7月16日の「がっちりマンデー!!」のゲストは、山口県にある旭酒造会長・桜井博志さんでした。

今でこそ、純米大吟醸「獺祭」の醸造元として有名になった旭酒造。

オバマ前大統領の来日時、お土産として渡された日本酒---そーゆーエピソードもある、日本を代表するお酒です。

ところが、桜井会長が先代から引き継いだ当時の旭酒造は、山口県でも「下から数えたほうが早い、小さな蔵」だったそうです(失礼ながら、山口県って「日本酒」のイメージ、ありませんよね)。

酔うため、売るための 酒ではなく、味わう酒を求めて、真に美味しい酒を目指す。

桜井会長が目指したのは、当時「千ベロ」でありゃあいいという認識の日本酒に対して、上記のようなコンセプトでした(今も旭酒造のホームページに記されています)。

(「千ベロ」とは、1000円出せばベロベロに酔える、そーゆーふーな日本酒のことです。)

「旭富士」から「獺祭」へとブランドを変え、高品質な日本酒を製造するも、さっぱり「地元」では売れない。

「千ベロ」の日本酒で十分な地元では、さっぱり売れず、市場ターゲットを都会(東京)へとシフトすると、獺祭を「真に美味しい酒」であると、正当な評価をしてくれる人々がおり、認められ、人口に膾炙---という流れ。

そんな桜井会長へのインタビュー記事より(↓)。

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たとえば、酒造業界を盛り上げるために、全国の酒造組合などが主導して「乾杯条例」を推進しています。

「最初の乾杯は日本酒で行う」という趣旨の条例です。

販促を目的にした酒造組合絡みのイベントや会合でも、乾杯条例にもとづき、地元の日本酒が用意されますが、これが逆に若者や女性の日本酒離れを加速させている面もあるのです。

会場に用意される酒の種類は酒造組合の力関係で決まり、たいていは売れずに在庫となった酒が運び込まれます。

しかも、必要な温度管理もされず、紙コップやチープなぐい吞みに酒が注がれる。

これを飲んだ若者は、どう思うでしょうか。

「やはり日本酒はおいしくない……」。

若者や女性を日本酒嫌いにさせているのは、日本酒を売ろうと努力している酒造業界なのです。

これほど皮肉な話はありません。

しかし、当の本人たちは、その矛盾に気づいていません。

日本酒の販促イベントやキャンペーンをしたあとの打ち上げで、「とりあえずビール」「私は酎ハイで」「ワインで」と日本酒以外の酒を注文し、「日本酒の将来はどうなるんだろう」と頭を抱えている……。

自分たちが飲みたいと思うような酒をつくっていないのに、お客様には飲んでもらおうと、一生懸命に販促をする。

笑い話のようですが、このようなことが全国で起きていました。

売れる酒を本気でつくりたいと思ったら、日本酒以外に興味は向かないはずです。

お客様にとって幸せとは何か?  どんな商品を提供すれば目の前にいるお客様に笑顔になってもらえるか?  そのために私たちに何ができるか?  それをひたすら考えなければ、日本酒のブランド価値を高めることはできないと思っています。

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「市場」が違うと評価も違ってくるという話、そーいえば、「逃げ恥」の主人公・みくりさんの友人・やっさん(安恵)も同じことを呟いておりました(^_^)(↓)。

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こーゆー話を聞いたり読んだりすると、自分のことのように「重ね合わせてしまう」んですね(^_^)。


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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。もう梅雨明けのような空。

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今日のストームグラス(↓)。

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