liddell coffee house リデルコーヒーハウス

【大切なお知らせ】2022年1月2日から、 次のように店の方針を変更しています。「 3名様以上の人数でのご来店は、お断りしています。」 つまり1~2人で、ご来店ください---ということです(3人以上で座れるお席はございません(_ _))。実際のところ、今は90%くらいが「おひとり様」のお客様です。

カテゴリ: source of name

何人ものお客様から

「お店の名前の由来はなんですか?」と聞かれることがあります(今も)。

いや、それ以前に

「お店の名前、なんて読むんですか?」

という質問のほうが多かったように思います。

対策として先月、入り口ドア脇にカタカナ表記のある温度計を設置したわけです。

で、

「お店の名前の由来はなんですか?」という質問のコタエ。

(アレコレと説明していると)長くなりそうなので、その際には

「『不思議の国のアリス』のモデルの名前です。」

と答えることにしていました(wikiせんせいの、このへん)。


でも、ホントは「そこ」にはないのです。

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内田善美という漫画家がいました(完全に過去形です)。

彼女の手による「作品一覧」をご覧ください(↓)。

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これは実質的に最後の作品『草迷宮・草空間』内田善美著(1985) 集英社刊

の「あとがき」欄外にまとめられていたものです。

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彼女の最後から2つめの作品(1982(昭和57)年)に『星の時計のLiddell』があります。

スペル “Liddell”

当店の名前は、「ここ」に由来します。

全3巻となった『星の時計のLiddell』(↓)。

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第3巻目が出版されたのが1986(昭和61)年。

以降、彼女は断筆し、以前に出版された書籍も事実上、再版・復刻が不可能な状態なのだという。

この難解なマンガについて(実は『草迷宮・草空間』も見方をかえると、もっと難解)、恩田陸さんが、まっとうな、そして「さすがは作家!!」と思わせるコメントを寄せていますので、こちらもご覧ください。


で、

前回の“Riddle”と、この“Liddell”、似てるでしょ。

「じゃぁ、それでいこう。」

というところに落ち着きました---とさ。

ちゃんちゃん。

(ここに登場した4冊は、「赤棚」に置いてあります。既に入手困難なので、大切に扱ってb読んでくださいね。)

1994(平成6)年~2004(平成16)年まで、

京都市中京区木屋町通三条上ル2筋目西入ル CEO木屋町ビル2F に、

“cafe Riddle”

というお店がありました。

営業時間は13:00-23:00

水曜定休

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この雑居ビルにあり、階段から2Fへ(当時、撮影しておいたものです)。

界隈は「夜の街」であるため、酔客が行き交う中、ここの店内はそんな雰囲気とは一線を画した異空間でした。

マスターは中島研一氏。

「自分自身が落ち着く空間を作った」

と仰るものの、「ここ、カフェですよね?」と尋ねたくなるような空間でした。

珈琲好きだった私は、珈琲(何を頼んだのか、失念)を注文し、一口、口に含むと「どこかで口にしたことがある!」と思い、

「これ、コクテール堂の豆ではないですか?」

と伺うと

「えぇ、関西ではまだ珍しいんですけど、ね。」

と仰る。

(この時、一緒にSweetsを頼まなかったのが惜しまれます!!!!!)

実は中島さん、

原宿に今もある Cafe Enseigne D'angle のご出身(ここもコクテール堂の豆。ここ出身の同業者には有名どころがたくさんおられます。例えば吉祥寺の武蔵野珈琲店、神保町のカフェトロワバク、札幌の宮越屋珈琲とか)。

深煎りオールドビーンズのコクテール堂ファンであった私は、山梨県韮崎市の焙煎工場まで伺ったことがあり、そこでも事務室みたいなところで、豆を販売してくれました。

“cafe Riddle”

具体的な目標となる店舗のひとつでした。

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2004年に閉店されてからというもの、店主の中島さんはどうなっちゃったんだろう? と思っていたら、

「あの」俵屋旅館が作ったカフェ、「遊形 salon de the(サロン・ド・テ)」を監修されているとのこと。

そこで “cafe Riddle” のメニューにあったSweetsが供されているらしい。

「俵屋かぁ~敷居高そぅ。でも旅館のほうじゃないし、カフェだし・・・・(意を決して行ってみたいと思いつつ早○年)。」

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“cafe Riddle” の “Riddle” ですが、

「なぞ」

という意味です。それもmysteryという意味合いではなく、「なぞなぞ」といった印象のワード。

ロングマン英英辞典では

a question that is deliberately very confusing and has a humorous or clever answer

とあるとおり、 humorous or clever

この2つの要素が必要なんですね。

お店の名前として、いい名称ではないでしょうか??

で、

「おたくの店名、スペルが違うじゃん!」

というご指摘、ごもっとも。

お店の名前を何にしようか?

アレコレと迷っている、そーゆー状態はけっこう楽しいものでした。

「あ~でもない、こ~でもない・・・・・・・。」

空想の世界に遊ぶことの楽しさをを久々に実感。

その中の候補として、

“MISSION”

なんていうものもありました。

トム・クルーズの映画「ミッション・インポッシブル」の、あの「ミッション」。

“mission”
1:使節(団)、代表(団)、大使館(公使館)
2:伝道、布教、
3:使命、任務、天職
4:特別任務、特務飛行
~ジーニアス英和辞典~

映画「ミッション・インポッシブル」の場合は、4番かな。

個人的には“calling”にも通じそうな3番の「天職」なんていう訳があることにも、「へぇ~。」だったので、「いいかも!」と思ったのですね。

でも、私の人生において「ミッション系」とは全く縁はなかったため、「なんだかなぁ(阿藤海ふう)」と思い直し、却下。

ましてや、「コーヒーの伝道者」なんて畏れ多いし・・・・・。

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“mission”で思い出しました。

スターバックスコーヒージャパン元CEO・岩田松雄氏へのインタビューで、彼が言っていたこと。

-----------------以下引用(長いです)

本来は自分がどうなりたいか、自分は世の中にどのように貢献していきたいかというミッションがあって、それをどのように伝えていくかという意味でブランディングが必要なのです。

だから、ミッションを持たず、外見や発言内容だけをテクニカルに訓練しても、本質的に人を惹き付けることはできません。

どう生きるかということが大事なことなのです。

自分の見せ方に重きを置くだけでは、決してブランドにはならないということです。

こうやれば儲かる、こうやったら格好いい、だからやるというのは本末転倒な感じがします。

--最後に、20代から30代の人たちに対して、キャリア形成の面からアドバイスをお願いします。

藤島桓夫さんが歌った『月の法善寺横丁』の「包丁一本、さらしに巻いて」ではありませんが、会社がどうだとか、今の環境がどうだとかと言う前に、自分の包丁を研ぐこと、つまり自分自身を磨くことが大事だと思います。

コツコツ努力をし、自分自身を磨けば、どれほど周りの環境が変わろうとも、どこでも通用します。

そして、自分の履歴書に、こういう実績を上げたと書けるように、目の前の仕事を一所懸命やり遂げることです。

私は、つくづく自分の人生を振り返ってみて、無駄なことは何もなかったと実感します。

大学卒業後に日産自動車に入社し、セールスマンの時は、目の前にある仕事、つまり車を売ろうと努力したわけですね。

努力をして実績を上げたから留学することができました。

留学したことで次々と大きな仕事のチャンスが巡ってきたのです。

そして、09年にはスタバの代表取締役CEOに就任することができたわけで、振り返ってみるとすべて必然としてつながっているのです。

もちろん日産自動車に入社した時に、将来はスタバという1000億円企業のCEOになるというような気持ちを持っていたわけではありません。

目の前の仕事を一所懸命やり遂げてきたことの結果なのです。点と点は結ばれています。

自分はこれだけ頑張っているのに給料が増えないと嘆く人がいます。

私もそう思っていた時期がありました。

でも、頑張って成果を上げている人には、もっと大きな、チャレンジングな仕事が与えられます。

つまり、「仕事の報酬は仕事」ということなのです。

だから、目の前の仕事を一所懸命やらなければ、次の仕事はありません。

目の前の仕事を一所懸命やらず、キャリアアップと称して転職だけを考えているような人は、次のところでも同じ問題が起こります。

ですので、若いビジネスパーソンの方々には、目の前のハードルを一つひとつクリアすることに一所懸命に取り組んでいただきたいと思います。

-----------------引用終了

私(当店)が一方的にライバル視している((*´∀`*)(*^▽^*)(*^O^*))スターバックスにはその背骨となるミッションが存在しているのですね。

翻って、当店のミッションってなんだろう?

concept をご覧ください。

この目指すところって、スターバックスのいう “THIRD PLACE” とほぼ同義だと思うんだけど、どうしてこんなにも「差」があるのだろうo(^-^)。


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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。

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今日のストームグラス(↓)。

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