iPhone6が発売されて、3日間で1000万台が売れました・・・・・・・とニュースで言っていましたが、あれってニュースバリューってあるんだろうか?
Appleの販促そのものじゃん、それも「タダ」でニュース扱い。
それはそうと、iPhoneって、
“Designed by Apple in California, Assembled in China”
って、記されているそうですね(「アップルがカリフォルニアで商品企画して、中国で組み立てた」商品という意味)。
持ってないから知らないんです。
センター試験(地理B)を作るヒントになりそうなモノの製造方法が、その一文に凝縮されているように思うのです。
なんでこんな書き出しなのかというと、琴坂将広氏のレポートを読んだから。
iPhone6では、
「日経新聞の推定によれば、iPhone6においても、カメラ部品はソニー、液晶パネルはジャパンディスプレイやシャープ、高周波部品は村田製作所やTDK、そして太陽誘電、またLEDのバックライトモジュールはミネベアといった日本企業が部材を提供しているといいます。」
それらのパーツをAppleがアメリカで商品企画して、中国のフォックスコンが組み立てて出荷する---というビジネスモデル(Global Value Chainというのだそうな)。
琴坂将広氏は独自にOECD-WTO Trade in Value Added (TiVA) - May 2013からデータ分析して、あるグラフを作成しています。
各国の電子・光学機器総輸出高に占める海外で生産された付加価値の割合のグラフ(↓)。
問題1:グラフ中の1~3に該当する国名の正しい組み合わせを答えよ。
①:1シンガポール 2韓国 3日本
②:1シンガポール 2日本 3韓国
③:1韓国 2シンガポール 3日本
④:1韓国 2日本 3シンガポール
⑤:1日本 2韓国 3シンガポール
⑥:1日本 2シンガポール 3韓国
同様に、各国の総輸出高に占める海外で生産された付加価値の割合の時系列変化のグラフ(↓)からの問題。
問題2:グラフ中のA~Cに該当する国名の正しい組み合わせを答えよ。
①:Aシンガポール B韓国 C日本
②:Aシンガポール B日本 C韓国
③:A韓国 Bシンガポール C日本
④:A韓国 B日本 Cシンガポール
⑤:A日本 B韓国 Cシンガポール
⑥:A日本 Bシンガポール C韓国
いかがでしょうか?
問題1、2共に正解は⑤。
基礎技術の裾野が広く、それをベースとした先端技術も自国のモノとなっている国(日米独)は数値が低く、新興国(NIEs、BRICS等)はそれらを他所の国から持ってきて安い労働力で組み立てるだけだから、高くなる。中でもシンガポールはそーゆーことを国是としてやっているフシがあるので(建国の時代から、中継・加工貿易で食べていくという政策)、最も高い数値である(これからのシンガポールは変わっていくかもしれないけど)。
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琴坂氏のレポートのタイトルは、
「日本製」や「中国製」というタグは、もう意味がない--グローバリゼーション3.0の本格到来
というものでした。
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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。
今日のストームグラス(↓)。
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