「格差」に関する著書の多い橘木俊詔先生、院生の迫田さやか氏とともに、『夫婦格差社会 二極化する結婚のかたち』(2013) 中公新書 を出版。

我々が感覚的に「そーゆー傾向あるね」と思っていることを、データで検証。

「おわりに」まとめてある内容は、次の通り。

-----------------以下引用(強調BLOG主)

本書をごく簡便に要約すれば次のようになる。

これまでの日本は皆婚杜会であったし、夫の所得か高げれば妻は働かず、低げれば働くという夫婦のあり方であったことが、家計所得の平準化に寄与してきた。

一億総中流をもたらすひとつの要因だったのである。

ところが最近になって、夫の状態とは無関係に妻が働くことが一般的となったので、かえって夫婦の合算所得である家計所得の格差拡大を助長するようになった。

妻が自立的に働くようになったことで、所得の高い妻とそうでない妻との格差が、夫婦間の格差拡大の原因となったのである。

背後には、高学歴・高水準職業の女性の存在や非正規労働をしている女性の存在があるし、誰と誰が結婚するのかということも複雑にからんでいる。

夫婦間の格差を決めるのは女性、あるいは妻の就業次第という時代なのである。

一方で皆婚杜会は崩れ、結婚しない、あるいはできない男女が増加し、さらに離婚者の数も増加して、単身者の珍しくない時代となった。

夫婦間の格差を論じるときは、一組の男女が夫婦となる結婚、夫婦をやめる離婚がどう進行するかを知る必要があるし、それが地域によってどう異なるかにも興味がわく。

これらの話題に関しても突っ込んだ検討を試みたのが本書である。


-----------------引用終了

つまり、ダブルインカム(共働き・2馬力、103万円の壁のない就労)を選択した(できた)夫婦とシングルインカム家庭とでは、可処分所得の違いがこれからじわじわと出てくる社会になっていく---のかぁ('A`)。

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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。

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今日のストームグラス(↓)。

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邸内見立て洛中洛外図・部分(↓)。

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『京都国立博物館』と方広寺はお隣り同士(豊国神社も)。

京都国立博物館は、2014年4月21日まで全館休館中。