かれこれ6年前、こーゆーブログを書いていました(「息が詰まる」その理由(仮説))。
先日読んでいた新書で、「あれっ!? これ読んだ覚えがあるな?」というのがあって、書籍名は『日本の死角』 現代ビジネス編(2023) 講談社現代新書。
16本の論考がまとめられており、そのうち1本だけ初出が2021年で、その他は2016~19年にかけて、講談社「現代ビジネス」に掲載されたもの。
このビジネスWebは月間閲覧数が4億ページビューを超えるのだそう。
第一線、気鋭のジャーナリストや学者が時宜に適ったテーマで文章を寄せています。
ということは、
この6年間の風雪(≒批評)に耐えてきた(≒的を射ていた)論考をピックアップして載せていると言うことなのでしょう。
で、
ブログで触れていた引用文を再掲(↓一部加筆修正あり)。
----------引用開始
先日読んでいた新書で、「あれっ!? これ読んだ覚えがあるな?」というのがあって、書籍名は『日本の死角』 現代ビジネス編(2023) 講談社現代新書。
16本の論考がまとめられており、そのうち1本だけ初出が2021年で、その他は2016~19年にかけて、講談社「現代ビジネス」に掲載されたもの。
このビジネスWebは月間閲覧数が4億ページビューを超えるのだそう。
第一線、気鋭のジャーナリストや学者が時宜に適ったテーマで文章を寄せています。
ということは、
この6年間の風雪(≒批評)に耐えてきた(≒的を射ていた)論考をピックアップして載せていると言うことなのでしょう。
で、
ブログで触れていた引用文を再掲(↓一部加筆修正あり)。
----------引用開始
最大の問題は、移動の減少が均一にではなく、格差を伴い生じている可能性である。
たとえば就職のため県外に出る高卒者や専門学校卒の人びとは減少しているのに対し、大学進学のため、また大学卒業後に就職のために地方を出る人びとはかならずしも減っていない(学校基本調査)。
これはつまり移動が階層化されていることを意味していよう。
学歴、そしておそらく資産や特別のコネをもたない者は、地方を出づらい傾向が高まっているのであり、このことは先の図2(↓)からも確認される。
これは5年以内に移動したものを示すグラフであり、現15~19歳は10歳から19歳まで、現20~24歳は15歳から24歳までの者がおこなった移動を表現するが、前者が大きく減っているのに対し、後者が減少しつつもたとえばバブルの時期には増加さえみられるのは、比較的富裕で学歴や技能を持った大学進学者・大卒者が移動の主役となったことを意味している。
結果として、「移動できる者」と「できない者」の二極化が進んでいる。
かならずしも地方から出る必要がなくなるなかで、都会に向かう者は学歴や資産、あるいは自分自身に対するある種無謀な自信を持った特殊な者に限られているのである。
問題は、そのせいで地方社会の風通しが悪くなっていることである。
学歴に優れ、資産を持つ「社会的な強者」だけが抜けていく地方になお留まる人びとには、これまで以上に地元の人間関係やしきたりに従順であることが求められる。
結果として、地方では「地域カースト」とでも呼べるような上下関係が目立つようになっている。
移動の機会の減少は、それまでの人間関係を変え、ちがう自分になる可能性を奪う。
その結果、親の地位や子どものころからの関係がより重視される社会がつくられているのである。
そのはてに二極化した光景が、地方社会でよくみられるようになっている。
飲み屋や「まちづくり」の場などで大きな顔をするのはいつも一定の集団--少し前には「ヤンキーの虎」などと呼ばれもてはやされた--で、そうではない人はひっそりと地元で暮らさなければならないという状況さえみられるようになっているのである。
初出:「現代ビジネス」2016年5月11日掲載
因みに図1は、戦後の日本における三大都市圏への移動実数と移動率を示したこれ(↓)です。初出:「現代ビジネス」2016年5月11日掲載
日本人が「移動」しなくなっているのはナゼ? 地方で不気味な「格差」が拡大中
貞包英之(立教大学教授)
-----------引用終了
6年前、著者の貞包英之先生は准教授でしたが、この書籍(2023)では教授になっています。
-----------引用終了
6年前、著者の貞包英之先生は准教授でしたが、この書籍(2023)では教授になっています。
このグラフの各局面で、日本社会にもたらされた「豊かさ・快適さ」と「地獄」があることを貞包英之先生は次の4人を挙げて分析しています。
・永山則夫
・木嶋佳苗
・三橋歌織
・加藤智大
大きな事件を起こした4人なので、私でもその名前は知っていました。
犯罪に手を染めてしまう、その一線のハードルが近年、ドンドンと低くなってきていますが、でも、この4人のように人を殺めてしまうその行為には、物理的に生身の人間を相手にする訳なので、飛び越えなきゃならないハードルはまだまだ高いと思うのです、私は。
幸い、私は「息が詰まる」状況でのガス抜きを定期的にできてきているので、大丈夫だとは思いますが(_ _)。
---
今日の南アルプス(↓11:00撮影)。
・永山則夫
・木嶋佳苗
・三橋歌織
・加藤智大
大きな事件を起こした4人なので、私でもその名前は知っていました。
犯罪に手を染めてしまう、その一線のハードルが近年、ドンドンと低くなってきていますが、でも、この4人のように人を殺めてしまうその行為には、物理的に生身の人間を相手にする訳なので、飛び越えなきゃならないハードルはまだまだ高いと思うのです、私は。
幸い、私は「息が詰まる」状況でのガス抜きを定期的にできてきているので、大丈夫だとは思いますが(_ _)。
---
今日の南アルプス(↓11:00撮影)。
今日のストームグラス(↓)。
オ・マ・ケ(↓)。三日坊主めくりカレンダー。こーゆーふーに「聞こえます!」。