数年前の地理Aで、「ONE-PIECE」のチョッパーが登場したことがありました(が、画像の一部に写っていたくらいだったので、また地理Aという、受験者が数千人という科目でもあり、チョットだけ話題になった程度でした(^_^))。
(2:フィンランドは大国ロシアの威圧を受け続けてきたこともあり、日露戦争で日本が勝利したことを大変喜び、記念に「東郷ビール」を製造、今も作り続けていること。)
で、
今回のムーミン騒動です。
モンダイの問題は、こちら(↓)。

地理Bは地歴公民の科目の中では、14~15万人も受験する科目です。
この設問1つ(配点は3点)の正誤によっては・・・・・・、とナーバスになる人がいるかもしれません。
ふと、
この問題の作成者は、50歳代の方ではないか---と思うのですネ。
幼少時にアニメのムーミンやビッケをリアルタイムで見ていた世代。
自分がセンター試験の問題作成者となった今、「与えられた情報から、もっとも正解に近い答えを導き出すための『ネタ』にできないだろうか?」と考えて、ムーミン・ビッケ・ニルスを登場させて作った問題が、いくつもの検討会議を通過。
たぶん、嬉しかっただろうな---と私はその方に思いを馳せるのです。
でも、
話題にはなれど、
受験者はなにも、ムーミンやビッケを知らなくても、答えに辿り着くことができる設問になっているところがミソ。
高校の授業ではちゃんと、
1:ヨーロッパにおいて、フィンランドやハンガリー、エストニアはウラル語族なのでインド=ヨーロッパ語族とは違うこと( → 一方、ノルウェー語とスウェーデン語は類似性が高いこと+デンマークを含めた「北欧」の括りでOK)
3:フィンランドはボスニア湾に面しているものの、冬季は凍結してしまい、船舶でのヴァイキング活動に支障が出る( → 一方、ノルウェーは北大西洋海流のおかげで通年、港の利用が可能。ロシアの南下政策の背景にも言及可能)。
4:ノルウェーのフィヨルドは入江を形作り、それは“VIK”と呼ばれ、そこに拠点を構えていた海賊が“VIKING(ヴァイキング)”。
---といったようなことは、やっているはずで、なにも「ムーミン谷」がフィンランドにあるのかないのか、その作者(トーベ・ヤンソン)がスウェーデン語系フィンランド人であるとか、別に知らなくてもカンケー無し。
とまぁ、
与えたれたデータから類推して最適解に辿り着く---という、これからの社会に求められている思考法を問う、切っ掛けになりそうな問題でした。
それを、
阪大の先生は「厳密性の観点」という、学者先生にありがちな視野狭窄的な立場から、問題提起をされているようです。
そうそう、ムーミンの公式ホームページのコメントが、またいいですよね(こちら)。
で、
今回のムーミン騒動で思い出した。それも幼少の頃に抱いていた、ムーミンの不思議さについて。
こっちのほうが、私にとっては未だ解決されない大問題だ(^_^)。
それは、
ムーミンはいつもは裸(!?)なのに、水遊びをするときには、どうして水着を着るのか???
ということ。
当時の私(子供)感覚では、「それ、ヘン!でしょ!」だったんですけど・・・・・。
---
今日の南アルプス(↓11:00撮影)。

今日のストームグラス(↓)。

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