昨年、『未来の年表』でこれからの日本で起きることを「見える化」した河合雅司さんの、その続編『未来の年表2』が、今月出版されました。
前著ではサブタイトル「人口減少日本でこれから起きること」を時間軸に沿って解説していて、まさに【警鐘の書】。
書かれていたことは年表形式で、「20○○年、---」といったような歴史的な視点で見た日本の将来の光景でした。
で、
今回の『未来の年表2』では、歴史的な視点に対して、地理的な視点とでも申しましょうか、日本において空間的に広がる「あなたの身の回りの光景」を一覧化しています(↓)。

そして、当事者意識を持って、次のように書かれています。
これまでのやリ方ではこの「国難」を乗り切ることはできません。
次代の子供たちが背負う荷物を少しでも軽くすることが、少子化の危機を見過ごし、十分な対策を講じてこなかった今の”大人たち”の責務です。
「国難」は少子化であり高齢社会を指します。「少子化の危機を見過ごし」とは、このとき(↓)のことだったのです。
“大人たち”が、少子化の深刻さに気付く機会はありました。
その最たるものが1990年の「1・57ショック」です。
前年の合計特殊出生率が丙午だった1966年を下回る事態となり、各メディアが大きく報じました。
しかしバブル経済の熱気に浮かれていた“大人たち”は真剣に受け止めませんでした。
もし、「1・57ショック」に対して、もっと真剣に向き合っていたならば、現状は全く違うものになっていたことでしょう。
私も記憶にあります、「1・57ショック」。
合計特殊出生率が2.07以上にならなければ、人口は減少するし、「1・57」の子ども社会は「長男長女・一人っ子」だらけの社会です。それがどれだけ以前とは違った子ども社会になるのか、そして彼ら彼女らが成人した社会(“大人たち”の自分らが歳を取っている社会)がどーなるのか、少しでも想像を働かせればわかることでした。
そして、河合さんは
少子高齢社会の「惨状」は、私を含め鈍感に時を過ごしてきた“大人たち”の招いた結果です。
という自覚(反省)のもと、「今からあなたにできること」として8つの処方箋を出しています。
課題先進国ニッポン、その中でも高齢化が先行している長野県、その中でもより深刻な高齢化が進むDeep South では、もう、どこから手をつけたらいいのやら・・・・・(実は、ここから「逃げる」というのもひとつの手(^_^))。
(『未来の年表』はなんと45万部突破のベストセラー。みんな心配なんですね、ニッポンの行く末が。あ、いやニッポンじゃなくて、自分と自分の周り半径2mくらいか、な。)
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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。これから午後はず~~っと雨の予報デス。

今日のストームグラス(↓)。

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