目から鱗の本、『若者殺しの時代』 堀井憲一郎著(2006) 講談社現代新書

そうです、週刊文春で連載されていた「ホリイのずんずん調査」(1995年5月~2011年6月まで連載)の著者、堀井憲一郎氏の本です。

あの調子で雑誌を丹念に調査し(たぶん、大宅文庫や国会図書館あたりに入り浸り?)、次のような結論を導き出します。

-----------------以下、カバーのコピーより引用(強調BLOG主)

クリスマスを恋人と過ごすという変な習慣は、1983(昭和58)年に“an・an”がクリスマス特集で、イブのお泊まりを煽って以来の「伝統」にすぎない。

クリスマスが恋人たちのものになったのは1983年からだ。

そしてそれは同時に、若者から金をまきあげようと、日本の社会が動きだす時期…でもある。

「若者」というカテゴリーを社会が認め、そこに資本を投じ、その資本を回収するために「若者はこうすべきだ」という情報を流し、若い人の行動を誘導しはじめる時期なのである。

若い人たちにとって、大きな曲がり角が1983年にあった。

-----------------引用終了

自分の同時代史とも重なることから、「あ~あ~、そーゆーことだったのね。」

と腑に落ちることばかり。

1999年までの考察で、その続きは今年上梓された『やさしさをまとった殲滅の時代』に続きます。

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それと『いつだって大変な時代』と合わせて、私は勝手にホリイの時代三部作」と呼んでいます(青本棚に設置)。

わざわざ、12月24日にこの本を、ここでご紹介。

以上。

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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。

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今日のストームグラス(↓)。撮影直前に90°回転させてみました。

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邸内見立て洛中洛外図・部分(↓)。

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東本願寺(通称「おひがしさん」) → (江戸弁では、「ひ」が「し」と区別されません。例:「東」は「しがし」と発音)