映像(テレビ)でしか知らなかったテッセイに関しての本を、先日読みました。
テッセイ=鉄道整備株式会社
のことで、列車の車内清掃を行っている会社です。
本のタイトルは、『新幹線お掃除の天使たち』 遠藤功著(2012) あさ出版
新幹線を利用している皆さんにとっては、もう既に日常の光景なのでしょうけれど、それが「外の目」を通すとどうなるのか・・・・・・・。
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清掃会社らしからぬテッセイの取り組みは、多くのメディアや団体の関心を集めていますが、実は最初に関心を持ったのは海外でした。
平成20年度に国際鉄道連合(UIC)の会合が日本で開かれ、その分科会のメンバーたちがテッセイを視察に訪れたのです。
また、同じ年にドイツ国営テレビが取材にやって来ました。
さらには、映画俳優で前カリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツェネッガーさんや米国のラフード運輸長官までもが視察に訪れました。
「海外からこんな有名人が視察に来るなんて…」
自分たちの取り組みが注目を集めていることに、スタッフたちはびっくりしました。
それ以降、国内のテレビ朝日やTBSの番組でも取り上げられ、『週刊ダイヤモンド』や『週刊東洋経済』など数多くのビジネス誌でも紹介されました。
平成23年3月の『日経ビジネス』誌では、「最強のチーム」として表紙を飾りました。
メディアに登場するスタッフたちは、気恥ずかしさを感じながらも、自分たちがやってきたことは間違っていなかったと自信を深めていきました。
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新幹線の車内清掃をキビキビと行うその姿と、列車到着・発車時に整列し、一礼してお見送りするその姿。
見ているほうが、思わず「ありがとう」と口にしてしまいます。
ただ、
テッセイに注目したのは、「海外メディア」が最初で、国内メディアはその後追い。
あいかわらずです、日本のメディアは(大きいところも小さいところも)。
で、
テッセイがここに至るまでの神髄がどこにあるのか、著者の遠藤氏は次のような指摘をしています。
-----------------以下引用(強調BLOG主)
テッセイという会祉の輝きを根っこで支えているのは、「リスペクト」と「プライド」です。
テッセイでは、矢部さんや柿崎さんをはじめとする経営陣、管理職たちの、現場をリスペクトする心、気持ちが、現場に伝わり、浸透しています。
「現場こそが主役であり、価値を生み出す源泉だ」と信じ、尊重する姿勢がなければ、現場の輝きなど生まれようもありません。
親会社であるJR東日本も、鉄道事業を現場で支えてくれているテッセイのようなグルーブ会社を、とても大切にしています。
現場に対するリスペクトは、輝く現場を生み出す起点なのです。
リスペクトを感じた現場は、実行主体としてのプライドをもち、意欲的に仕事に取り組み始めます。
よりよくするための知恵やアイデアも、プライドから生まれてきます。
さらに、テッセイの場合、現場の頑張りをお客さまたちがとても高く評価しています。
お客さまのリスペクトが、テッセイの現場の意欲をさらに掻き立てています。
強い現場、輝く現場に共通するのは、自主性、自発性、自律性です。
これらを生み出し、定着させるために不可欠な要素が、リスペクトとプライドなのです。
この二つがお互いに影響を及ぼし合い、好循環を生み出したとき、「普通の会社」は「キラキラ輝く普通の会社」へと変身するのです。
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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。

今日のストームグラス(↓)。

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