過去30日間、長野県でいちばん話題となっている(≒信毎webでクリックされている)記事のランキングをみると(これ)、

そのトップは、「佐久市に4億円寄付 「北斗の拳」など原作者・武論尊さん」という記事

武論尊(史村翔)さんは、マンガ原作者として著名な方ですが、佐久市出身とは知りませんでした。

別の報道では、佐久市は、この寄付金をもとに給付型奨学金の基金をつくり、来年度から給付を始める方針で、奨学金は、市内に住所があるか、児童養護施設などに入所している市出身者が対象。成績などを基準に年度ごとに10人を選考し、1人当たり100万円を4年間給付する---のだそうな。

毎年10人*100万円*4年間=4000万円---基金を崩さずに、この金額を上回る運用をできると踏んだのか、佐久市は(そーだとしたら、「やるな!」だが・・・・・、10数年間で払底しちゃわないか、基金)。

この記事を読んで、DMM.com 会長 亀山敬司さんが湯浅誠さんと対談していた記事を思い出しました。

DMMといえば、エロ系ビジネスで財を成し、いまやアチコチの分野へと事業を広げている会社。

会長の亀山さんが昨年から始めた後続世代へのバトンが、DMMアカデミーで、この組織も武論尊さんと形は違えど、経済的な理由で進学を断念せざるをえなかった人を対象としています(講師陣、凄いです!)。

湯浅さんとの対談の一部を引用します。

-------------引用開始

――どんな人材を求めていますか?

学歴とか、家が金持ちか貧乏かとか、国籍とか人種とか、一切関係ない。
ただ…こう言うと世間から叩かれるかもしれないけど…。

――けど?

やっぱり、愛情を受けて育った子を入れたいね。

――…ご経験がないと言えない条件ですね。

オレの仕事は、露天商から始まって、飲み屋、雀荘、フルーツパーラー、旅行代理店、ビデオレンタル屋、アダルトビデオ…と、なんでもやってきた。だから、ウチには結構いろんなヤツがいた。いわゆるDQN系もいっぱいいたよ(笑)。

そんな中で、あくまでオレの経験だけど、幼い頃から愛情を受けられなかったヤツは、何度も人を裏切ることがあった。

何度も人を裏切る。店の金盗んだりして許しても、しばらく経つとまたやる。どこまで自分を許してくれるんだろうって試してくる。まぁ、親への絶対的愛情を求めてくる感じなんだ。

――大変でしたね。

クビにしたあとでも、たまに飲むヤツもいる。仕事は一緒にできないとしても、元は仲間だし気になるからさ。
中にはそいつにとってオレが一番の友達なんじゃないかと思えることもある。

でも、それでもオレのことも最後までは信用してないっぽいんだよな。どこか心の奥の方で「こいつもそのうちいなくなる」と思ってる。

そこらへんってどうしても無力感を抱くところがあってね…。

それが大事なのはわかっているが…

――おっしゃっること、よくわかります。

その闇には、オレごときでは手が届かない。ましてや現場の社員が下手に触ればヤケドすることもある。

だから、親でも、ばあちゃんでもいいから、愛情をいっぱい受けているヤツがいいなあ。人が好きで、自分が好きなヤツ。

世間を恨み「見返してやりたい」じゃなく、自分を許して、心が安定しているヤツ。そういう人に、アカデミーで「生きる力」を身につけさせたい。

「生きる力」には当然「稼ぐ知恵」も入ってくるからね。世の中を怨んでいるヤツが「稼ぐ知恵」だけを身につけちゃうと、厄介なんだよ。

昔、ヒネくれたヤツに権力を与えたばっかりに、多くの人に迷惑をかけた痛い経験もあるからね。


-------------引用終了


自分が築いた財を「死に金」とさせないためには、はたして、どーゆーふーな使い方があるのか?

武論尊さんは自治体への寄附、亀山さんは一般社団法人の設立と、違いはありますがともに後続世代への投資という共通点があります。

特に子どもたちの将来を切り開くためのアシストとして。

(以前に触れたことではありますが、私もささやかながら・・・・・・毎月こちらへ。)


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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。

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今日のストームグラス(↓)。

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オ・マ・ケ(↓三日坊主めくりカレンダー)。こーゆーの好きです(^_^)。

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