liddell coffee house リデルコーヒーハウス

【大切なお知らせ】2022年1月2日から、 次のように店の方針を変更しています。「 3名様以上の人数でのご来店は、お断りしています。」 つまり1~2人で、ご来店ください---ということです(3人以上で座れるお席はございません(_ _))。実際のところ、今は90%くらいが「おひとり様」のお客様です。

2020年10月

今月発売された「文學界」2020年11月号(↓)。表紙は柳智之作、ビリー・ホリデイ。
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純文学の雑誌なので、私とは無縁---そー思っていたモンで、特集が【JAZZ*文学】だったとは、意外でした(知りませんでした)。
そもそもこのご時世に、純文学系雑誌って、まだまだ月刊誌として続いているんですね(とはいえ、地元の書店には既に店頭にはなかったので、アマゾンで「ポチッ!」となをして購入)。
5大雑誌(↓)。
群像(講談社)1946年創刊 毎月7日 6750部
新潮(新潮社)1904年 毎月7日9136部
すばる(集英社)1970年創刊 毎月6日6667部
文學界(文藝春秋)1933年10月創刊 毎月7日 1万部
文藝(河出書房新社)1933年11月創刊 季刊1,4,7,10月の7日公称2万部
---こちらから引用。
そーいえば、以前、福武書店(現ベネッセ)が「海燕」という純文学系雑誌を出していましたが、もう、無いんですね(1996年に廃刊)。
閑話休題。
巻頭は村上春樹氏へのロング・インタビュー。昨年、彼がスタン・ゲッツの評伝を翻訳したことを中心に、村井康司さんが聞いています。
155ページまでの特集【JAZZ*文学】の中に、山中千尋さんと岸政彦氏(社会学者で自称アマチュア・ベーシスト)の対談があって、そのあとになんと、山中さんの短編小説が10ページほど掲載されているのです。
彼女のエッセイは「JAZZ JAPAN」をはじめ、彼女の地元紙「上毛新聞」等に掲載されていて、それが単行本になっていることは知っていましたが、短編とは言え「小説」を書いたのは、初めてらしい。

主人公・美咲は、東京から北に向かう電車で1時間半ほどの関東の地方都市出身で、高校からは音楽大学付属の高校へ入学し、ピアノを専攻。---この「設定」って、実際に、山中さんご自身の履歴ですぜ。
彼女には小中学校での幼なじみ、啓太がいて、彼は現在ジャズ・トランペッターで、プロとして売り出し中。
冒頭で、アドリブができない美咲と、敬太との会話(↓)。
----------引用開始
「音楽やってるのに、なんでアドリブできないの?」
また敬太の挑発がはじまった。
「じゃあ、アドリブはしているのに、なんで音楽になってないの?」
わたしは言い返す。
「アドリブができないからミュージシャンじゃない、なんて考え方は、どこかの人種差別主義者と一緒だよ。音楽か音楽じゃないかの基準は、そこだけじゃないと思う」
「俺、差別してないよ。区別しているだけだよ」
敬太はこちらを見てニヤリと笑う。
「他人を受け入れられないような悪意のある区別を、差別って言うんです。
あんたがやってることはそれ。
口惜しかったらハイドンのトランペットコンチェルトでも譜面どおりにきちんと吹いてみたらいいよ」
「俺、アドリブだったら、ハイドンだって吹けるかもしれない」
「いい?オーディエンスはハイドンのあの見事な旋律を期待しているんであって、どこかの知らないトランペッターの、何を吹いているのかさっぱりわからないアドリブなんて聴きたくないよ。
だいたい、ハイドンと自分との音楽的な力量の差が分かってないっていうのが、超悲劇的」
----------引用終了
この会話の対比として終わりの方で、美咲がアドリブの本質をえぐるような次の発言をして、ストーリーは終わるのでした(↓)。
----------引用開始
それに……アドリブとか言っているけれど、まともに音を出したり、心に残るメロディーを弾く前に、あんたたちのやってることは、ただの計算じゃない。
このコードには何のスケールが合う、合わない。
音楽的な意味がゼロの、ただの複雑な方程式を解こうとしているだけだよ。
そういうマトリックスに興奮して自己陶酔しているだけ。
こんなに複雑なコード進行を、いかにうまく乗り越えられるかっていうゲームにしか脳が反応しないんだね。
音楽を通して他の人とつながっていくことなんて全然関係なくて、夢中になっているのは計算じゃないの。
これじゃいつまでも他の誰かに問題出してもらえないと自分を証明できないじゃない。
頭が本当にいいのなら、自分で問いを立てて、自分で答えてよ。
本当に音楽がしたいなら、スイングとか何とか、暗号みたいなことばかり言ったり、吹いたりするんじゃなくて、わたしの心をじかにつかんで、揺さぶってみてよ」
----------引用終了
現在、演奏活動をしながら、日本とアメリカの母校で後進の指導に当たっている彼女だからこそ、伝えたいメッセージであるように思えてくるのです。
私は楽器の演奏ができないので、ミュージシャンの頭の中でどんな化学反応が生じているのか、想像するしかありません。
ただ、上の美咲の指摘で、真に偉大なジャズ・ミュージシャンたちが演奏しているその音楽には、何かが「宿っている」ように思えてくるのでした。

あっ、そーそー、タイトルを忘れていました。
「フェイジング・ユー」です(キース・ジャレットのソロ・ピアノ・アルバムと同名、名盤なり)。“FACING YOU”、あなたと向き合って---いろんな想像が駆け巡るのでした。

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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。
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今日のストームグラス(↓)。
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今月の男子トイレのアソコには(↓)、
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アート・ペッパーのパネルを置いてありました。
アップ(↓)。
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来月は、女子トイレに巡回の予定デス(_ _)。

11月上旬は4・5・9・13・16・17日が休みの予定です。よろしくお願いいたします(10月31日もお休みです(_ _))。

その電話は、
「いつもPayPayをご利用いただきありがとうございます。」
から始まり、
(当店はPayPayでの支払いが可能なモンで)
「PayPayの利用実態調査をしておりまして、少しお時間をいただいてよろしいでしょうか?」
と畳み込まれ、
(その時はお客様もいなかったので、応対しました)
「お会計で、PayPayを利用されておられるお客様はどれくらいの割合でしょうか?」
と問われました。
昨日のお客様は、【2人】。そのうちPayPayを利用されたお客様は、1名。
ということは、PayPay利用率50%かいな。
(先日は、1日のお客様が3人でそのうち2人がPayPayを利用されたので、67%かい!)
私「いやぁ、お客様の来店がないものですから・・・(お茶を濁す)。」
すると、話題を変えて、
「テイクアウトなどの対応はされていますか?」
ときた。
私「そーゆー対応はしていません。」
「今、PayPayではPayPayピックアップという事前注文サービスを開始しておりまして、アプリで事前に注文受付して、お店ですぐに受け渡しができるサービスです。どうでしょう? こちらへの登録はいかがですか?」
私「うちは、テイクアウト(テイクアウェイ)を考えていないので、結構です。」---と伝えて、話を終わらせました。
そもそも、当店の方針として【紙コップ】でコーヒーを提供するなんてことは、考えておりません。

PayPayピックアップはこーゆーことになっているらしい(↓)。
paypay
つまり、利用店舗がプラットフォーム利用料と1取引ごとに8%をPayPayに支払う仕組み。
まさに、プラットフォーム・ビジネスです。
そもそも、なんで当店がPayPayを導入しているのかというと、たまたま、私がジャパンネット銀行に口座を持っていたから、それだけの理由です(今のところは、利用料等が0円なモンで)。
「PayPay利用実態調査と切り出しながら、その実、『勧誘』だったわけね。」

それにしても、だ。
こんな実態で、いつまで続くのだろう---心配になってきたら、頭が痛くなり、昨日は20時でお店を閉めたのでした(20時間際に来店されたと思われるお客様の車のヘッドライトが駐車場にありましたが、そーゆーことで、閉店しました(_ _)どうもすみませんでした)。

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今日の南アルプス(’↓11:00撮影)。
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今日のストームグラス(↓)。
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1枚目は、こちら(↓)。
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The Modern Jazz Disciplesの1枚。いつ購入したのか、不明(_ _)。
メンバー表記を見ても、誰一人として知らないとは・・・・( ^.^)( -.-)( _ _)。
タワーレコードのホームページで、次のような記述を見つけました(↓)。

本作は、のちにベイシー楽団で活躍するカーティス・ピグラー(as、ts)が中心となった幻のクインテット、モダン・ジャズ・ディサイプルズのアルバム。瑞々しいハード・バップ・サウンドが満載のコレクターズ・アイテム。

そうか、「幻のクインテット」で「コレクターズ・アイテム」なのか('A`)。このメンバーでは2枚のアルバムしか残していないらしい(カップリングで、CD化されているようです)。

もう1枚は、こちら(↓)。
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John Coltrane, Live In Paris 1961 featuring Eric Dolphy
海賊盤(ブートレグ)?でしょう。
おったまげたのは、その音質。
ひでぇひでぇ、AMラジオを聴いているようですぜ('A`)。

先日、『風太郎不戦日記』の第2巻が刊行されました(↓)。
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昭和20年5月3日から8月28日までの、山田風太郎著『戦中派不戦日記』をもとにしています。
主人公、山田青年と我がニッポン国民にとっては、激動の3ヶ月。
山田青年は、東京から焼け出され(↓)、
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この数ヶ月、各地(羽前・鶴岡、但馬・養父)を転々とし、疎開で飯田にやってきたのでした。「つて」を頼っての飯田への疎開だと思っていたら、実は、東京医専、学校そのものが疎開してきていたんだという(↓)。
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飯田に降り立った医学生たちの目にとまる、そして、目が合っただけでナイーブで純粋な彼らを「その気」にさせてしまう飯田駅の美少女が描かれています。
実際に「彼女」が存在していたことは確かでしょう。
で、
「誰」だったんだろう、その娘(メッチェン)って?---気になります。
もう、この頃には知識層はみな、これくらいの覚悟はあっただろうし(↓)、
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山田青年の耳にも、このような風説は届いていたようです(↓)。
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そして8月15日、次のように記しています(↓原著はもっとたくさん書かれているよう)。
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東久邇宮内閣が唱えた「一億総懺悔」という言葉が出てくるのが、同じ8月。
山田青年の指摘していることに対して、戦後の我々は【浅薄で、上すべりで、いい加減】な責任の取り方をしてきました。
冷戦構造の中での日本のポジショニングとして、あの方法しかなかったのでしょうか?---などと、“IF” を思い巡らすことも、無駄ではありますまい。

『風太郎不戦日記』第3巻は、来年夏刊行予定デス。

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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。
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今日のストームグラス(↓)。
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オ・マ・ケ(↓)。三日坊主めくりカレンダー。なかなか上手いことを仰る(^_^)。何かの賞を受賞してもいいくらいだと、私は思うんだが・・・・。
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先日(10/22)、キース・ジャレットに関するニュースが流れてきました。その見出しは、

ジャズの巨匠K・ジャレット氏、脳卒中で復帰ほぼ不可能に

というものでした(こちら、AFPの記事より)。
その翌日、定期購読している雑誌「JAZZ JAPAN」の2020年11月号を見ていると(↓)、
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キース・ジャレットとスタンダーズ名でトリオを組んでいたゲイリー・ピーコックが先月(9月4日)、亡くなっていたという記事。享年85。
これによって【STANDARDS】名によるピアノトリオの作品(新録音盤)は、もう、聴くことができないのだなぁ~(Sigh)。
そういえば、思い出した---スタンダーズのLP、それもなにやらサインが3つ書き込まれているものがあったことを。
昨日、ごそごそと階下の倉庫で見つけてきた(↓)。
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確か、中古レコード店でまとめ買いした中の1枚だったと思う。
だから書かれたサインが、本人たちのものなのかどうかは?????
見てわかるのは、3人分のサインがあることだけ。
来月、例の場所へディスプレイすることにしましょう。
キース・ジャレット(p)、ゲイリー・ピーコック(b)、ジャック・デジョネット(ds)が初めて3人でアルバムを制作したのは、上記のキース・ジャレット名によるアルバム「Standards vol.1」(1983年1月録音)ではなくて、ゲイリー・ピーコックのアルバム「Tales Of Another」だったはず。
こちらは、CDでありました(↓)。
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レコーディングは1977年2月。ですからクレジットには、
CD is manufactured by PolyGram in Hanover, West Germany
とあります。
そうか、もうそんなにも時は経っていたのだなぁ~(再びSigh)。

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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。快晴、行楽日和なり。
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今日のストームグラス(↓)。
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オ・マ・ケ(↓)。ラミーとバッカスをいただきました。ありがとうございます。
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パッケージが昨年と変わりましたね。これについては、また後日。

このブログで「マイ電柱」について触れているのは、かれこれ4年前(こちら)。
オーディオの究極の世界として紹介されていた記事をもとに、当地(当店)の現実について触れたものです。
その時と大きく変わったのは、中部電力が「発電・送電・小売り」事業別に分社化されたこと。
で、
先日、中部電力パワーグリッド(送電事業担当社)から手紙が届きました。中は(↓)、
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という内容です。昨年も、設置電柱付近の木々の伐採でトーエネックにお世話になっており、当店のためだけにある電柱の管理も、中部電力グループにお任せ状態です(この日のブログ参照)。
因みに、1本だけ設置されている当店の場合の敷地料は(↓)、
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【1500円/年】をいただけることになっています。
辺鄙な場所にある家(当店)まで、電気を供給するために【電柱を設置】+【電柱周りの安全管理】+その上【敷地料の支払い】までしてくれる---まったくもって、有り難いことでございます。
今日のマイ電柱はというと(↓)、
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下の方は木々が茂っているものの、トランス周辺は伐採されているので、こんな状態です。

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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。
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今日のストームグラス(↓)。
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よくぞ言ってくれました!
先日(2020.10.20)から、ファミリーマートの「コンビニコーヒー」が今日のタイトルのお品としてリニューアル発売されました(↓ファミマの入口に立ってる桃太郎旗)。
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公式ホームページは、こちら
ここで、ふと「彼ら」はどーゆーふーに思っているのだろう?---と気になったのです。
サードウェーブ系と称される「酸っぱいコーヒー」を牽引している方々のこと。
味覚を表現する「フレーバー・ホイール」にも、一応は「甘さ」を表現するセグメントはあるものの、それには重きを置いていない、そんな印象があったものですから。

そもそも、「そっち系」の方々はコンビニコーヒーとは、住む世界が違うのかも知れませんね。

あっ、そーそー、私も飲んでみたんだ(↓)。
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以前のファミマのコンビニコーヒーがどーゆーふーなものだったのか、それを知らないので、比較はできませんが、私だったら「もっと甘さを!」と欲したくなるのでした。
というのも、
甘さを言うのであれば、当店の【TSブレンド】を基準に考えてしまうからなのです。
で、
以下【宣伝】。
当店の【TSブレンド】をブラックでお試しになりませんか?
成分分析的には存在しない「甘さ」をカップの中に現出させております(_ _)。

「甘さ」について言及されている先達の方々については、こちらをご参照下さい(4年前のブログです)。

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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。午後には天候は回復との話なんですが・・・。
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今日のストームグラス(↓)。
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オ・マ・ケ(↓)。三日坊主めくりカレンダー。今年の「銀賞」だそうです。
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BS日テレの番組「バカリズムの大人のたしなみズム」の放送時間帯がこの10月から?、毎週木曜日21:00~(BSとは言え、ゴールデン!)になりました。
以前に再放送された"ドリップコーヒーのたしなみ"を録画してあったので、ベンキョウも兼ねて視聴。
ゲスト(講師)は、井崎英典さん。
そう、第15代ワールド・バリスタ・チャンピオンです。
彼が「お家コーヒーを美味しく淹れる」ためのレクチャー回(↓)。
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【良いコーヒー豆】を用意することは大前提です。
それを用いて「世界一美味しい」お家コーヒーを淹れるために必要な「道具」を紹介していました。
例えば、こんな感じデス(↓)。先ず、グラインダー。---手回しのミル。
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次は、ポット(ケトル)---温度設定が可能なもの。
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次は、キッチンスケール---タイマー付き。
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そして、ドリッパーは熱伝導の良い「銅製」。
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その他、必要なものすべてを一覧で(↓)、
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なんて、贅沢なのでしょう。
売れてる芸人、バカリズムさん向けだから、これくらいの出費は「そーゆーもの」だと判断したのかも知れません。
当店の道具と較べてみましょう(^_^)(↓)。ミルは、フジローヤルの「みるっこ」。
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ポットは、ニッケルシルバー製のお品(アチコチ工夫あり)(↓)。
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キッチンスケール、キッチンタイマー、温度計(↓)。
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キッチンスケールとキッチンタイマーが筐体として一緒になっていなくても、別々に購入して近くで目視すればいいだけの話。
温度計も、極々フツーの棒状のもので、これらはホームセンターで購入できます。
そして、ドリッパーとサーバー(↓)。
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ドリッパーは【KONO】の一穴【MEIMON】を使用して、サーバーはKalitaデス。

つくづく思うのは、コーヒーの世界は「人の数だけ、流派・流儀がある」ということ。
一言居士の方々も多い気がしますし・・・・(_ _)。

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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。
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今日のストームグラス(↓)。
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オ・マ・ケ(↓)。りんごをいただきました(左:秋映、右:紅玉)。ありがとうございました。
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紅玉を見ると、そろそろアップルパイの季節ですね。

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