今春開学した長野県立大学。一年生には全員寮生活を経験させることになっています。
阿部守一長野県知事が東洋経済ON-LINEでのインタビューで答えているところをみるとやはり、国際教養大学の初代学長・中嶋嶺雄先生(故人)からアドバイスをいただいていたんですね。
日本人同士だけでなく、海外からの留学生と一緒に寮生活を送る---APUではそれが開学当初から実践されています。
国際教養大学にしてもAPUにしても、これからの日本の大学のひとつのモデルといっていいでしょう。
ともにダイバーシティを生活の中で実感できる仕組みがビルトインされているんですね。
で、
寮生活に関して、以前読んだインタビュー記事を思い出しました。それは、留学先での話です。
留学カウンセラー、栄陽子留学研究所所長に話を聞く---というもので、
----------以下引用(インタビュアーは鈴木信行さん)
栄:カリフォルニアやニューヨークなどの都会へ留学する学生が辿る典型的なコースは次のようなものです。
まずコミュニティ・カレッジへホームステイ先から通い始めます。
すると孤独化する。
面白くない、寂しい。
そんな時、日本人の先輩留学生が声を掛けてくる。
先輩も全く自分と同じ経験をして、既にホームステイ先から飛び出し、アパート暮らしをしている。
「寂しかったら、今日カレー作るからおいでよ。
他の日本人留学生も来るから」などと誘ってくる。
久しぶりの同胞との邂逅です。
これが、物凄く楽しい。
そのうち自分もアパートに移りたいと思うようになる。
米国のコミュニティ・カレッジの周辺には、そうやって日本人ばかりが住むアパートが沢山あります。
カリフォルニアのロングビーチにあるアパート一棟が全員日本人留学生とかそんな話がざらです。
鈴木:異国で始まる青春ストーリーほど楽しいものはない。楽しいでしょうね。
栄:楽しい。
そうやって日本人同士が異国で固まるとどうなるか。
男女がいますからね、いずれは、やれ恋愛だ、同棲だという方向に向かっていくわけです。
鈴木:楽しそうだけど、もはや英語もへったくれもない(笑)。
栄:日常生活でコミュニケーションする相手の大半が日本人ですから。
鈴木:留学したのに(笑)。
栄:そうやって中途半端な段階で帰国すると、膨大なお金と時間を使ったのにキャリアは何も積み増されない、という状況になってしまうわけです。
なので、私は最初の留学先としてこういった地域はお勧めしていません。
(中略)
栄:まずは、信頼できる機関に相談するなりして、もっと米国の教育制度や留学の仕組みを真剣に勉強することでしょうね。
いきなり米国の名の通った大学に進学できる英語力を持つ人はなかなかいないから、最初はコミュニティ・カレッジか州立大学付属の語学学校に入ることになる。
その際、必ず寮に入ることです。
学生寮がないところは問題外です。
留学で人生を棒に振る人たちはカリフォルニアやニューヨーク留学に多い。
ロス、サンフランシスコ、マンハッタンなど都会で遊んでしまうことも一因ですが、こうした地域は、学生寮がないコミュニティ・カレッジが多いんです。
留学先として若者たちはどうしてもそういう地域を選びがちですから要注意です。
鈴木:「どうせ留学するならカリフォルニアかニューヨークがいい」という考えは危ない、と。留学で人生を棒に振らない2大鉄則とは?
栄:寮に入れば放課後も学校に居場所を作れます。
ルームメイトである外国人との間でのコミュニケーションも不可欠だし、向こうはチューター制度が発達していますから、授業が終わっても勉強を教えてもらえる。
本当に英語漬けの毎日で相当辛い。
でもそうした環境に置かれて初めて、本物の英語力が磨かれていく。
高い志を持って真剣に留学に挑戦する学生は皆、情報収集だってしっかりやるし、ちゃんと寮に入りますよ。
また、同じコミュニティ・カレッジでも、小規模で先生たちの面倒見がよく、4大への進学率が高いところを選ぶのもコツです。
きちんと2年間頑張って勉強し、良い成績をとれば返済不要の奨学金付きで州立大学に編入することも出来るからです。
費用を節約して留学したいなら、教育に力を入れている州、例えばテキサスなどの学生寮付きで進学率の高いコミュニティ・カレッジへ行き、4大編入を狙うのが良い方法でしょう。
----------引用終了
大学の寮というと、私の世代はどーも「色」が付いているような気がしていて・・・・・・。
○○寮は民青の拠点だとか、○○寮は中核派のアジトだとか・・・・・・。
案の定、○○寮に入った▲△さんから、何の縁もゆかりもない私にまで突然電話がかかってきて、オルグ(のようなこと)されたりもしましたし、ねぇ。
そーいえば、昨年だっただろうか?---京大熊野寮へのガサ入れ(家宅捜索)がニュースになりました。
熊野寮は「中核派全学連」の活動拠点っていうニュースを聞いて、耳を疑いましたぜ。平成も終わろうとしている昨今、「中核派」とは!
寮はかつての学生自治から、今はダイバーシティを学ぶ場所になってきているのでしょうネ。
---
今日の南アルプス(↓11:00撮影)。

今日のストームグラス(↓)。

オ・マ・ケ(↓三日坊主めくりカレンダー)。1964年の今日、「トムとジェリー」の放送開始だそうな。

ジュエリーにゼンゼン関心の無い私、どーして人は「富むとジュエリー」になってしまうんでしょう(*´∀`*)。
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