毎年1月1日現在の人口数が、1月31日に発表になって、翌日、新聞紙面に載ります。
で、
長野県はというと、信毎Webのこちらで記事化されていて、見出しは「県の人口、3年ぶりに「転出超過」」---とあります。
先日、出典元の「統計ステ~ションながの」にあたってみたところ、「あっ!遂に!」という発見。飯田と佐久、両市とも人口10万人を割った時には、多少なりとも話題になったんでしょうけれど、今回はそれと較べると「ちっちゃい話題」です(_ _)。
エクセルデータ(↓)。
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飯田市と佐久市の人口が、逆転しているのです。
これまでは平成の大合併以降(いや、それ以前からか?)、長野県内の市としては【長野・松本・上田・飯田・佐久】の順番でした。
「日本人」に限ってみると、飯田と佐久の差は拡大します(↓)。
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確か昨年はまだ、飯田のほうが多かったはず---と思って、「ポチッ!」となをしてみると(↓)、
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「あぁ~、やっぱり!」昨年はまだ、飯田のほうが人口は多かったんだ。
ということは、この1年間で【自然(増)減+社会(増)減】が、この2市の明暗を分けた訳ですね(それにしても、飯田の減り方はドライブがかかってきてる('A`))。
因みに、「市」の上からの順番(黒矢印)は、総務省の全国地方公共団体コードに沿っているのですが、それはつまり、市制施行順なわけで、人口の多寡とは関係ありません(長野県の市長会での座席順も、この順番に座席指定されているらしい)。
【自然(増)減+社会(増)減】欄を見てみましょう(↓)。
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飯田では「△515人(減)」に対して、佐久は「168人」の増加。この差ですね。飯田は「お外」に流出する人が多いのに対し、佐久は逆に流入してきている。「自然増」はどの市でも実現できていないので、「お外」から人を引き寄せることに成果を上げているところ(佐久)と、そうでないところ(飯田)の差が、数字に表れたようです。
飯田をはじめ飯山や大町は、社会増減率が他市と較べてその値の△(マイナス率)が大きい。これらの市って、長野県域でみると(地図を広げてみると)「隅っこ暮らし」のような場所に位置している、という共通点があります。
飯山は新幹線の駅があるのに、長野県内の市ではいちばん流出率が大きいって、何が原因なのだろう?これって、早晩、リニア長野県駅ができる飯田の未来図なのか?

以前のブログでも触れていたことですケド、【社会減】の数字に表れている方々の社会的属性が気になります。こーゆーふーなお店をやっていればこそ、どーゆーふーな方々がおいでになる(可能性がある)のか、それはそれは経営上の死活問題に直結です(_ _)。
人口数はひとつの目安に過ぎません。でも、こんな時代だからこそ、その数値が示すものから何が読み取れるのか?
【人の移動(人口の増減)】は正直に物語っているのです。

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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。快晴無風ナリ。
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今日のストームグラス(↓)。
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オ・マ・ケ(↓)。昨日17:34の南アルプス、荒川岳。
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