とある道の駅で入手した【「道の駅」旅案内 中部版 vol.14(2019年秋冬号)】の裏表紙(↓)。
そう、来年のNHK大河ドラマは「麒麟がくる」。で、明智光秀が主人公。
ご当地は、岐阜県ということらしい。気になった記事の赤○箇所をアップ(↓)。
2019年某月某日、岐阜県庁の、とある会議室にて。
事務局「来年の大河ドラマ『麒麟がくる』に因んで、ご当地でもある当県に大河ドラマ館を設置したいと考えております。」
ご当地は、岐阜県ということらしい。気になった記事の赤○箇所をアップ(↓)。
大河ドラマ館がどーゆーわけか、3つできるんだそうな。
それが、
1:岐阜大河ドラマ館 (岐阜市歴史博物館内)
2:ぎふ可児大河ドラマ館(可児市花フェスタ記念公園内)
3:ぎふ恵那大河ドラマ館(恵那市日本大正村大正ロマン館内)
なんでまた3箇所?---って思いますよね。
どーやら明智光秀の前半生には謎が多く、アチコチでそれに由来するネタがあることから、結局、1箇所に決められなかったんじゃないか?---私の見立ては、そんな感じです。
なんでも【2:可児市】は「光秀が出生から30年を過ごしたと伝えられる」場所だそうだし、【3:恵那市】では「戦略に長けた光秀のルーツがある」そうだし、その他にも【大垣市】には「光秀出生の言い伝えが残る」とあり、【山県市】では「光秀の墓とされる桔梗塚」があったりと、各所に縁(ゆかり)の場所が存在するようです。
で、
岐阜県大河ドラマ「麒麟がくる」推進協議会では(因みにその事務局は岐阜県商工労働部観光企画課内にあります)、きっと、以下のような議論が交わされたのではないか、と思われます(以下、すべて私の妄想ですので、お気になさらずに)。
2019年某月某日、岐阜県庁の、とある会議室にて。
事務局「来年の大河ドラマ『麒麟がくる』に因んで、ご当地でもある当県に大河ドラマ館を設置したいと考えております。」
可児市「それなら、ウチに決まりだろう!」
恵那市「いやいや、ウチだって、合併した【明智町】にも光秀のルーツがあるぞ!」
事務局「それぞれのところで、そーゆーふーな主張をされると、なかなかまとまるものもまとまらないのではないかと・・・・( ^.^)( -.-)( _ _)。」
岐阜市「ここはやはり光秀が仕えた斎藤道三、織田信長公の拠点となった岐阜城がある岐阜でいいのではないかと・・・。」
可児市「おいおい、そーゆーのを漁夫の利って言うんだぞ!」
恵那市「そーだ、そーだ!」
岐阜市「岐阜市内には既に歴史博物館もありますから、そこに大河ドラマ館を加えれば、より一層、岐阜の歴史を学ぶことができて、一挙両得だと思いますよ。」
恵那市「他県から来る人は岐阜の歴史を学びに来るんじゃないんだよぉ~。光秀がどーして信長を討ったのか、歴史のロマンを現地で体感したいんだよ!」
岐阜市「だったら、可児市さんの【光秀が出生から30年を過ごした】ということに依拠する話、【本能寺の変】と関係ありませんよね?」
可児市「それを言うんだったら、恵那市さんの【戦略に長けた光秀のルーツがある】だって、直接は【本能寺の変】と関係ないよね?」
恵那市「だから、そーゆーふーにみんながマイナス要素の牽強付会をしていくと、最終的には【京都】がみんな持っていっちゃうことになるんじゃないですか?」
事務局「まぁまぁ、そーゆーふーな展開は極論でして・・・・( ^.^)( -.-)( _ _)。」
岐阜市「ちょっと、事務局に聞きたいんだけど、これまで他県で設置してきた大河ドラマ館って、どーゆーふーな感じなんですか?」
事務局「はい、だいたい主人公ゆかりの地に設置していますね。
2018年「西郷どん」では鹿児島市、
2017年「おんな城主直虎」では浜松市、
2016年「真田丸」では上田市とゆーふーに、それぞれの主人公がいちばん拠点とした本当にゆかりの地に置かれています。」
岐阜市「おいおい、ちょっと気になる言葉が入ってるんじゃないの? 【本当にゆかりの地】って、ここにいる各自治体をみんな敵に回すような物言いじゃないですか!」
事務局「いやいや、滅相もない。そーゆーふーに取られてしまうのであれば、どうもすみません(でも、内心では、過去3年間の大河ドラマ館は、本当にゆかりの地に建設されていたし、私はそのことを指して言ったのであって、謝る必要はないと思っている)。」
可児市「そもそも、事務局に腹案はあるんですか?」
恵那市「予算も決まっているんでしょ? じゃぁ、その範囲内でお願いしますってことになっちゃうんじゃないの?」
事務局「いえいえ、こちらに腹案はございません。本当です。また、予算の件ですが、この会議を受けまして、補正を組むことが可能かもしれませんから、忌憚のないご意見をお聞かせください。」
岐阜市・可児市・恵那市「じゃぁ、言うけど、3箇所に作りましょうよ!」
岐阜市「そーすれば、県外からのお客さんに、3つを周遊してもらいながら、宿泊したり、お土産を買ってもらったりして、それぞれのところにオカネが落ちるんじゃないですか?」
可児市「スタンプラリーもやれば、そう【光秀を取り巻く人物を巡る】各地にも加わってもらえば、岐阜市や大垣市、御嵩町、土岐市等、岐阜県内のアチコチに観光客を迎え入れることができるんじゃないでしょうか?」
事務局「そーですね、わかりました。持ち帰って検討してみます!」
高山市「あのぉ~、私は今日、なんで呼ばれたんでしたっけ? どうやら今日は【美濃国】の会議だったんですね('A`)。」
---後日のこと
事務局「ご報告があります。ひとつは良い知らせ、もうひとつは悪い知らせです。」
岐阜市「じゃぁ、良い知らせの方からお願いします。」
事務局「はい、わかりました。この前の結論を持ち帰って、検討したところ、3箇所で作ることが決定しました。」
岐阜市・可児市・恵那市「おぉ~、そりゃ良かった、良かった。で、悪い知らせというのは?」
事務局「はい、実はですね。補正予算が認められませんでした。どうもすみません。」
岐阜市「おいおい、話が違うじゃねえかい。この前は補正を組むって言ったよね?」
事務局「いや、あのときは【補正を組むことが可能かもしれません】と申し上げただけで、補正を組むと断定したわけではありません。あくまで可能性に言及しただけで、それがダメになる可能性もあったわけです。今回は、そのほうになってしまったわけでありまして、皆さんのお知恵を拝借いたしたく、今回お集まりいただきました。」
恵那市「じゃぁ、予算額そのものは変わらず、設置場所だけは3つでやれっていうこと?」
事務局「はい、そのようになります。」
可児市「大河ドラマ館というからには、独立して【館】が存在しなくちゃなんねえゾ!」
恵那市「3市でそーゆーふーに使うための、【館】を建設するための予算は、無いんでしょ?」
事務局「はい。」
岐阜市「じゃあ、作れないじゃん!」
事務局「ですから、皆さんからお知恵を拝借いたしたく、このような会議を・・・・。」
岐阜市「要するに、今あるものを上手に使えっていうことでしょ!」
事務局「それもひとつの知恵かと存じます。」
恵那市「岐阜市さんは、前回【岐阜市内には既に歴史博物館もあります】って、言ってましたよね。そこに作ることも可能なんですよね?」
岐阜市「はい、2階の展示室をアレンジすれば、できないことはないでしょうね。可児市さんだって、花フェスタ記念公園があるじゃないですか? あそこはスペースもありそうだし・・・。」
可児市「あぁ、あそこね。まぁ、スペースはありますよ。恵那市さんはどうなんですか?」
恵那市「う~~~~ん、ウチはねぇ、場所としては平成の大合併で恵那市になった旧・明智町への配慮が必要なんですよ。」
事務局「あそこには日本大正村がありますよね。」
恵那市「はい。ありますが、【大正村】と明智光秀は結びつかないでしょう?」
可児市「それを言ったら、うちの花フェスタ記念公園だって同様です('A`)。」
事務局「各自治体では【自分の身の丈に合わせて】大河ドラマ館を作っていただきたいと・・・。」
岐阜市・可児市・恵那市「おいおい、羽生田大臣の【自分の身の丈に合わせて】発言と同じゃねぇか!」
斯く言う当地でも、過去「おんな城主直虎」放送年度のこと。
直虎の許嫁(いいなずけ)が幼少時を数年、当地で過ごしたことを根拠に、(たぶん)直虎が一度も来たことがないにも拘わらず、ゆかりの地を自称しておりました(桃太郎旗がアチコチに立ってましたね)。結局、直虎とその許嫁とは婚姻に至らず、直虎はその許嫁の遺児・直政の後見役となるのです。直虎のライフ・ヒストリーの「どこ」に当地が絡んでくるのでしょう?
事ほど左様に、様々な思惑が渦巻いている---それが「大河ドラマあやかりビジネス」なのです('A`)。
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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。
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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。
今日のストームグラス(↓)。
オ・マ・ケ(↓三日坊主めくりカレンダー)。明日、11月8日は「いいおっぱいの日」だそうです。
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