先日、送られてきたメールマガジンで「伊那経営フォーラム」について触れていました。
このフォーラム、主催は伊那商工会議所青年部。
今年のテーマは、「地域のしあわせが世界を魅了する ~ グローバル時代における「おもてなし」とは ~」だったそうです。
3人の講演があり、そのうちのお一人が塚越寛さん。そう、伊那食品工業(通称:イナショク若しくは「かんてんぱぱ(R)」)の会長さんです。
塚越さんのことば(メールマガジンより引用)
「人の営みの目的は何か?それは、幸せになることではないだろうか。
そのためにお互い助けあうことこそが人の営みなのだ。
残念ながら経済活動から不幸な人が生れている。
それは、会社の目的と手段がずれているからだ。利益を生むことが目的化しているのだ。
利益は手段にすぎない。
会社にとっての成長とは、売り上げを伸ばすことではない。
そこで働く人、会社を取り巻く人の全てが『この会社は年々よくなっていると思うこと』ではないか?
社員一人ひとりの人間的成長の総和が会社の成長なのだ。
会社の経営とは、社員が人間的に育つ環境づくりに他ならない」
このぶれない言葉、頭が下がります。
実は昨年の日経ビジネスでも、トヨタ自動車の豊田章男社長の「先生」として塚越さんが紹介されていました(↓)。
かんてんぱぱ(R)へ注文をインターネットではなく、注文用紙にチェックを入れて封筒で注文したときのこと。
「おたより欄」へ私が書いた(どーでもいいような)メッセージに対して、商品到着時にちゃんと手書きでそれへの返信が記されていました。
こーゆーのって、通販業界ではフツーなんですか?(そもそもかんてんぱぱ(R)は通販業者じゃなくて、たまたま直販しているだけなんだと思うが・・・)
さりげない気遣いに、ちょっと嬉しかった---そんな記憶があります。
担当者が「自分のところで『いい会社』づくりに貢献できることはなんだろうか」と考えて行動。その答が、「おたより欄」のメッセージに対しては、ちゃんと答えて返信する---そーゆーことなんだと思う。
「神は細部に宿る」 → 意味や使い方は建築物とは関係ないけれど、会社組織においても、そーゆーことってあるのではないかと思うのでした。
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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。今朝は飯田でも氷点下(とはいえ、まだ-0.8℃ですが)。
今日のストームグラス(↓)。