ここの掲示板は1年ごとに「地図」を貼り替えています。
昨日までは、陸軍陸地測量部等が発行した「飯田」の地形図を3枚貼ってありました。
が、
今日からタイトルの「北海道を中心とした日本全図」に差し替え(↓)。

札幌を中心とした正距方位図法となっており、同心円が2本引かれています(↓)。

同封されていたパンフレットには、次のような特徴が記されていました。
・札幌を中心とした正距方位図法で、日本のすべての範囲を図示。
・札幌からの距離と方位が正しく表現されている。
・北海道を図のほぼ中心に置き、方位を約100度回転させている。
・オホーツク海、千島、サハリン(樺太)の主要地名を記載(協力:北海道大学スラブ研究センター)。
・オホーツク海全域、千島全域、サハリンがひと目でわかる初めての地図。
なんだそう。
発行は2010年7月なので、北陸新幹線(~金沢駅まで)、九州新幹線(博多~新八代)、東北新幹線(八戸~新青森)はまだ描かれていません。
こーゆー逆転の発想による地図の掲示は、今回で2枚目。
前回2012年の掲示物「環日本海諸国図」は、平成6年に富山県(土木部 建設技術企画課)が作成したものでした。
こちら、参照。
この地図のインパクトは大きいものでした(゜д゜)。
それと比べると、二番煎じ的な印象を受けますけど、いやいやどうして、オホーツク海・サハリン・千島列島等、未開発エリアの位置関係が北海道からどう見えるのか、新鮮な発見があります。
サハリンの油田開発→パイプライン・サハリン2とか、ロシアの思惑を推し量るヒントにもなりそうです。
(太平洋戦争末期、ソ連の対日参戦によって、満州国ではタイヘンな経験をされた満蒙開拓の人々(日本人)がいました。一方、千島列島は当時、国後島~占守(シムシュ)島まで全部日本領でしたが、こちらもソ連軍が侵攻してきます。そして、択捉島と得撫(ウルップ)島との海峡まで達した時、前線のソ連軍指揮官は、クレムリンに「これより南下していいのか?」と打診するんですね(つまり、ここが樺太千島交換条約以前の「国境線」だったと認識している)。スターリンの判断は「南下せよ、そして北海道へ。」というものでした(北海道の北半分を占領するつもりだったんですね、留萌~釧路ライン以北を。8月15日の終戦を迎えた日以降も、北海道では日本軍VSソ連軍の戦闘が続いていました(゜д゜))。
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