映画を見てから、その原作 『この世界の片隅で』 こうの史代著(2006~2008) 双葉社刊、を読みました(↓)。

上巻と中巻の初出一覧のページに、今日のタイトルの文言があります(↓)。

漫画アクションに平成18年から21年にかけて連載。ストーリーは昭和18年から21年まで。この昭和と平成の間には63年の隔たりがあり、それも意図しての連載だったようです。
フィクションの中だけど、登場人物が生きている背景は徹底したリアリズム。戦後生まれが戦時中の様子を描こうとしても、実体験はないので、どうしても史料や資料に頼ることになります。
でも、それには限界があることがわかっている著者の、歴史の前に謙虚である姿勢が感じられる一文。
このバックボーンには何があるのだろう?---こーゆー時に「ポチッ!」とな(Google先生にお願いo(^-^))。
-------------引用開始(強調BLOG主)
漫画を描き始めたのは中学生のとき。
「漫画を買っていると、お小遣いが足りなくなる。で、自分で描けば、自分で読めて、しかも自分の好きな話に描ける」と。
高校時代は美術部で油絵に熱中しました。
そのときの先生の言葉、「細部を丁寧に描け」「足で歩いて描きたいものを探せ」を今も指針にしています。
(略)
呉市の現地はもちろん、国会図書館に通い、当時の生活を丹念にたどりました。
「歴史ものを描ける自信はなかったんですが、やれば何とかなるもんだ」と笑います。
「すずの日常を通して“戦争がある暮らし”はどんなものか、私たちのお父さん、お母さん、おじいさんやおばあさんがどんなふうにこの時代を過ごしたのかを少しでも想像してもらえれば…」
各巻末に「間違っていたら教えて下さい 今のうちに」と記しています。
これを読みながら体験者にも話をしてもらえたら、心の中にあるものを私たちと共有できれば、との願いを込めました。
「しんぶん赤旗日曜版」2008年2月15日付の『ひと』欄 より
-------------引用終了
下巻が発売されてから映画化される7年の間に、新たにわかった事実もあって、映画はそれを反映させている箇所もあるのだそうです。
過去の出来事(それが名状しがたい悲惨なものであったり、このことは「墓場まで持っていく」と約束したものであっても)を風化させないで語り継ぐ(告白して明らかにする)ことは、後世に対する責任のひとつの在り方なのかもしれません(勿論、それを受け止める後続世代の責任でもあります)。
(上中下巻、今のところ『逃げ恥』の隣りにあります。)
---
今日の南アルプス(↓11:00撮影)。

今日のストームグラス(↓)。

オ・マ・ケ(↓三日坊主めくりカレンダー)。今日は「南極の日」だそう。

コメント
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。