今年5月に続いてJAZZ@HALLも3回目(前回の際のBLOGは、こちら)。(↓)。
3回とも会場は同じ、渋谷区文化総合センター大和田さくらホール。
ステージ中、MCでTOKUさんが、
「今は、こーゆーホールでジャズの演奏ができなくなってきていましてねぇ~。」
とぽろり、ホンネ。
キャパ735席ほどのさくらホールでもこの日の入りは約7~8割。
祝日の午後という日時設定からすれば、「行ってみよう」と思う人はいるものの、正直な話、そんなにビッグネームではない、知る人ぞ知るミュージシャンのステージとなれば、満席にするのは、これくらいのホールでも至難なんだと思う。
でも、主催がディスクユニオンなので、自社レーベル(SOMETHIN’COOL)からアルバムを出しているミュージシャンの販促イベントと考えれば、それはそれで、ちゃんとチケット代もいただいているわけだから、これくらいの「入り」でもOKなのかも知れません。
さて、そんなステージは2部構成で、第1部は大林武司トリオ+Shanti。
大村さんはニューヨークを拠点に活躍中のピアニスト(広島出身)。前日に帰国して、今日このステージというハードスケジュール。
「時差ボケ、ないです、大丈夫です。」という言葉。
タイシタモンンダと思うと同時に、お声がかかれば、どこへでも行って演奏します---という実力社会で生き抜いていかなければならない(たぶん)個人事業主(!?)的な逞しさを感じるのでした。
今回のVol.3は「JAZZ100年の名曲を現代の演奏で聴く、ホールコンサート オン ホリデイ」ですから、スタンダード中心で、私のようなモノでも耳にした曲ばかり。
意外なところでは、「ホーリー・ランド」。
作曲はシダー・ウォルトン(p)。彼の曲だったとは・・・・(知りませんでした)。
この曲の美しいメロディを私が知ったのは、アル・ヘイグ(p)の「インビテーション」というアルバムの1番目に入っていて、その時初めて耳にしたのでした。やはり名曲です、これは。
Shanti(vo)一押しの曲も意外。
「青春の光と影(原題“Both SideS Now”)」、ジョニ・ミッチェルの曲です。
Shanti曰く、「彼女の詩は深くて、哲学的なんです。」
(それにしても、邦題は「意訳」し過ぎてないか?)
ジャズにアレンジされてはいましたが、「あっ、この曲(このフレーズ)、聴いたことあります!」
フォーク・ロックにジャンル分けされる1968年発表の曲ですが、私の洋楽ストーリーの一部に残っている---そんな曲だったんだと思います。
ボビー・ティモンズ(p)の「ディス・ヒア(This here これ、ここ)」で始まり、終わりも彼の曲「ダット・デア(That there あそこの、あれ)」で締め。アンコール無しで第1部終了。
それにしても、来客者の年齢層、高いです。
近年のジャズ会場ではもう見慣れた光景ではありますが、何度でも感じる「日本は老いてきているのだなぁ~」という現実。
第2部はTOKUさんが、リハーサルでもやらなかったというマイク無しでの“Fly me to the moon” 伴奏はベースのみ(ベースの吉峯さん一瞬「えっ!」)。
エヴァ世代にとっては番組のエンディングで流れていたので知っている人も多いこの曲、私も大好きな曲のひとつです。この曲だけ集めてコンピレーションCDを作りたいくらい。
因みに、第2部はセロニアス・モンク生誕100周年プロジェクト“Brilliant Monkies”by西口明宏(ts)+TOKU
ジャズレコード100年とモンクの生誕は同じ年だったんですね。
第4回は、はたしてあるのか???????
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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。
今日のストームグラス(↓)。
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