昨日引用した書籍から、今日もひとつ(↓)。
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国際ランキングの「よい結果」には喜びすぎないほうがいい。
何しろ日本はアメリカなどと比べて教育制度として負荷が低い国なのだ。
たとえるなら、「アメリカ(の教育制度)」は、筋カトレーニング用の重りをつけて走つているようなもので(大きな経済格差、多様な人種・文化・言語の生徒たち)、さらに筋肉の一つひとつが脳の指令に従わないこともある(地方分権が強い)。
しかも身体のあらゆるところは疲労骨折している(極端な貧困地域が国中に数多くある)。
一方、「日本(の教育制度)」は、重りはまだ軽く、教育熱の高い親たちから配給と応援を受け、学習塾に至つては直接背中を押してくれている。
身体も痛む箇所はあれどアメリカほどではなく、まだ走れないわけではない。
この競争で「日本」が勝利したところで、それは「制度」のまっとうな評価にはならないのだ。
今後、国内でSES(社会経済的地位)格差、それに地域間の大卒居住割合の格差が拡大し、地方分権の名の下に教育予算の格差が広がれば、「日本」はアメリカのような重りをつけて痛みと共に走ることになる。
『教育格差--階層・地域・学歴』 松岡亮二著(2019)ちくま新書 より
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書名のサブタイトルにもあるとおり、本書では「地域」格差についても言及しています(とは言え、露骨に「地名」は出てきません)。
上記の箇所を読んで、以前に書いたブログを思い出しました(こちら、もう3年も前のことか('A`))。
大都市圏においては、既にセグリゲーション(棲み分け)が進んでいることが明確です。
当地のような地方では、まだまだ選択肢がそんなに豊富ではないため、小中学校は「公立」が一般的。
しかし、これからはそーゆー中からも小中学校でさえ、教育実践における「名門」が登場してくるかも知れません(今や広く知れ渡った麹町中学校のように。いや、麹町中学校は「名門」復活、と称すべきなのか!)。
ただ、公立の場合は異動があるからなぁ。教育実践って、結局、属人的な要素が大きいと思うのですよ。
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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。昨日とは打って変わって、青空。
今日のストームグラス(↓)。天気が変わったのに、昨日と大きく変化無し('A`)。
『教育格差--階層・地域・学歴』 松岡亮二著(2019)ちくま新書 より
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書名のサブタイトルにもあるとおり、本書では「地域」格差についても言及しています(とは言え、露骨に「地名」は出てきません)。
上記の箇所を読んで、以前に書いたブログを思い出しました(こちら、もう3年も前のことか('A`))。
大都市圏においては、既にセグリゲーション(棲み分け)が進んでいることが明確です。
当地のような地方では、まだまだ選択肢がそんなに豊富ではないため、小中学校は「公立」が一般的。
しかし、これからはそーゆー中からも小中学校でさえ、教育実践における「名門」が登場してくるかも知れません(今や広く知れ渡った麹町中学校のように。いや、麹町中学校は「名門」復活、と称すべきなのか!)。
ただ、公立の場合は異動があるからなぁ。教育実践って、結局、属人的な要素が大きいと思うのですよ。
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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。昨日とは打って変わって、青空。
今日のストームグラス(↓)。天気が変わったのに、昨日と大きく変化無し('A`)。