遙か昔、渋谷の歩行者天国を歩いていたときのこと。人だかりがあって、覗いてみるとそこには大道芸人の方が、ジャグリングをしていました。

どこかで見たことがあるな、この人?

と思ってしばらく見物していて、思い出しました。

そう、ピーター・フランクルさん。

演技(!?)が終わると、「本を出したので、ここでお買い上げいただいたら、サインします!」と仰る。

みるみる自然発生的に行列ができていきます。私も、並んでました。

で、

私の番になって、フランクルさん

「お名前は、どーゆー漢字で書くのですか?」

私「あっ、○○●の○○は、三角の「角」で○○って読みます。」

「はい、わかりました。こーですね。下のお名前は・・・・。」

というふうにして、私の名前を書いてもらったサイン本を購入。

それ以来です。今回のサイン本(↓)。

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Amazonで「出品者」から購入しました。でも、わざわざそれを望んでいたというわけでもなく、新刊での購入よりも「出品者」からのほうが早く入手できたからです(昨年10月のこと)。

で、

この本は、このまま行けば日本の未来図がディストピアになりますよ!---と警鐘を鳴らしているのです(Amazonのレビューも見てみましょう。こちら)。

例えば、昨年の3月。私はお店を休みにしてこんな講演会に行ってきました(翌日のブログ)。

このことについても記されていて、その後、長野県が種子を守るための条例制定に向けて取り組んでいることにも言及しています。

また、昨年の12月、水道事業民営化法案に関して、突然、ニュースになりました(そんな印象)。勿論、この本でも問題点が大々的に触れられています。

またまた、2025大阪万博が決定したことと、IR化へと進む大阪・夢洲の構想がリンクしていること。そして、IRでは決して地域経済が活性化しない理由についても。

これらをはじめ、すべてが「点」で報道されるその背景を、わかりやすく繋げて解説しています。

この分野の民営化はマズイと内田センセイが指摘している「教育・医療・福祉」においても、既に国家戦略特区を利用して公設民営学校解禁、医療タダ乗りを招く国保加入条件の大幅緩和、介護の投資商品化が進行中なのです。

第2章まで今日本で進行中の、そーゆー話が続きます。読んでいて、「!?」の連続でした。

そして第3章 売られたものは取り返せ---では、イタリア、マレーシア、ロシア等々の国で展開されている「今だけ、カネだけ、自分だけ」の連中との戦い方の処方箋を紹介。

あとがきで、堤さんは次のように記しています。

----------引用開始

四半期利益ではなく、100年先も皆が共に健やかで幸福に暮らせることの方に価値を置き、ユネスコが無形文化遺産に登録した、「協同組合」の思想。

それが、強欲資本主義から抜け出して第三の道へ向かおうとする人類にとっての貴い羅針盤となることを、この間出会った農業や漁業、林業に医療、福祉や教育、自治体や協同組合関係者、同じ祈りを共有する多くの国の人々が教えてくれました。

敬愛する故宇沢弘文先生がいうように、人間を大切にしない経済学に価値などないのです。

『日本が売られる』 堤未果著(2018) 幻冬舎新書 より

----------引用終了

日産自動車のカルロス・ゴーン氏逮捕というニュースの影で、御用マスコミが報じないあれやこれや、そんなことまでも、実は潜水艦の如くひっそりと進行中ナリ。


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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。

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今日のストームグラス(↓)。

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