中谷巌先生みずから、「懺悔の書」と称している本、『資本主義はなぜ自壊したのか』 中谷巌著(2008) 集英社インターナショナル刊 より引用します。

-------------以下引用(強調BLOG主)

富豪ばかりが集まるような社交の場--それはたとえば、大学の同窓会でも、ゴルフのカントリー・クラブでもいいし、フリーメーソンのような秘密集会、あるいは国際会議後のパーティでもいい--で、ある有力者が新興国であるA国経済の話題を持ち出し、「今、自分はあの国に注目しているのだ。諸君も注意深く、かの国の株式市場を見ることをお奨めするよ」と口にする。

そうすると、それを受けて別の有力者が「実は私もA国経済の潜在力には興味があってね」と答える。

それを聞いた他の富豪たちは内心、(彼らがそれほど言うのならば、私の資産の一部をA国市場への投資に振り向けることを検討しよう)と考える…。

さて、このパーティの参加者がこぞってA国に投資をしたことで、この国の株式市場が高騰したとしても、それは別にインサイダー取引に触れるわけではない。

彼らが行なったのは単なる世間話であって、共謀が行なわれたというわけではない。

まったく適法なのである。

だが、こうした「インサイドな情報交換」に加われるのは一部の特権的人物や企業だけであり、他のプレイヤーはその結果に翻弄されるしかない。

現実の市場においては「情報の完全性」など、最初から存在しえないのである。

-------------引用終了

1986年、森ビルが東京・赤坂にアークヒルズを建てたとき、その最上階につくったのがアークヒルズクラブ。

公式ホームページもあります。


京都のお茶屋さんの如く、一般募集はせずに(一見さんはだめ)、理事1名と会員1名以上の推薦で(馴染みのお客の「引き」がないとあきまへん)、入会できる(らしい)。

入会金90万円、預託金等で入会時に400万円、年会費が25万円だそうなので、金さえ積めばなんでもできる!---と思っている成金からすれば、それくらいだったら、なんとでもできるような金額でしょう。

でもそーゆーよーなクラブではなく、あくまでステータスとしての会員制クラブ。

皇族をはじめとして、大企業の経営幹部、高級官僚、政治家等がメンバー。

で、

引用したような「単なる世間話」をなさっているのでしょう。

世界に目を向けると、ダボス会議(世界経済フォーラム)は日本でも報道されますけど、ビルダーバーグ会議はまだまだ謎の多い会議です。

こーゆー「陰謀史観」的な見方は好きではありませんが、あっち系の人と我々(だ~れ?)との情報格差は、数値化することが無意味なくらいに大きく隔たっています。

似たようなclosedな組織は、その規模やメンバーの違いこそあれ、ローカルでも存在していて、「世界」には影響は与えないけれど、「ローカルな世界」では存在感があるらしいです(関心無いけど)。

-------------

今日の南アルプス(↓11:00撮影)。

イメージ 1









































今日のストームグラス(↓)。

イメージ 2