昨日の橘木俊詔先生の主張を補強するように、以前「PRESIDENT」誌では、
「男女を問わず下流は結婚相手として見なされにくい「上流vs中流vs下流」の習慣と財布の中身」
という身も蓋もないようなタイトルの連載をしていました(PRESIDENT 2010年7月5日号~)。
元となったのは、アンケート調査によるデータ。
その手法は、以下の通り(↓)。
「プレジデント編集部で全国の30~50代の現役世代1039人を対象にアンケート調査を実施。世帯年収によって上流・中流・下流の3階層に分け、それぞれの実像を探ってみた。各階層の人数は、350人前後とほぼ同数となるよう調整した。男女比も各階層で7対3と揃えた。また、年齢が上がるにつれて所得も増える現状の傾向を踏まえ、今回は各世代の平均所得に見合った基準で階層を定義した。」
ここで興味深いのは、「各世代の平均所得に見合った基準で階層を定義」という部分。
どのような定義であったのかというと(↓)。
いかがでしょうか? この区分。
現実的にどこかで「線」を引いてみないことには、見えてこないことがありますから、腰だめとしてやってみるのも興味深いことは確か。
で、
どんなことがわかったのか?
-----------------以下引用(強調BLOG主)
上流階級に属する人は、プリウスに乗り、日経新聞を読み、ロレックスをつけて、龍馬伝を見る。
一方、下流階級に属する人は、カローラに乗り、新聞を読まず、カシオをつけて、ネプリーグを見る――。
上流と下流では既婚率が大きく異なる。
上流の既婚者は84.6%であるのに対し、下流は47.2%。
甲南大学の森剛志准教授は、
「下流の既婚率が低い背景には、自分より高収入の相手を選ぶ“上方婚”志向がある」と指摘する。
「昔から女性は上方婚志向ですが、女性自身の年収が増えたため、上方婚から弾かれた下流男性はますます結婚が難しくなりました。
一方、最近は男性側も上方婚志向が強い。
本来、経済基盤のある上流男性は、妻が無収入の専業主婦でも構わないはずです。
しかし、今回の調査で配偶者の年収について尋ねたところ、上流男性ほど妻の専業主婦=無収入率が低く(下流28.4%、上流18.0%)、高収入の女性と結婚している実態が浮かび上がった。
つまり男女限らず、下流は結婚相手として見なされにくいのです」
上流はダブルインカム、下流は独身か、妻が専業主婦となると、世帯収入でも大きな差がつく。
-----------------引用終了
「PRESIDENT」誌の読者層は、さらに「PRESIDENT family」誌の読者層は、こ~んな特集あまり興味はないんじゃないのかなぁ~と思うのです(だって、みんな「上流」でしょ!o(^-^))。
でも、集団の中で自分のポジションが気になる人にとっては、これで「一安心」するのかもしれません。
このアンケートでの次の指摘は、まさに橘木先生も指摘していたことでした。
「上流男性ほど妻の専業主婦=無収入率が低く(下流28.4%、上流18.0%)、高収入の女性と結婚している実態」
世代を繋いで階層が固定化していく過渡期が、今なのかもしれません(最上流の「やんごとなき」層やcelebrityは別扱い)。
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今日の南アルプス(↓)。今朝は冷えました。飯田の最低気温が-7.0℃(軽井沢はさらに寒くて-10.7℃)。
朝の晴れわたりかたもミゴトでした(↓6:42撮影)。
なのに昨晩の雪でクルマには5cmの積雪(↓)。
今日のストームグラス(↓相変わらずです)。
先日、お客様よりニット帽をいただきました(早速、今朝の雪かきで大活躍↓ありがとうございました)。
“ROBERT MACKIE OF SCOTLAND ,ANDERSON” とのタグがあります(上質のものをありがとうございます)。
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