6月15日のNHK「所さん!事件ですよ」、この回の見出しは「一杯5万円の超高級コーヒーに救われた男」でした。
録画しておいたので、昨日視聴。
番組の公式サイトでは、
いまコーヒーが意外な場所で“救世主”となっている。
世界で最も価値のあるパナマゲイシャ。
①一杯5万円の高級コーヒーだが、これが休業に追い込まれた店を救った。
②タイでは失業しかけたゾウがコーヒーを美味しく加工!?
ゾウが自ら飼育費用を稼ぐようになった。
一方③2050年には気候変動によりコーヒーの生産量が半減する可能性も。
解決の糸口は④コーヒーの“細胞農業”!?
美味しいだけじゃない!奥深いコーヒーの世界を徹底調査。
と、紹介しています(↓)。
「事件簿」と言うほどではないにせよ、コーヒーに纏わるアレコレを取り上げていて、面白うございました。
例えば、①。
茨城県ひたちなか市に本店がある「サザコーヒー」が提供する【一杯5万円の高級コーヒー】(↓)。


録画しておいたので、昨日視聴。
番組の公式サイトでは、
いまコーヒーが意外な場所で“救世主”となっている。
世界で最も価値のあるパナマゲイシャ。
①一杯5万円の高級コーヒーだが、これが休業に追い込まれた店を救った。
②タイでは失業しかけたゾウがコーヒーを美味しく加工!?
ゾウが自ら飼育費用を稼ぐようになった。
一方③2050年には気候変動によりコーヒーの生産量が半減する可能性も。
解決の糸口は④コーヒーの“細胞農業”!?
美味しいだけじゃない!奥深いコーヒーの世界を徹底調査。
と、紹介しています(↓)。
「事件簿」と言うほどではないにせよ、コーヒーに纏わるアレコレを取り上げていて、面白うございました。
例えば、①。
茨城県ひたちなか市に本店がある「サザコーヒー」が提供する【一杯5万円の高級コーヒー】(↓)。


パナマのゲイシャコーヒーの「評判」は知っていますが、サザコーヒーの鈴木一郎社長が、こーゆー値段で落札していたことは、知りませんでした(↓)。


それを提供するときは、こんな具合だそうな(↓)。


下衆な私は、計算してしまった。
13500000円/9000g=1500円/g
1グラム1500円の豆を12g使用して抽出しているので、
1500*12=18,000円/杯。
いや、落札時は「生豆」の状態なので、それを輸送してきて保存、焙煎等のコストが入っていません。
焙煎すれば、水分が抜けるので、抽出時の12gに要している生豆のグラム数はもっと多いと思われます。
それらを加味すれば、原価は一杯25000~30000円くらいにはなりそうです(原価率50%超)。
それでも、店頭でこの珈琲を注文されるお客様は(↓)、
これくらいの頻度でいるらしい。
で、
鈴木社長は考えた。「ブレンドしよう」と(↓)。

13500000円/9000g=1500円/g
1グラム1500円の豆を12g使用して抽出しているので、
1500*12=18,000円/杯。
いや、落札時は「生豆」の状態なので、それを輸送してきて保存、焙煎等のコストが入っていません。
焙煎すれば、水分が抜けるので、抽出時の12gに要している生豆のグラム数はもっと多いと思われます。
それらを加味すれば、原価は一杯25000~30000円くらいにはなりそうです(原価率50%超)。
それでも、店頭でこの珈琲を注文されるお客様は(↓)、
これくらいの頻度でいるらしい。
で、
鈴木社長は考えた。「ブレンドしよう」と(↓)。

これだったら、ゲイシャ種でもなんとか、手が届きそうなお値段(と判断する方々が多かったらしい)。
16ある実店舗では、コロナ禍で来店客が激減したモノの、これらの通販でなんとか凌ぎ切ったのだそう。
②タイでは失業しかけたゾウがコーヒーを美味しく加工!?ゾウが自ら飼育費用を稼ぐようになった。---これは、「ブラックアイボリー社」のことですね(wikiせんせいにリンク)。
この豆で淹れたコーヒーは(↓)、

16ある実店舗では、コロナ禍で来店客が激減したモノの、これらの通販でなんとか凌ぎ切ったのだそう。
②タイでは失業しかけたゾウがコーヒーを美味しく加工!?ゾウが自ら飼育費用を稼ぐようになった。---これは、「ブラックアイボリー社」のことですね(wikiせんせいにリンク)。
この豆で淹れたコーヒーは(↓)、

一杯10,000円なんだそう。
因みにこのコーヒーは所さんが飲みましたが、このカップ(↑)、当店でもちょくちょく提供時に使用している【中山保夫】さんのコーヒーカップです。
③コーヒーの2050年問題。
現在直面している、
・気候変動で生産量が減少
・原油高による輸送コストの増加
・円安による影響---等によって、実感として価格が1.5倍になっているby 鈴木樹(世界No2のバリスタ)とのこと。
この先、2050年にはコーヒー消費量の世界的増加によって、今と同じような消費スタイルを続けることはできなくなりそう。
地球温暖化により、コーヒー栽培可能産地が減少し、半減するのではないかとも指摘されている(コーヒーの木は繊細で、寒すぎると枯れて、暑すぎると木が病気になるため)。
そんな諸問題解決に向けて④コーヒーの“細胞農業”を取り上げていました。
場所は、フィンランドのヘルシンキ。
バイオ企業【VTT】の取り組みです(↓)。

因みにこのコーヒーは所さんが飲みましたが、このカップ(↑)、当店でもちょくちょく提供時に使用している【中山保夫】さんのコーヒーカップです。
③コーヒーの2050年問題。
現在直面している、
・気候変動で生産量が減少
・原油高による輸送コストの増加
・円安による影響---等によって、実感として価格が1.5倍になっているby 鈴木樹(世界No2のバリスタ)とのこと。
この先、2050年にはコーヒー消費量の世界的増加によって、今と同じような消費スタイルを続けることはできなくなりそう。
地球温暖化により、コーヒー栽培可能産地が減少し、半減するのではないかとも指摘されている(コーヒーの木は繊細で、寒すぎると枯れて、暑すぎると木が病気になるため)。
そんな諸問題解決に向けて④コーヒーの“細胞農業”を取り上げていました。
場所は、フィンランドのヘルシンキ。
バイオ企業【VTT】の取り組みです(↓)。

コーヒーの木、その葉の切断面からコーヒーの植物細胞を取り出し、それをゆりかご(=培養液)の中で成長させる。
成長した細胞を冷却乾燥させ、オーブンで焙煎。それをお湯で抽出。
3週間で収穫可能とのこと(cfコーヒーの木では1年)。
ただ、
現段階ではまだ「食品としては未認可」(ここの研究員しか飲めない)。
(和菓子とマッチするそうな。)
もうひとつ、
日本での取り組みも紹介されました。
岡山県にあるD&Tファームのこれ(↓)です。
凍結解凍覚醒法を施したコーヒーの苗木を1本5万円で販売中。
既に1万本は出荷されているそうなので、5億円の売り上げなり。
購入されたところへも取材していて、それが、なんと長野県上田市のART金属工業(株)。
エンジンのピストンを作っているメーカーとして有名なところです。
長野県でもハウス栽培でコーヒー豆を生産できる!---収穫した豆を焙煎して、皆さんで飲んでいる場面を(地元メディア各社が)報じていました(いずれ栽培を軌道に乗せて、商品化する計画?)。
成長した細胞を冷却乾燥させ、オーブンで焙煎。それをお湯で抽出。
3週間で収穫可能とのこと(cfコーヒーの木では1年)。
ただ、
現段階ではまだ「食品としては未認可」(ここの研究員しか飲めない)。
(和菓子とマッチするそうな。)
もうひとつ、
日本での取り組みも紹介されました。
岡山県にあるD&Tファームのこれ(↓)です。
凍結解凍覚醒法を施したコーヒーの苗木を1本5万円で販売中。
既に1万本は出荷されているそうなので、5億円の売り上げなり。
購入されたところへも取材していて、それが、なんと長野県上田市のART金属工業(株)。
エンジンのピストンを作っているメーカーとして有名なところです。
長野県でもハウス栽培でコーヒー豆を生産できる!---収穫した豆を焙煎して、皆さんで飲んでいる場面を(地元メディア各社が)報じていました(いずれ栽培を軌道に乗せて、商品化する計画?)。
電気自動車にはピストンを必要とするエンジンが要らなくなるので、それへの対応の意味もあるんだそう。
珈琲1杯から、世界経済~地域経済、地球温暖化、技術革新とそれへの対応、バイオ最前線等々、「学び」が多かった放送回でした。
---
今日の南アルプス(↓11:00撮影)。
今日のストームグラス(↓)。

珈琲1杯から、世界経済~地域経済、地球温暖化、技術革新とそれへの対応、バイオ最前線等々、「学び」が多かった放送回でした。
---
今日の南アルプス(↓11:00撮影)。


コメント
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。