今年1月、パナソニックの発表を聞いて、(*゜∀゜)吃驚でした。
その時のBLOGは、こちら。
“IoT”が珈琲焙煎にも進出---という記事でした。
トレーサビリティの分かっている良質の豆(スペシャルティー・コーヒー)を石光商事が用意。
2013年焙煎世界大会チャンピオンの後藤直紀さん(「豆香洞コーヒー」(福岡))の焙煎プロファイルをデータ化してクラウドへ。
契約者はそのデータをダウンロードして、パナソニックが開発した焙煎機で「煎る」。
とまぁ、今のご時世が「焙煎業界」へもやってきた!---そんな印象を受けたモノです。
で、
先月末、今度はNECがやってくれました(プレスリリースは、こちら)。
こちらは“AI”による名作文学の読後感をコーヒーの味わいで再現したブレンドコーヒー(「飲める文庫」)を新たに開発---と言う話。
選ばれた日本の名作は、
「若菜集」 島崎藤村
「人間失格」 太宰治
「吾輩は猫である」 夏目漱石
「こころ」 夏目漱石
「三四郎」 夏目漱石
「舞姫」 森鴎外
これらをコーヒーの持つ「甘味」・「苦味」・「クリア感」・「余韻」・「飲み応え」という要素に当てはめて分析、レーダーチャート化(文学作品に関する1万件以上の読後感をコーヒーの5つの味覚指標に変換・学習データを作成---というもの)。
やなか珈琲のカップテイスターがそれに近いブレンドにして製品化するという---メインストリームとはちょっとズレた余興のようなo(^-^)商品群。
いやぁ、まさか“AI”とコーヒーがそーゆーふーにコラボするとは、変化球ですね(やなか珈琲のこちらで販売中)。
こーゆーのを突き詰めていくと、
○○さんが営んでいる○○農園の○○エリアで採れたコーヒー豆を、○○さんが丁寧に処理して、○○ロジスティックスがその豆の品質を保持した状態で輸送・保管して、それを仕入れた●●さんが焙煎し、●●さん自らが抽出してお客様に提供する。
○○さん等は、現在、トレーサビリティによってその履歴が分かるようになってきていて、●●さんの部分も、「△△コーヒー」の●●さんだとか、「□□珈琲」の●●さんが淹れるコーヒーとして、提供されてきています。
複数店舗を有するところ(つまり社員やパート・アルバイトが多いところ)でも「●●さんに淹れてもらったコーヒーが飲みたい」---というリクエストがあるのではないでしょうか。
これって、最終的には「●●さんそのもの」がブランド化したことに他なりません。
個人経営のお店では、店主が淹れるコーヒーとお店そのものがブランド化するということになります。
その焙煎プロファイルをデータ化したら・・・・・・。抽出プロファイルもデータ化したら・・・・・・。
もう「職人技」の領域まで“彼ら”はやってきてるんですね( ^.^)( -.-)( _ _)。
(「ブレードランナー2049」を見た所為か、私の頭の中で、そのへんの境界線が曖昧化してきています。)
(一方、「私の“勘”の領域まで、“彼ら”は、まだまだ来てませんよ!」と仰る方もおられましょう。)
そーいえば、
以前伺ったお店で、メニューに「このお品はマスターが居る時のみのご提供です」という文言を見かけたことがあります。
幸い、その時はマスターがおられたので、オイシイコーヒーをいただくことができました。
(当店の場合は、店主が居ない時は閉店せざるを得ません(_ _)。)
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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。

今日のストームグラス(↓)。

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