、世帯収入でも大きな差がつく。


-----------------引用終了

「PRESIDENT」誌の読者層は、さらに「PRESIDENT family」誌の読者層は、こ~んな特集あまり興味はないんじゃないのかなぁ~と思うのです(だって、みんな「上流」でしょ!o(^-^))。

でも、集団の中で自分のポジションが気になる人にとっては、これで「一安心」するのかもしれません。

このアンケートでの次の指摘は、まさに橘木先生も指摘していたことでした。

上流男性ほど妻の専業主婦=無収入率が低く(下流28.4%、上流18.0%)、高収入の女性と結婚している実態」

世代を繋いで階層が固定化していく過渡期が、今なのかもしれません(最上流の「やんごとなき」層やcelebrityは別扱い)。

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今日の南アルプス(↓)。今朝は冷えました。飯田の最低気温が-7.0℃(軽井沢はさらに寒くて-10.7℃)。

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朝の晴れわたりかたもミゴトでした(↓6:42撮影)。

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なのに昨晩の雪でクルマには5cmの積雪(↓)。

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今日のストームグラス(↓相変わらずです)。

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先日、お客様よりニット帽をいただきました(早速、今朝の雪かきで大活躍↓ありがとうございました)。

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“ROBERT MACKIE OF SCOTLAND ,ANDERSON” とのタグがあります(上質のものをありがとうございます)。

地味な場所にも「花」を生けてあれば完璧なのでしょうけれど、

残念ながら当店では「葉っぱ」にしてしまいました(↓(´・ω・`))。

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「格差」に関する著書の多い橘木俊詔先生、院生の迫田さやか氏とともに、『夫婦格差社会 二極化する結婚のかたち』(2013) 中公新書 を出版。

我々が感覚的に「そーゆー傾向あるね」と思っていることを、データで検証。

「おわりに」まとめてある内容は、次の通り。

-----------------以下引用(強調BLOG主)

本書をごく簡便に要約すれば次のようになる。

これまでの日本は皆婚杜会であったし、夫の所得か高げれば妻は働かず、低げれば働くという夫婦のあり方であったことが、家計所得の平準化に寄与してきた。

一億総中流をもたらすひとつの要因だったのである。

ところが最近になって、夫の状態とは無関係に妻が働くことが一般的となったので、かえって夫婦の合算所得である家計所得の格差拡大を助長するようになった。

妻が自立的に働くようになったことで、所得の高い妻とそうでない妻との格差が、夫婦間の格差拡大の原因となったのである。

背後には、高学歴・高水準職業の女性の存在や非正規労働をしている女性の存在があるし、誰と誰が結婚するのかということも複雑にからんでいる。

夫婦間の格差を決めるのは女性、あるいは妻の就業次第という時代なのである。

一方で皆婚杜会は崩れ、結婚しない、あるいはできない男女が増加し、さらに離婚者の数も増加して、単身者の珍しくない時代となった。

夫婦間の格差を論じるときは、一組の男女が夫婦となる結婚、夫婦をやめる離婚がどう進行するかを知る必要があるし、それが地域によってどう異なるかにも興味がわく。

これらの話題に関しても突っ込んだ検討を試みたのが本書である。


-----------------引用終了

つまり、ダブルインカム(共働き・2馬力、103万円の壁のない就労)を選択した(できた)夫婦とシングルインカム家庭とでは、可処分所得の違いがこれからじわじわと出てくる社会になっていく---のかぁ('A`)。

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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。

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今日のストームグラス(↓)。

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邸内見立て洛中洛外図・部分(↓)。

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『京都国立博物館』と方広寺はお隣り同士(豊国神社も)。

京都国立博物館は、2014年4月21日まで全館休館中。

ルンバ君 → ○ (まる)

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御大の館・湯ケ洞の広い駐車場ですが、1台も車が止まっていません(↓)。

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2つの施設とも、2連休で完全休館。

ハーモニックロードの交通量もガクンと下がり、当店でも「静かな」2日間でした。


閑話休題。

ご当地丼の「アルプスサーモン丼」は、お隣で食することができます。

地元紙にも過去、こんな記事が載ったことがありました(↓)し、NHKBSでも番組になったりもしました。

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その後どうなったんだろ?

と思って結果を検索(↓)。



「けっこうハードル高いじゃん(有名どころのライバル、多かったんじゃないかな?)。」

で、

来年1月10日~19日に東京ドームで開催される「第5回全国ご当地どんぶり選手権」は(↓)。


という「東京会場」と「大阪会場」の上位6+4メニュー(合計10メニュー)が揃うのだそうな。

肉メニュー5丼、魚介メニュー5丼。

これって、偶然か(はたまた、配慮によるものか)!?


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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。朝方までのみぞれからくもりへ。

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今日のストームグラス(↓)。上部が澄んでいます。

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邸内見立て洛中洛外図・部分(↓)。

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京都タワーは公式ホームページでは、

「タワーの姿は、市内の町家の瓦葺きを波に見立て、海のない京都の街を照らす灯台をイメージしたもの」

ということになっていますが皆さん

「あれ、ろうそくでっしゃろ?」

とおっしゃいます(よね)

24日と25日の「特別盤」から平常盤に戻りました(↓)。今月はオスカー・ピーターソン “girl talk” と ケニー・ドリュー “dark beauty”。

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2枚に特別な関係はありません。

(ジャケットに黒人の少女と女性、レーベルがsteeplechaseとMPSという欧州盤。)

日経ビジネス編集長の山川龍雄氏が、編集後記で次のように述べています。

-----------------以下引用

大学の講義でも企業研修でも、幅広い教養や人間性を身につけるためのリベラルアーツを重視する傾向が強まっています。

変化が激しい時代には、専門的な知識やスキルが陳腐化してしまうリスクが高く、従来の価値観や手法が必ずしも長く通用するとは限りません。

であれば、むしろ普遍的で、物事の本質を見抜く力を身につけた方が役に立つのではないか、という考えがブームの背景にあるようです。

今号の特集のテーマである禅に注目が集まるのも、同じ理由からでしょう。

(中略)

禅という漢字は、しめすへんに、単純の「単」の字で構成されています。

つまり、複雑なものをシンプルに捉え直す直観力を磨くことが修行の1つの目的です。

溢れる情報の中で何が重要なのか、本質を見抜く洞察力や忍耐力、意思力を養うことだと言い換えることもできるでしょう。

-----------------引用終了

かつてあった大学1,2年の「一般教養(パンキョー)」を「無駄」だとして解体したはずなのに、今また「教養」ですか。

でも解体時とは時代背景が違ってきているので、本当の意味で「リベラルアーツ」を必要とする学生層は、たぶん「ほんの一握り」のエリートでしょう。

彼らエリート層があまりにも「教養」がないために、欧米のエリートと伍してやっていけない現実が、ビジネスの中で露呈しているのでは・・・・・、などとguess下衆の勘ぐりをしてしまいます(こちとら、やじうまなもんで)。


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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。今朝は冷えました、飯田の最低気温-5.1℃。

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今日のストームグラス(↓)。

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こんなに天気がいいのに結晶の繁殖具合は、こんなん(↑)です。

邸内見立て洛中洛外図・部分(↓)。

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清水寺あたりは「洛外」。

かつては「鳥辺野」と称された地で、京都三大葬送地のうちのひとつでした(他は、化野・蓮台野)。

並べてみました(↓)。

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レーベルでのコンピレーションものが多い。単独アーティストでのものも、ちらほら。

アニメでも(↓)。

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クリスマスでも峰不二子はセクシー(演奏は大野雄二トリオ)。


目から鱗の本、『若者殺しの時代』 堀井憲一郎著(2006) 講談社現代新書

そうです、週刊文春で連載されていた「ホリイのずんずん調査」(1995年5月~2011年6月まで連載)の著者、堀井憲一郎氏の本です。

あの調子で雑誌を丹念に調査し(たぶん、大宅文庫や国会図書館あたりに入り浸り?)、次のような結論を導き出します。

-----------------以下、カバーのコピーより引用(強調BLOG主)

クリスマスを恋人と過ごすという変な習慣は、1983(昭和58)年に“an・an”がクリスマス特集で、イブのお泊まりを煽って以来の「伝統」にすぎない。

クリスマスが恋人たちのものになったのは1983年からだ。

そしてそれは同時に、若者から金をまきあげようと、日本の社会が動きだす時期…でもある。

「若者」というカテゴリーを社会が認め、そこに資本を投じ、その資本を回収するために「若者はこうすべきだ」という情報を流し、若い人の行動を誘導しはじめる時期なのである。

若い人たちにとって、大きな曲がり角が1983年にあった。

-----------------引用終了

自分の同時代史とも重なることから、「あ~あ~、そーゆーことだったのね。」

と腑に落ちることばかり。

1999年までの考察で、その続きは今年上梓された『やさしさをまとった殲滅の時代』に続きます。

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それと『いつだって大変な時代』と合わせて、私は勝手にホリイの時代三部作」と呼んでいます(青本棚に設置)。

わざわざ、12月24日にこの本を、ここでご紹介。

以上。

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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。

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今日のストームグラス(↓)。撮影直前に90°回転させてみました。

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邸内見立て洛中洛外図・部分(↓)。

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東本願寺(通称「おひがしさん」) → (江戸弁では、「ひ」が「し」と区別されません。例:「東」は「しがし」と発音)


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