特集は「人工知能が切り開く科学の未来」(↓)。
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5つの記事からなっていて、
1:脳神経外科、脳腫瘍の手術で外科医を支えるのか?
2:宇宙、第2の地球を探す切り札となるのか?
3:考古学、古文書を開かずに読み解くのか?
4:自然、動物の知られざる生活を明らかにするのか?
5:地震学、自然災害の予測に役立てるのか?
その間に「AI時代のジレンマ」というコラムが4本。
コラムの中の「どのように環境への負荷を抑えるか?」---次のような事実の指摘を私は知りませんでした。

個人的な用途で、あるいは仕事のために、AIツールを日常的に使う人が増えているが、AIを使えば電力が消費され、その結果、大量の熱が発生する。
熱が放出される場所はというと、AIシステムを稼働させるための演算サポートと記憶装置の設置場所を提供しているデータセンターだ。
データセンターの冷却には大量の水が必要で、その量は何万人もの都市住民が使う水の量に匹敵する・・・

今のAIブームが始まる前から、データセンターの水と電力の需要は着実に増えていた。
グーグルによると、同社のデータセンターは2022年には前年より20%多い約190億リットルの水を使用したという。
マイクロソフトの全社での水の使用量も22年には前年比で34%も増えた。
データセンターの稼働が世界の電力や水の供給網を圧迫する状況は以前からあったが、AIの登場がそこに追い打ちをかけている。
国際エネルギー機関(IEA)の予測によると、2026年にはデータセンターの電力消費量は22年の2倍にのぼるという。

データセンターの立地については、
①災害(地震、津波や水害、火山活動、落雷等)の危険度が低いこと。
②電力需要を安定的かつ安価に賄うことができること。
③立地に際しての規制や税制、優遇措置があること。
等々が重要であることは知ってはいましたが、
こーゆーふーな大きな数字で語られても、Google様やマイクロソフト様のことで、なんか、自分事としては、ピンときませんね。
このコラムを書いた人も、そーだろうと思ったのでしょう。
最後にカリフォルニア大学リバーサイド校の任紹磊准教授の次の話で締めています。

「チャットGPT-3に一つ質問すると、電灯、わが家の場合は4ワットのLED電球ですが、それを1時間つけるのと同じ量の電力を消費することになるんですよ。
チャットGPTのようなAIと会話して、10個から50個の質問と答えをやり取りすると、標準的なペットボトル1本、約500ミリリットルの水を使うことになります。」

「へぇ~、そーゆーことなのね。」---斯く言う私は、未だにChatGPTもやっていませんし、GoogleのGeminiに話しかけたりもしていません。
そうは言っても、
こんなブログを書いていることで、電力と水の無駄遣いをしている---そーゆー自覚を新たにしたのでした(_ _)。

「ナショナルジオグラフィック」はいつのもマガジンラックに置いてあります。

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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。
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今日のストームグラス(↓)。
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