2016年7月30日、東京・四谷のいーぐるで、連続講演第593回「これからのジャズ喫茶を考えるシンポジウム」が開かれました(私は参加してませんケド)。
その時のパネリストに「ロンパーチッチ」店主の齊藤外志雄さんがおられました。
彼が分析したジャズ喫茶隆盛時と現在の比較が、「今」を映す鏡として興味深い(↓)。
まだお若い齋藤さんですから、隆盛時をご存じの団塊世代からしたら、「いやいや、そーじゃなくてサ!」と言う方もおられましょうが、私は(団塊世代じゃないけど)「状況をよく見てますね」って思います。
そんな齋藤さんが、「ジャズ喫茶はどういうときにつぶれるのか」についても考察していて、次のように発言されています。
-------------引用開始
ジャズ喫茶は【売上の見込みちがい】による資金繰りの悪化、ないしは開店時のモチベーションが維持できない【やる気の喪失】によって潰れます。
売上見込と申しましたけど、見込めるほどの華やかな売上なんて、もちろん私どもにはないです。
夢を見ないというか、これぐらいはいけるはずだという考えだと届かないです。
見込みをかなり低く持っていただいて、私どものように生活レベルを下げていただいて、できれば霞を食うくらいまでいってなんとか続けていかないとということになります。
それから開店時のモチベーション、これはほんとにオープンのときはいちばん盛り上がっちゃうんですけど、どうしても維持できなくなっちゃうんですね。
そうすると開店時間がどんどん遅くなったり、臨時休業がどんどん増えていったり、「しばらくお休みします」という貼り紙が貼られたまま再開される日がこない、というような感じで閉店になってしまいます。
最後に、
続くジャズ喫茶が、いいジャズ喫茶です。
ある店が惜しまれつつ閉店となったとき、ここは魂があるお店だったからお客さんと相容れない部分があったんだよな、本物だったからこそつぶれたんだよな、みたいに考える方って、とても多いと思います。
または営業方針をライト方向に切り替えつつ続いている店について、ここは魂売っちゃってるよね、みたいに考え方も多いんじゃないかと思います。
でもやっぱり「続けないと・・・・」という思いがあります。
「続くジャズ喫茶が、いいジャズ喫茶です」、最後はこういう宣言でお話を終わらせいただきます。
-------------引用終了
で、
昨日のBLOGの続き---の答えは、【モチベーション】
彼は、サスティナブル(持続可能な)ジャズ喫茶を次のようにまとめています(↓)。
当日の様子は、こちらからどうぞ(活字起こしになっていて、当日の様子がよくわかります)。
また、その続編が2017年3月11日(土)に開催され、それが、いーぐる連続講演・第609回「これからのジャズ喫茶を考えるシンポジウム第2回/ジャズ喫茶の逆襲」。これは、こちらからどうぞ。
これらを掲載しているホームページ、「ジャズ喫茶案内 Gateway To Jazz Kissa*」には、長野県内から次のお店が掲載されており、コレとは別にリストとして【店名・住所・電話番号・地図リンク】が掲載されているお店は、以下の通りです。
エオンタ/Eonta
長野県松本市大手4丁目9-7
TEL 0263-33-0505
884(ハヤシ)/Hayashi 長野県松本市里山辺西小松4239 TEL 0263-35-0407
シルバービート/Silver Beat 長野県長野市金箱438 TEL 026-295-9680
ミュージシャン/Musician 長野県長野市権堂町1440 SSK会館2F TEL 026-234-2623
パス・モンゴメリー/Pass Montgomery 長野県飯田市山本646-5 TEL 080-5109-1176
飯山時間/Iiyama Jikan 長野県飯山市飯山297-66 TEL 0269-62-0482
だぁーちゃ/ Dacha 長野県北佐久郡軽井沢町追分1441-7 TEL 0267-45-3951
ジャズハウス サッチモ/Satchmo 長野県北佐久郡軽井沢町発地116-6(花の妖精) TEL0267-48-1273
バド/Bud 長野県上高井郡小布施町大字小布施伊勢町735-1 TEL 026-251-4033
ジェニー/Jazz & Café Jennie 長野県北佐久郡御代田町馬瀬口清万1581-33 TEL 0267-41-0451
エムゲイト/M-Gate 長野県北安曇野郡松川村85-28 TEL 0261-62-2384
蔵カフェ飯島茶寮/Iijima Saryo 長野県上伊那郡飯島町田切2317-1 TEL 090-1869-1136
残念乍ら、当店は開店後既に7年目ではありますが、このリストには掲載されていません(掲載のためのハードルが高いのか??????)
【モチベーション】の件、ここでは深く言及しませんが、この年末に多少深く考えてみようと思います。
今年一年、ありがとうございました。
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今日のストームグラス(↓11:00撮影)。
今日の南アルプス(↓)。
オ・マ・ケ(↓)。市田柿をいただきました。ありがとうございます。