来春から使用される教科書の検定結果が公表され、尖閣諸島と竹島に関する記述の割合が現行より増えたと報じられました(今回のBLOGはコレとは関係ありません)。
教科書といえば、
1.共同執筆(専門分野ごとの執筆分担)
2.大学教授か現場の先生による執筆
3.お堅い出版社による出版と営業
というイメージがあります。
しかし、
以下の記事を読んで、吃驚!!!!!!!!!!
-----------------以下引用
大学生が高校用教科書制作 「電気基礎」1人で申請、合格
2013/2/26 11:54
大学生が1人で作った「電気基礎」の教科書が、2013年度から北海道旭川市の道立旭川工業高で採用される。
文部科学省によると、個人が教科書を発行した例はほとんどなく、教育関係者の注目を集めている。
著者の大阪市立大工学部4年の山下明さん(21)=同市港区=は、大阪市内の工業高校の出身。
当時学んだ教科書は分厚く、内容も多すぎると感じていた。
今回、「こういう教科書があったら良かった」と考えながら執筆した。
大学2年の春に取り掛かり、秋には文科省の教科書検定に申請。
検定意見で101カ所の修正を求められたが、それらも全て1人で手直しし、昨年1月に合格した。
153ページと従来の4分の1程度の厚さ。
ですます調を使い、電流の発熱作用を考える際に、風呂を沸かす場面を例題に取り上げるなど、分かりやすい説明を心掛けた。
バイト代など50万円以上を使い見本800冊を印刷。全国の教育委員会や工業高校に送り、旭川工業高の1年生の授業で使われることになった。
採用を決めた同校の白木一倫教諭(60)は「シンプルだが幅広い分野を扱っていて、生徒のニーズに合う」と評価。
「大学生が書いたと後で知って驚いた」という。
4月から大阪府内の工業高校の教諭になる山下さん。
「内容で選んでもらえてうれしい。
生徒が使う姿を想像するとドキドキする。別教科でも作りたい」と話している。
〔共同〕
-----------------引用終了
1.一人で執筆
2.現役大学生、それも2年生時から執筆をはじめ、4年次に検定合格
3.自費出版と一人営業(というか教育委員会と高校への見本送付のみ)
教科書に対する私のイメージ(1~3)を、ことごとく崩してくれた山下さんの『電気基礎』は衝撃的です。
「執筆から組版、検定手続、修正や見本発送など何もかもを一人でやったので、苦労も多かったのですが、実際に検定に合格し、採択が決まったときはとてもうれしく思いました。」
いやぁ、見事!
ならば、他の教科でもこんなことは可能なのか?
「白表紙本」を自分で作って申請し、文部科学省からの検定意見をひとつずつ直していけば、可能なのか!?
ただ、検定に合格しても現場(学校)で採用されるかどうかは、また別の話。
ゆとり世代からこんな視点と才能を持った人々が、もっとじゃんじゃんと出てくればいいんですよ(使い物にならない40~50歳世代には早々に退場してもらったほうが、日本のためです)。
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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。
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