【日本一の星空 阿智グルメマップ】というパンフレット(↓)。
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阿智村商工会が制作した冊子で、村内45店舗の「おすすめ」メニューが一覧で掲載されており(↓)、裏面はお店の場所を示すマップ。
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写真から判別してみたのですが、
お蕎麦 8店
五平餅 5店
この2品が多く掲載されています。
長野県の「郷土料理」のイメージでは、蕎麦が上位にきます。これは県外者も同様でしょう。
ところが、五平餅は長野県全域というわけでもなく、wikiせんせいの表現を借りれば(↓こちら)、

五平餅は、中部地方の山間部(長野県木曽・伊那地方、岐阜県東濃・飛騨地方、富山県南部、愛知県奥三河地方、静岡県北遠・駿河地方)に伝わる郷土料理。

なのです。
だから、長野県に限ってみると、南部エリアの郷土料理。
しかし、NHKの朝ドラ「半分、青い。」で賞賛されてからは、岐阜県東濃地方の郷土料理というイメージが全国的に定着(しているかも)。
そんな中にあって、このパンフレットで唯一「おやき」をおすすめしている店舗があります(↓)。
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信州最深部(DeepSouth)において、おやき!?
当地はどっちかというと「おやき」よりも、「五平餅」文化圏なのですが・・・。
wikiせんせいでも、「おやき」に関しては、

長野県の寒冷地である北信地方や安曇野地方発祥で、冬季における米の代用食として各家庭に受け継がれ、(中略)次第に観光資源としての価値が高まるにつれて、おやきを常食する食文化のない地域までも含めた長野県全域の名物として広まった。

とあります(こちら)。
ですから、DeepSouthの地元民は「おやき」をあまり口にしない(と思う)。
で、
この「おやき工房 えんまん」さんは、昼神温泉に立地しています。
中京圏からの来客が多い昼神温泉ですから、県外者のイメージ(=おやきは長野県の郷土料理)を上手く取り込んでいるのではないか---と思うのです。
つまり、
DeepSouthの地元民があまり口にしない(であろう)おやきであっても、県外者にはじゅうぶん訴求できる長野県の郷土料理のイメージを背景に、ビジネスが成立している!
そう、
わざわざレッド・オーシャンの五平餅ではなく、当地ではライバルがいないブルー・オーシャンとして、おやきに特化しているお店。

以前、BS朝日の番組「極上空間」でも、羽田美智子さんがこのお店で「おやきづくり」に挑戦してました(↓)(こちら)。
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店の壁に掲示されている「注意事項」がオモシロイ(↓)。
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お店の前を何度も通っていたのに、(存在を)知らなかった! 
でも、こーゆーことだと(↑)、私が伺うと店主のご機嫌を悪くしてしまいそう(_ _)。
あたしゃ「四」はまったく以て、同感ですぜ。

ショウバイは、市場をよく見て、商機をどこに見いだすか---そこに鍵があるんですね。

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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。
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今日のストームグラス(↓)。
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オ・マ・ケ(↓)。昨日16:45頃、撮影。当店へのアプローチ坂脇にパトカー発見。何してたんだろう? 一時停止違反の取り締まり? 皆様、お気を付け下さい。
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