文科省は今週28日に小学6年生と中学3年生の全員を対象に実施した全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を公表しました。
信毎でも1面の他、問題の掲載を2面、関連記事(結果分析等)をそれ以外に2面、掲載。
流石は教育県(_ _)。
今回の調査では、初めて中3生に部活時間を聞いていて、
長時間の部活 → 学力下がる?
これがいま「ブラック部活」モンダイとして話題になっていることと、タイムリーにつながります。
「部活と学力」の記事の見出しには、
学力テスト中3調査 文科省データ公表「因果関係は示さず」
ともあります。
で、
思い出した。
以前の、FMで流れる信毎CMに関して触れたブログ(こちら)。
今回の信毎紙面ではどーかというと(↓)、

記事の中では言葉を選びつつ、でも、その見出しは「新聞読む頻度高いと平均正答率高い傾向」とあります。
そもそも小6や中3で「ほぼ毎日」新聞を読むという生徒は、自然状態では存在しないといっていいでしょう(例外的なお子様もおられるでしょうが)。
そこには、家庭における何かしらの力が働いている。
言葉を換えれば、そのお家の文化資本の在り方といってもいい。若しくは、「意識高い系」のお宅で、子どもにもそーゆーふーに教育しているのかも?
そーゆー家庭では、子どもの教育に熱心である確率が高いので、早いうちから塾通いという可能性もあり、結果、平均正答率も高い傾向になる。
そう、
相関関係はあるけれど、それはあくまで各事象(「新聞をほぼ毎日読む」・「平均正答率が高い」)の相関であって、これは因果関係ではない。
信毎さんもそれは分かっているので、見出しだけ読むような人向けに「新聞読む頻度高いと平均正答率高い傾向」と記して、敢えて、
新聞を読むと正答率が高くなるのか!
と誤読させるような紙面です。
でもね、
よく読むと小6で「ほぼ毎日」読んでいる生徒は、8.0%、中3は5.5%しかいません。
そーそー、『「学力」の経済学』の著者、中室牧子先生がこんな本(↓)を今年出版されています。

リテラシーの無い人(私)向けの、分かりやすい事例満載の本です(スタッキングシェルフ、『「学力」の経済学』の隣りに置いてあります)。
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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。

今日のストームグラス(↓)。

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