94歳の山田洋次監督の、91作目の作品(↓「TOKYOタクシー」)。先日観てきました。
2025-12-05 094441
主人公の2人は、2004年のスタジオジブリの作品「ハウルの動く城」のソフィー(倍賞千恵子)とハウル(木村拓哉)役で(声で)共演していたものの、実写映画では初の顔合わせ(らしい)。
公式ホームページでの作品紹介文(↓)。

毎日休みなく働いているタクシー運転手の宇佐美浩二(木村拓哉)。
娘の入学金や車検代、家の更新料など次々とのしかかる現実に、頭を悩ませていた。
そんなある日、浩二のもとに85歳のマダム・高野すみれ(倍賞千恵子)を東京・柴又から神奈川・葉山にある高齢者施設まで送るという依頼が舞い込む。
最初は互いに無愛想だった二人だが、次第に心を許し始めたすみれは『東京の見納めに、いくつか寄ってみたいところがあるの』と浩二に寄り道を依頼する。
東京のさまざまな場所を巡りながら、すみれは自らの壮絶な過去を語り始める。
たった1日の旅が、やがて二人の心を、そして人生を大きく動かしていくことになる――

2022年のフランス映画「パリタクシー」が原作にあって、それを山田監督と朝原雄三さんが「TOKYOタクシー」として脚本化。
原作は未見です(_ _)。
終戦時、5歳だった高野すみれ(倍賞千恵子・若い頃のすみれ役は蒼井優)の人生を辿りながらも、日本の戦後史(個人史がそのまま社会史になること)が描かれています。
途中で「先」が読めてしまいますが、それでも最後の急展開には「ほろっ」とさせられてしまうのでした。

この先、ネタバレが含まれますので、「知りたくない!」方は、読み進めぬよう願います。






























今日の標題(↑)、SNS型投資詐欺(やロマンス詐欺、ニセ警官登場詐欺)と「TOKYOタクシー」。
映画を見て思い浮かんだことが、これらの詐欺のことでした。
毎日のように報じられるこの手の詐欺(今さっきも、家にアヤシイ電話がかかってきました)。
詐取された金品は、その先、どこへ行ってしまうのでしょう?(戻ってこないのは、わかります)
特に高齢者の方々で数千万とか数億とか高額な被害にあっている人もおり、これからどうされていくのか、心配にもなります。
で、
「TOKYOタクシー」の高野すみれ(倍賞千恵子)は、バッグ等の持ち物から服装、アクセサリー等で「お金は持ってる」感が伝わってきます。
一方、宇佐美浩二(木村拓哉)は金策に困っている状況にあり、それを察した彼女が、一通の手紙を行政書士(笹野高史)に託していました。
その中には、「1億円」の小切手。
身寄りのないすみれは、終の棲家として葉山の高齢者施設に入居した後、急逝。
その数日の入居期間で宇佐美宛に、遺言の如く【生きたお金の使い方】をするよう、手紙をしたためていたのでした。
高齢者が次代(やさらに次の世代)の人のために【生きたお金】になるように贈る。
SNS型投資詐欺(やロマンス詐欺、ニセ警官登場詐欺)で失ったお金と「TOKYOタクシー」で贈られた1億円。
この対比を考えてしまうのでした。

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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。雪雲と一緒にサラサラ雪がチラホラ。
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今日のストームグラス(↓)。
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