今日のタイトルは小幡 績氏の「五輪招致に学ぶ日本企業の「勝ち方」」というコラムを読んでいたら、でていたフレーズです。


-----------------引用開始(強調BLOG主)

2011年3月の東日本大震災後、日本の中古マンションは飛ぶように売れました。

買ったのは中国人投資家です。

一部の放射能汚染不安、地震不安により、不動産価格が下がったことは絶好のチャンスで、買い漁ったのです。

なぜかと言うと、「日本のマンションは震度5以上の地震でも倒壊しないことが証明されたから」です。 

中国では工事の質に関する不安が人々の間で蔓延しています。

東日本大震災よりも小さな規模の地震でも、倒壊してしまうマンションがほとんどだと、多くの現地の人は思っています。

韓国でも人々は同様の不安を持っています。

1995年には、営業中だった5階建ての百貨店が崩壊し、死者502人を出す大事故が起き、人々は不安を確信に変えました。

その後、この反省から、信頼性は向上しましたが、不安は根強く残っています。

マグニチュード9.0という激烈な規模の地震が訪れても、津波の被害は痛ましいものでしたが、地震自体では、きちんと建てられた日本のビルやマンションはほとんど崩れませんでした。

日本人は当然のように思っていますが、中国人や韓国人からすれば「信じられない」こと。

「これなら安心」と、こぞってマンション投資に走ったわけです。

日本人にとっては当たり前だけど、グローバルな視点では大きな価値があるものは、至るところにあります。

2020年の東京五輪は、そういう日本本来の価値を伝える絶好のチャンス。

エキゾティシズムとは距離を置いた、本質的な日本ブームが爆発するはずです。

ビジネスでも、世界一の良い製品を妥当な価格で売れば、当然世界でも売れるはずだという、生産側の都合だけで、世界市場に売り込もうとしていたのが、これまでの失敗でした。

世界市場、グローバル市場は存在せず、ローカル市場の積み重ねですから、それぞれのローカル市場の消費者に、それぞれ適応したアピールをしないといけないのです。

IOCの各委員の関心に合わせてアピールしないといけないのと同じです。


-----------------引用終了

地域おこしによく出てくるフレーズ、「若もの・バカもの・よそもの」。

このうち「よそもの」の視点から地域を見るのと、上述の中国人投資家が日本のマンションを見る視点って、「地元民(当事者)が気付いていない、いいところ」を発見するという点では同じです。

「ムラ」社会の内向きで居心地の良さに安住しているだけでは、相対的に経済停滞を迎えるだけですから。

いま、日本のコンビニは国内市場の縮小を見据えて、海外(特にアジア)の大都市に進出していくようになりました。

そこでは日本国内と同じオペレーションができないので、その都市ごとにカスタマイズしているようです。

これって、つまり「ローカル市場の消費者」に適応していることの証左でしょう(やっぱりすごいな、日本のコンビニとそれを支える社会インフラは)。


---

今日の南アルプス(↓11:00撮影)。

イメージ 1










































イメージ 2