予備校の先生は(たぶん)徒弟制度のようなアカデミズムとは舞台が違うので、そーゆー世界とは距離を置いて、著書で次のようなこともバンバンと述べられるのだと思います。
----------以下引用
・ポルトガル商人と結ぶキリシタン大名が、日本人奴隷を輸出していたこと。
・イエズス会が、スペイン国王に日本派兵を要請していたこと。
こうした事実が日本史教科書では軽視、あるいは無視されてきたのはどうしてでしょうか。
日本におけるキリシタン研究をリードしてきたのは、ラテン語の文献が読めるカトリック系の大学の研究者たちでした。
彼ら自身の多くがクリスチャンであり、キリスト教という「真理」をこの国にもたらした宣教師たちの苦難と殉教を称賛し、これを弾圧した秀吉や江戸幕府の圧制を糾弾する、という価値観に従って歴史を記述してきたからでしょう。
朝鮮出兵を行なった秀吉は、戦前の日本では「大陸雄飛の先駆者」として称賛されました。
逆に敗戦後は「侵略者」として否定的に描かれます。
戦前の歴史を全否定する歴史学者たちもまた、秀吉や徳川政権によるキリシタン弾圧を糾弾してきたのです。
こうしたイデオロギー的歴史観にとらわれない実証的な研究--たとえば高瀬弘一郎氏がラテン語の原文史料を紹介した結果、イエズス会の活動の隠された一面が少しずつ明らかになってきました。
しかし高校の日本史教科書の記述には、こうした話はまだほとんど反映されていません。
『世界史とつなげて学べ超日本史』 茂木誠著(2018) (株)KADOKAWA刊 より
----------引用終了
高校「世界史」ではスペイン、ポルトガルの中南米進出に際して宣教師がその先兵となった---とは教えても、我がニッポンにおいては、そーゆーふーな観点からではなかったような、私にはそんな印象がありました。
でもね、
「彼ら」が海外進出する際に、「ニッポンは別」的な扱いをするとも思えず・・・・・・。
「あ~、やっぱり、そーだよね」という感想。
不都合なことは、隠しておくのではなく、見たとしても見えていないことにしておく---それとは別の論理構成で史実を読み解いて、それが一定の理解を得て、普及する。
「明治維新150年」の今年、それが色んなところで話題になっていますが、「もうひとつの明治維新150年」ともいうべき裏面史にも、もっと光を当ててもいいでしょう。
で、
これとは関係ないけれど、唐突に思い出した、ICU(国際基督教大学)の【Cコード】。
確かあの大学の教員(教授・准教授・専任講師)になるためには、「クリスチャン(Christian)であること」という条件が存在するという話。
やっぱり、あった(こちら)。
私立大学ですから建学の精神がそれに反映している---そーゆーことでしょうネ。
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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。

今日のストームグラス(↓)。

オ・マ・ケ(↓)。飛田さんの小松菜、大株です(^_^)。生産者によって、同じ小松菜でもその違いがわかってきました。

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