東京都美術館改修完了後の目玉企画展が、「マウリッツハイス美術館展」。

6月30日から始まっていたこの美術展にようやく行くことができました。

公式ホームページ(!?)では、リアルタイムで「現在の待ち時間」が随時更新されており、こりゃあネット環境を「持ち歩いている人」にとっては、すごく便利でしょうね。

また、過去の混雑具合もデータが蓄積されていて、このページを見ればだいたいの傾向がわかることから、ゆっくり見たい人にとっては、お薦めです。

7/21(土)は東京都民で18歳以下の子どもと一緒だったら、入場料が半額になるというサービスがあり、ちょっと羨ましかったです(何が、でしょう?)。

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開室時間:午前9時30分から午後5時30分まで(入室は午後5時まで)

※7月21日(土)~8月30日(木)は、閉室日および金曜日夜間開室を除き、午後6時30分まで延長します。(入室は午後6時まで)

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とあったので、余裕の30分前行動で、上野公園へ。

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既に公園内の人の流れが東京都美術館へ向かっているのがわかります。

で、職員の方々が配置についていて、正面玄関ではなく、東門へ誘導中。

流れに沿ってチケットを購入し9時には入館完了(待ち時間ゼロ!)。

ホームページには9時開館とは書いてなかったように思ったものの、「ラッキー!」です。

音声ガイドを貸し出してもらい、いざ展示室へ。


17世紀のオランダは、ウォーラースティンがいうところの「近代世界システム論」によると、スペインから覇権を奪い取り、商業交易により世界の中心となって繁栄していた「中核」の時期です。

世界各地からの商人や物流でオランダの諸都市は栄え、この世の春を謳歌していた時代ですね。

この頃の提督マウリッツ侯のコレクションからなり、その住居(ハイス・英語はハウス)が現在デン・ハーグにあるマウリッツハイス美術館。

「風景画」・「歴史画」・「肖像画とトローニー(胸から上の肖像画)」・「静物画」・「風俗画」等の展示室に分かれて、テーマに沿った展示がなされています。

が、

この絵画1枚のためだけに1つ展示室を用意されたものが、「真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女)」。

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この展示室は既に9時台で渋滞しており、入口に「最前列で鑑賞したいコース」と「うしろでもOK!コース」に分かれて並ぶようになっています。

人間心理として、やっぱり「本物を身近で見たい!」気持ちが先立ちますから、「最前列で鑑賞したいコース」にはたくさんの人が並んでいました。

やはり、私も・・・・・・。

ここでおおよそ20分待ち。

でも、せっかく一番前まで行っても鑑賞時間はほんの数十秒。

立ち止まれないんです。

結局、「うしろでもOK!コース」から「じぃ~~~っと」10分くらい見続けることができました。

最前列コースの位置との距離は1mも離れていません。

だんぜん、こっちのコースのほうがお薦めです。

展示室を抜けるとそこは、お約束の関連グッズコーナー

定番の絵はがき、クリアファイル、Tシャツ、複製画等に混じり・・・・・・。

(最近は限定品として登場することも多くなった)クッキー等のお菓子類。

そして羊羹の虎屋が「青いターバンの少女」にインスパイアーされて作ったという「蒼の調べ」なる羊羹!

CDやDVD、関連書籍、そして「ダッチ・デザイン」コーナーがあり、マウリッツハイス美術館展とは(あまり)関係のない(と思われる)、テーブル(これはなぜかカリモク製)や自転車、ミッフィーのぬいぐるみ(オランダつながり)・・・・。

で、非売品ではあったものの(たぶん)、「真珠の耳飾りの少女」から、これもインスパイアーされて作ったというMIKIMOTOの「真珠の首飾り」(これはけっこう大玉でした)。


11時台に帰路についたとき、入場口での待ち時間表示は50分になっていました(ネットで確認してから足を運ぶようにしましょう)。

帰りに国立西洋美術館前を通ったので、こちらでも「ベルリン国立美術館展」が開かれていて、こちらにはフェルメールの「真珠の首飾りの少女」が展示されています(それと、世界史の教科書で有名な「マルチン・ルターの肖像画」も展示)。

でも、こちらには行列がありません(入場しなかったけど)。

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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。涼しいのですが、梅雨の時期のような空模様です。

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