昨年観た映画「ダンケルク」。

観ている人もいきなり戦場に連れて行かれる+陸・海・空3つの時制で進行+CG一切無し

イギリス国民にとっては誰でも知っている民族の物語=ダンケルク撤退戦(ダイナモ作戦)を描いたものでした。

今回観た「ウィンストン・チャーチル」はそのダイナモ作戦を立案した英国政府+英国軍の様子について、チャーチルを主人公にした27日間の物語。

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ラストでチャーチルが演説するシーンや、地下鉄車内でロンドン市民が一斉に “never!” と唱えるシーンや、チャーチルを支える奥さん(クレメンティーン)や秘書(エリザベス)の存在、最初はチャーチルに懐疑的だった国王ジョージ6世が次第に彼を理解し、絆で結ばれていく様子等、観るものに訴える要素がたくさんあります。

で、

私がいちばん「へぇ~!」だったのが、

シビリアン・コントロールとは、こーゆーことなのか!

という点。

会議に登場する英国軍指導者は、みんな冷静に戦況を分析しながら政治家に進言し、分を弁えている。

むしろ政治家のほうが情緒的で感情にまかせた発言があったりして好対照です。

どーやら、私は戦前の日本軍が登場する映画やドラマで「軍指導者とはこーゆーものだ」と刷り込みされてきていたのかもしれません。

帷幄上奏とか統帥権干犯とか、「天皇の軍隊」には、そもそも政治によるコントロール不可能な回路がアチコチに張り巡らされていましたから。

だから、その時代をテーマにした日本映画では、やたらと軍関係者が会議の中でも喚いたり大きな声で威圧したりするシーンが多いように思います(たぶん実際がそーだったから、でしょう)。

(当時、既に英米間にはホットラインがあって、英国のその場所はチャーチル専用のトイレ。(*´∀`*)でした。)

(チャーチルがWWⅠで立案した「ガリポリの戦い」。これで連合軍が敗戦したこともあり、政敵が彼を批判する際には、この映画でも「ガリポリの失敗」として登場してきました。だからこそ「彼に英国の命運を預けてもいいのか?」という疑問が生じてくることも、尤ものことだったのでしょう。)


実は、「ダンケルク撤退戦(ダイナモ作戦)」に関して、昨年ひとつ見そびれた映画があって、それが「人生はシネマティック!」。もうどこでも上映してないんですよね('A`)。


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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。

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今日のストームグラス(↓)。

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