本日、成人の日。
「二十歳の集い」を迎えた皆さん、おめでとうございます。
FMで流れてきた話では、皆さんが高校に入学したその年に緊急事態宣言が発令され、ティーンエイジの後半はコロナ禍の真っ只中で、こんなことがあるのかという、そんな時を過ごしたそーゆー世代だったのですね。
この先も、何があるのか、将来のことはわかりません。
で、
先日、読んだ書籍、『消費される階級』 酒井順子著(2024) 集英社刊。
酒井さんが集英社ノンフィクション編集部公式ウェブサイト「よみタイ」に連載していたものをまとめて刊行したもの。
その中の一節(↓)。
----------引用開始
希望寿命で興味深いのは、日本人は現実の平均寿命(84.46歳)よりも、希望寿命のほうが低い(81.79歳)ということ(こちらより)。
---
今日の南アルプス(↓11:00撮影)。

「二十歳の集い」を迎えた皆さん、おめでとうございます。
FMで流れてきた話では、皆さんが高校に入学したその年に緊急事態宣言が発令され、ティーンエイジの後半はコロナ禍の真っ只中で、こんなことがあるのかという、そんな時を過ごしたそーゆー世代だったのですね。
この先も、何があるのか、将来のことはわかりません。
で、
先日、読んだ書籍、『消費される階級』 酒井順子著(2024) 集英社刊。
酒井さんが集英社ノンフィクション編集部公式ウェブサイト「よみタイ」に連載していたものをまとめて刊行したもの。
その中の一節(↓)。
----------引用開始
私の母は六十九歳で他界しましたが、突然倒れた翌日に死亡するという、ほぼポックリ死でした。
当時、母の友人達は、
「まだ七十にもなっていないのに、かわいそうに……」
と言っていましたが、五年も経つと、言うことが変わってきました。
「亡くなった時はまだ若いのに、って思ったけれど、あなたのお母さま、幸せだったと思うわ。老いるってことを本当には知らないうちにいなくなるなんて、最高よ」
などと。
さらに時が経った今、八十代半ばとなった母の友人達の口調には、さらに真剣味が加わっています。
「あなたのお母さまが、本っ当にうらやましい。子供に迷惑をかけずに逝けるなんて、なんて幸せ者なの!」
と。
皆が「そんなに長生きしたくない」と言う今、六十九という享年は、「そんなに長生きではない」という意味において、うらやましがられるまでになってきたではありませんか。
(前掲書より)
----------引用終了
長生きすること(=老いること、周囲のアシストを必要として生き続けること)の現実に直面する場面には、「はっ」とします。
自分の希望する寿命まで生きて、そこでぽっくり逝く---なんてことはできないわけで(但し、自死することはできる)、人生の後半はどーゆーふーにしていけばいいものよのう?
と思っていたら、先日NTTデータ経営研究所のレポート(こちら)に行き着き、ソコに書かれていたポイント(↓)。
二十歳の皆さん、この先、何があるかわからないんだから、悔いのない日々をお過ごしください(コロナ禍でそーゆーことは身を以て経験してきたのでしたね)。(前掲書より)
----------引用終了
長生きすること(=老いること、周囲のアシストを必要として生き続けること)の現実に直面する場面には、「はっ」とします。
自分の希望する寿命まで生きて、そこでぽっくり逝く---なんてことはできないわけで(但し、自死することはできる)、人生の後半はどーゆーふーにしていけばいいものよのう?
と思っていたら、先日NTTデータ経営研究所のレポート(こちら)に行き着き、ソコに書かれていたポイント(↓)。
1.「いつまでも生きたい」よりも「いつまでも健康でいたい」と考えている人が多く、性年代によって傾向が異なる
2. 安心できる居場所があると感じる人は、健康寿命ニーズが高くなる(長く健康でいたいと思う)傾向がみられる
3.「家庭」を安心できる居場所と感じる人は健康寿命へのニーズが高まる一方、「インターネット空間」を安心できる居場所と感じる人は健康寿命へのニーズが低くなる傾向がみられる
なんということはない、いつまでも「健康」だったら長生きしていたい---というシンプルな結果。
その「健康」状態は住む場所、仕事、収入、教育、コミュニティへの参加の是非など、社会的な環境によって大きく左右されるという「健康の社会的決定要因」が絡んできます。
それを踏まえた施策を検討する際のヒントを見いだすことを目的に調査した結果なんだそうで、意識の上でも「健康寿命」の大切さが浮き彫りになった、そんな気がします。
なんということはない、いつまでも「健康」だったら長生きしていたい---というシンプルな結果。
その「健康」状態は住む場所、仕事、収入、教育、コミュニティへの参加の是非など、社会的な環境によって大きく左右されるという「健康の社会的決定要因」が絡んできます。
それを踏まえた施策を検討する際のヒントを見いだすことを目的に調査した結果なんだそうで、意識の上でも「健康寿命」の大切さが浮き彫りになった、そんな気がします。
希望寿命で興味深いのは、日本人は現実の平均寿命(84.46歳)よりも、希望寿命のほうが低い(81.79歳)ということ(こちらより)。
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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。

今日のストームグラス(↓)。


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