この新書のカバー袖には、次のような文言がありました。
実家は特に裕福でもない、
高級品は身につけず、いつもスウェット姿だが、
じつは、莫大な資産を保有している。
ごく気軽に海外移住し、自由に人生を謳歌する。
本書はそんなシン富裕層たちの実態に迫る!
これだけ読んで(+目次にパラパラ目を通して)購入。
【FIRE】の人たちなのかなぁ?
卑しい私は、イロイロと邪推してしまうのでした。
以前【資産フライト】した富裕層の方々は、いまはどーなっているんだろう?
「その後」のアレコレが気になります。
著者は、個人・事業法人・財団法人等の資産運用コンサルティング業務、その後、留学・旅行業界を経て、ビザ申請や海外生活設計等のアドバイザー業務に携わり、現在は、家族・親子・退職者・会社経営者・投資家等のロングステイサポート企業を設立された方。
どーやら、この分野でのコンサル業務は、まだブルーオーシャンらしい(世界各国のこの分野での法律を熟知していないと営めない! 法改正もちょくちょくとあることから、その情報が命)。
で、
信州の山奥に住んでいる私にとって、この本に登場する方々とは接点がなさそうだけど、「ふ~~ん!(そうか!)」と思ったことが、こちら(↓)。
----------引用開始
実家は特に裕福でもない、
高級品は身につけず、いつもスウェット姿だが、
じつは、莫大な資産を保有している。
ごく気軽に海外移住し、自由に人生を謳歌する。
本書はそんなシン富裕層たちの実態に迫る!
これだけ読んで(+目次にパラパラ目を通して)購入。
【FIRE】の人たちなのかなぁ?
卑しい私は、イロイロと邪推してしまうのでした。
以前【資産フライト】した富裕層の方々は、いまはどーなっているんだろう?
「その後」のアレコレが気になります。
著者は、個人・事業法人・財団法人等の資産運用コンサルティング業務、その後、留学・旅行業界を経て、ビザ申請や海外生活設計等のアドバイザー業務に携わり、現在は、家族・親子・退職者・会社経営者・投資家等のロングステイサポート企業を設立された方。
どーやら、この分野でのコンサル業務は、まだブルーオーシャンらしい(世界各国のこの分野での法律を熟知していないと営めない! 法改正もちょくちょくとあることから、その情報が命)。
で、
信州の山奥に住んでいる私にとって、この本に登場する方々とは接点がなさそうだけど、「ふ~~ん!(そうか!)」と思ったことが、こちら(↓)。
----------引用開始
税制に関するポイントは、移住先の国が「全世界所得課税方式(全世界課税)」になっているかどうかです。
日本は全世界課税で、日本に居住していたら、日本で稼いでも外国で稼いでもすべてに課税され、その課税率は最大55%(所得税率45%、住民税率10%)です。
しかし、シンガポールやマレーシア、タイ、フイリピン、ドバイなどは、全世界課税の国ではありません。
つまり、シンガポールに住んでいて、マレーシアで資産運用して金利や譲渡益などの金融所得が発生しても、シンガポールで課税されないのです。
ただしこの2カ国は、居住している国内で得た金融所得については課税されます。
シンガポールに住んでいてシンガポール国内で儲かったら、その分は課税されるということです。
ここ数年、世界中で移住先として人気となっているポルトガルでも、10年間は海外の所得に関して非課税となり、全世界課税ではなくなる移住者への優遇制度があります。
またヨーロッパの島国のマルタでも一旦は課税されるものの、手続きをすれば還付されるというような制度があるので、実質的には全世界課税ではなくなるような制度があります。
マルタは移住できるビザの条件が比較的低く、結果的に税金がほとんどかからなくなるため、「タックスヘイブン(租税回避地)」として外貨を集めようとしていると、EU諾国から批判されています。
全世界課税かどうかは、税金面で非常に大きなポイントなので、シン富裕層のみなさんが最初に確認する点です。
その次にシン富裕層たちが気になるのは、相続税です。
旧大英帝国圏の国であれば、基本的に相続税はありません。
オーストラリアを始め、ニュージーランド、カナダなどは、相続税も贈与税もありません。
また東南アジアのフィリピン、マレーシァ、シンガポールなども同様です。
『日本のシン富裕層』 大森健史著(2022) 朝日新書 より
-----------引用終了
所得税と相続税---これが最大関心事なのですね、富裕層の方々は。
どーゆーふーにしたら合法的に日本国に税金を払わないようにするか?
【資産フライト】で東南アジアの国々に行かれた方々は、コロナ禍の中、今はどうされているのでしょう?
で、
今日の標題。
著者の大森健史さんは相談に訪れた方に、次のようにお話しするんだそう。
----------引用開始
因みに著者の言う【シン富裕層】とは、
2017年を境に、それまでの富裕層とそれ以降では大きくタイプが違ってきているんだそうで、
①ビジネスオーナー型
②資本投資型
③ネット情報ビジネス型
④暗号資産ドリーム型
ここまでを【シン富裕層】としています。
それ以前の古いタイプの富裕層は、⑤相続型として分類しています。
知らない世界の話と言えば、こーゆー指摘(↓)も目から鱗デス。
----------引用開始
『日本のシン富裕層』 大森健史著(2022) 朝日新書 より
-----------引用終了
所得税と相続税---これが最大関心事なのですね、富裕層の方々は。
どーゆーふーにしたら合法的に日本国に税金を払わないようにするか?
【資産フライト】で東南アジアの国々に行かれた方々は、コロナ禍の中、今はどうされているのでしょう?
で、
今日の標題。
著者の大森健史さんは相談に訪れた方に、次のようにお話しするんだそう。
----------引用開始
最近は東南アジアよりもドバイが人気です。
ドバイの生活コスト指数は59・89で、東京と大差はありません。
マレーシアやシンガポールのビザの取得条件が厳しくなってしまい、その上シンガポールは物価が高い、タイは生活するのに英語が通じない、香港は政情不安、フィリピンは治安や衛生面が不安となると、全世界課税の対象外で行きやすい国といえば、ドバイくらいしかなくなった、という理由からです。
ドバイに行ったことがない人にドバイを紹介すると、治安と教育、物価について心配されます。
特にお客様の奥様がそのあたりを不安がります。
そういう際には、以前私が視察に行ったときの写真を見せています。
街の風景、人々の服装、スーパーマーケットの中など、ドバイで撮ったなにげない日常の写真とともに、
「ATMはお金をおろすときに400円くらい手数料をとられるけど、日本のカードでキャッシングできますよ」
「空港からは地下鉄でも移動できます。
スイカ(JR東日本の交通系ICカード「Suica」)のようなICカードでタッチして構内に入ります。
でも路線が少ないので、みんなUberやタクシーを利用するんです」「イスラム戦士みたいな服装の人もいないでしょう?
スタイリッシュな服装の女性とか、この歩道に写っていますよね。
冬は15度くらいまで下がるときもあるので、長そでの人も多いし、ジョギングしている人までいますよ」などと説明します。
「ATMはお金をおろすときに400円くらい手数料をとられるけど、日本のカードでキャッシングできますよ」
「空港からは地下鉄でも移動できます。
スイカ(JR東日本の交通系ICカード「Suica」)のようなICカードでタッチして構内に入ります。
でも路線が少ないので、みんなUberやタクシーを利用するんです」「イスラム戦士みたいな服装の人もいないでしょう?
スタイリッシュな服装の女性とか、この歩道に写っていますよね。
冬は15度くらいまで下がるときもあるので、長そでの人も多いし、ジョギングしている人までいますよ」などと説明します。
家賃は東京都心の半額くらいですし、食費はほとんど東京と同じくらいです。
「ネット情報ビジネス型」の男性は特に「インターネットは通じますか」という点を気にしますが、もちろんドバイは、ネット環境もしっかりしています。
こうした話を聞くと、「ああ、行けそうですね。じゃあ、ドバイでいいか」と、軽いノリで決定する人がほとんどです。
(前掲書より)
-----------引用終了
ここ最近の傾向として、【ごく気軽に海外移住】するシン富裕層は、こんな感じなんだそう。(前掲書より)
-----------引用終了
因みに著者の言う【シン富裕層】とは、
2017年を境に、それまでの富裕層とそれ以降では大きくタイプが違ってきているんだそうで、
①ビジネスオーナー型
②資本投資型
③ネット情報ビジネス型
④暗号資産ドリーム型
ここまでを【シン富裕層】としています。
それ以前の古いタイプの富裕層は、⑤相続型として分類しています。
知らない世界の話と言えば、こーゆー指摘(↓)も目から鱗デス。
----------引用開始
ビザ取得には多額の資産や一定の期間がかかりますから、ビザ名を伝えるだけで相手にだいたいの総資産がわかってしまいます。
私もよくシン富裕層の人々には、「投資家ビザを持っていることは人に言わないほうがいいですよ」と伝えています。
私も、お客様が問い合わせをしてきて「どこの国のビザをお考えですか」と聞き、行き先を聞いただけで、だいたいの資産額が予想できます。
たとえばアメリカに移住している人に、「どんな仕事をしているんですか」と聞き、「投資家です」と答えたら、1~2億円くらいのキャッシュがあるんだな、とわかる人にはわかってしまうわけです。
「オーストラリアに、投資家ビザを取って移住します」と話したら、最低でも3億円くらいは持っているということがばれてしまうのです。
前述したように、シン富裕層には、資産を目当てに詐欺師も群がってきます。
ビザも重要な個人情報ですから、リスク回避のためにも、不用意に漏らさないよう気をつけましょう。
(前掲書より)
----------引用終了
いま居るところでフツーに生活しているだけでは、絶対に接点がない!---そんな方々の様子を垣間見ることができました。
また、
この本では触れていませんが、法改正とそれを合法的にくぐり抜ける手法を伝授するコンサルのドラマ(ノウハウ)なんかは、もう、それだけでまた一冊、本が書けそうです。
この本、青棚に置いてあります。
---
今日の南アルプス(↓11:00撮影)。
(前掲書より)
----------引用終了
いま居るところでフツーに生活しているだけでは、絶対に接点がない!---そんな方々の様子を垣間見ることができました。
また、
この本では触れていませんが、法改正とそれを合法的にくぐり抜ける手法を伝授するコンサルのドラマ(ノウハウ)なんかは、もう、それだけでまた一冊、本が書けそうです。
この本、青棚に置いてあります。
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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。
今日のストームグラス(↓)。