最近は、

GAFA(資本主義の権化) > 国家(政治) > 民主主義

という不等号が成り立つ、そんなご時世です。

例えば、

----------引用開始(強調BLOG主)

①:売上税を払うのを拒否し、従業員の待遇が悪く、何万という仕事を消滅させながら、事業革新の神と崇められている小売業者。

②:国内のテロリズムについての情報を連邦政府の捜査にも提供せず、その思想に共鳴する宗教じみた熱狂的ファンに支えられるコンピュータ企業。

③:あなたの子どもたちの何千枚もの写真を分析し、携帯電話を盗聴器として活用し、その情報をフォーチュン500企業に売りつけるソーシャル・メディア企業。

④:メディアで最も実入りのいい検索分野で90パーセントのシェアを占めながら、せっせと訴訟とロビー活動に励んで、独占禁止法の適用を逃れている広告配付プラットフォーム。

こうしたマイナスの評価は世界中から聞こえてくるが、その声のトーンは抑えられている。

私たちはこれらの企業が決して善良ではないと知りつつ、最もプライベートな領域への侵入を無防備に許している。

営利目的で使用されることを知りながら、自らの最新の個人情報を漏らしているのだ。

いまの時代のメディアは、こうした企業の重役たちをヒーローの座へと祭り上げている。

信頼に値し、手本とするべき天才たちだとして。

アメリカ政府はこれらの企業に対して反トラスト法、税金、労働法の適用上の特例を認めている。

これらの企業の株価はつり上げられ、無限に近い資金ととびぬけて優秀な人材が世界中から集まる。

その結果、四強はあらゆる敵を粉砕できる力を手に入れた。

これらの企業は人類を幸せに導く聖なる四騎士なのか? 

それともヨハネの黙示録の四騎士なのだろうか? 

どちらの問いに対する答えもイエスだ。

『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』 スコット・ギャロウェイ著(2018) 東洋経済新報社刊 より

----------引用終了

引用文中、①はAmazon、②はApple、③はFacebook、④はGoogle のことを指していると、すぐ、わかりますね。

でも、そーゆーことを知りつつも、私たちは、iPhone を持ち歩き、わからないことがあるとすぐにGoogleで検索してその結果から、わかったつもりになります。買い物ではリアル店舗で気に入ったモノが見つかっても、ネットで検索しつつ、最終的にはAmazonで「ポチッ」とな---をして、宅配業者が届けてくれるのを待つ(それもAmazonプライムで、少しでも早いほうがいいと思ってしまう)。また、暇さえあればFacebookでつながりながら、他人のInstagram(2012年にFacebookが買収済み)を覗き見する・・・・・・。

今はもう、これらの会社の存在なしで生活ができる、と言える日本人は皆無でしょう。

私は、iPhoneは持っていないし(他社のスマホやケータイも)、Facebookもやりません。とは言えさすがに検索ではGoogle先生のお世話になり、買い物は、結局Amazonになってしまうことも多く、田舎在住ではあってもネット環境は必須です。

で、

11/22号の週刊文春の記事(↓)。

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イギリスが2020年から「デジタル課税」を始めることが背景にあるらしい。

でもね、実際はGAFAも然るもの、こーゆーふー(↓)に租税回避をして、何食わぬ顔で「コンプライアンス的にはOK!」というのでしょう。

イメージ 2























そこには、近江商人の「三方よし」の感覚はありません。

我々消費者は、そーだと知りつつGAFAに依存し続けなければならない社会で生きていくのか---そー
思うと少しだけ(いや、一寸だけ)憂鬱になります。

引用文中の、「これらの企業は人類を幸せに導く聖なる四騎士なのか? それともヨハネの黙示録の四騎士なのだろうか? どちらの問いに対する答えもイエスだ。」---という指摘は、今の我々の置かれた立場を、そのまんま表現しているといっていいでしょう。

『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』はスタッキングシェルフに置いてあります。


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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。

イメージ 3









































今日のストームグラス(↓ピントが背景(_ _))。

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オ・マ・ケ(↓)。いただきものの富有柿、ありがとうございます。

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