東京開催の際に行くことができずにいた「バベルの塔」展。巡回展として大阪へ回るということだったので、先日、足を運びました(↓)。

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会場は国立国際美術館、エントランスは地上にあるものの、メイン展示室は地下2階と3階という構造。

ブリューゲルの作品「バベルの塔」で描かれた塔の大きさを再現すると、こーゆーふーになるらしい(↓)。

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510mだそうな。というのも、精緻に描かれた細部をCG映像で再現したりしてみると、計算上そのサイズになるらしい。

鑑賞ルートの最終展示室にある「バベルの塔」を見てから次の部屋に行くと、そこには東京藝術大学COI拠点とのコラボ企画で、高精度に復元した質感がわかる巨大複製画とCG映像。

これをみたことで、再び「バベルの塔」の展示室へと戻る人多し(かく言う私も、同様の行動をとりました)。

もう一度ホンモノで確かめたくなるのですね、細部を。

ミュージアム・ショップでひと品購入し、階上へ。

そこには、大友克洋 「INSIDE BABEL」(↓)。

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漫画界で精密な画像表現といえば、大友克洋さん。かれが同作からインスピレーションを得て「INSIDE BABEL」を制作されたのだそうな。

テーマは、「バベルの塔の内部構造」(↓)。

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こーゆーふーな製作プロセスだったそうな(↓)。

実際にオランダ・ロッテルダムのボイマンス美術館などを訪れる現地取材を敢行し、美術館学芸員との意見交換などを経て構想を練りました。作品の彩色は、共同制作者であるコラージュ・アーティストの河村康輔氏が担当。大友氏による手描きスケッチを元の作品画像に合成し、その上にブリューゲルの「バベルの塔」から抽出した2万個以上の微細なパーツをデータ上で貼り合わせるデジタルコラージュ手法を用いました。


ブリューゲルというと、「農民画家」のイメージがあって、農民の生活を描いた、「雪中の狩人」とか「農家の婚礼の踊り」くらいの知識しかなかったんですが(それと、この「バベルの塔」)、いやいやどうして、聖書の世界やキリスト教関連の絵画、そしてヒエロニムス・ボスの作品も同時に展示されていることで、作品世界の背景もベンキョウできます。

大阪での展覧会は10月15日まで。


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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。

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今日のストームグラス(↓)。

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