先日放送されたNHK朝の連ドラ「ひよっこ」総集編(前編・後編)(↓)。

録画しておいたので、見てみました(15分*156回を3時間に編集)。
あらすじやネタバレについては、こちら(↓)で既読済み。
ディスプレイの中の文字を読んでいて、目頭が熱くなったり、「ジ~~ン」とした場面があって、それらがドラマ映像になるとどーなるかと思ったら、
不覚にも「泣いた(>ュ<。)。」
総集編なのでドラマの骨格以外のエピソードは割愛されつつも、この場面でこの台詞はぜったい外せない---そーゆーところが上手に編集されていました。
母・美代子が警察で父・実の捜索をお願いするシーン
「イバラギじゃなくて、イバラ、キ、です……ヤタベミノルと言います。私は…、私は、出稼ぎ労働者を一人捜してくれと頼んでるんではありません。ちゃんと、名前があります。茨城の、奥茨城村で生まれて育ったヤタベミノルという人間を捜してくださいと頼んでいます。ちゃんと、ちゃんと、名前がありますっ。」
母・美代子とみね子が世津子宅で、
「みね子はいなぐなった父親の代わりに、家族に仕送りにするために東京にきました。……この子が、どんな気持ちで、はだらいでたが、わかりますか。その仕送りを、どんな気持ちで受け取っていたが、わがりますがっ。」
ムネオおじさんが、自分がインパール作戦の生き残りであると告げて、戦場でイギリス兵と1対1で相対した時の話、
「おれはそのままぼーっとしてて、いつまでもぼーっとしててよ、なーんで笑ったんだよってわがんなくてよ、わがんなくてさー……でも、おれはあいつのおかげで死なずにすんだの」
「おれな。くやしかったんだよー。おれは笑うこと、できなかったからなーーー。だからよ、何かあっても、拾った命だから、笑って生きようって決めたんだ。くやしかったからねー。」
拾った命だから---というところにグッときた。
みね子が島谷さんと別れる場面、
「まだ子供なんですね。貧しくても良いなんて、知らないから言えるんです。良い事なんて1つもありません。それでも明るくしているのは、そうやって生きていくしか無いからです。私は貧しくて構わないなんて思いません。それなのに、島谷さんは、捨てるんですか?みんなが欲しいと思っているものを自分で捨てるんですか?私、親不孝な人は嫌いです。」
そーーえば、以前のブログで触れた堀井さんのコラム。
彼は次のような指摘をしていました。
NHKオンラインで「(「ひよっこ」は)成長を描く物語」と紹介していたが、違うとおもう。というか、明確に違います。
子供は成長しないといけない。大人にならないといけない。しかし、大人にとっては、常に成長が善というわけではない。
(中略)
成長はいいことだとはおもうが「毎年、必ず成長しなければいけない」というのは資本主義社会という不思議な仕組みの持つ決定的な病いである。歪みでしかない。
ここまで堀井さんは「ひよっこ」の設定(みね子のキャラ)から今の社会を読み解いていきます。
その「決定的な病」の対極に「善きもの」をず~~っと持ち続けて、変わらない存在としてのみね子がいる---彼女を半年にわたって見続けることができた、朝ドラ・ウォッチャーの堀井さん(やテレビの前の皆さん)は、幸せだったんですね。
ストーリーとは関係ないけれど、みね子・時子・三男が通っていた高校、茨城県の学校という設定だけど、あれ松本深志高校でのロケでしょ(廊下の雰囲気でわかりました。案の定、エンドロールには撮影協力で長野県松本市とまでしか、でていませんでしたケド)。
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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。これから週末ず~~っと雨マークの予報(x_x)。

今日のストームグラス(↓)。

オ・マ・ケ(↓)。茨城県でのロケだそうですが、こーゆー風景は飯田下伊那各地にありますよね(無人化した家屋として(x_x))。

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