かつて、当地へ異動してきた頃に(10年以上前)、旧・南信濃村和田にある「かぐらの湯」へ行ったときのこと。
矢筈トンネルの快適さは、無料通行区間というありがたさもあって、それまでのクネクネ道も我慢できました。
ところが、矢筈トンネルから先、一応国道152号線なんですが、道の真ん中にある白線がなくなったかと思うと、道幅が突然半分以下になる箇所、多数。さらに鋭角で曲がらなければならないカーブがいくつもあります。
加えて、信南交通の路線バス(大型)が行き来していて、そんな狭隘な道の箇所ですれ違いすることもできず、遠くにバスを発見したら、適当な場所で「待機」していなければなりませんでした。
だいたい1時間ほどは、飯田市内からかかったモノです。
でも、
行くだけの価値ある温泉、それが「かぐらの湯」o(^-^)でした。あっ、それと忘れてはならない「ふじ姫まんじゅう」ね。
なんせ、「飯田ランキング2014-15 ―いいだの・いいとこ・きめまいか!」で、りんご並木を押さえて、堂々の第一位、ですから。
ここの「しょっぱい」源泉が、私は好きです。
昨年12月、そんな矢筈トンネルより先の、旧・上村から旧・南信濃村にかけてのR152関連トンネル(これが三遠南信道の併用区間になります)が全線開通。
ストレスなくスイスイと、かぐらの湯へ到着します。
途中、上村にひとつ、南信濃村にもひとつ、「信号」がありました。
たぶんですけど、小学校入学に際して、交通安全教育の一環で行う「交通安全教室」用ではないか?---と。
過疎地ではあまり見かけない信号機。
しかし、これは人間社会にあっては、自分の命を左右するほど重要な交通ルールの基本なので、村にひとつもないわけにはいきません。
先日も、根羽村のR153を通過しました。村役場の前に押しボタン式の信号機があります。でもこれ、たぶんだれも利用している人いないんじゃないですか(押して信号が変わるまで待つまでもなく、右左右と確認すれば、すぐわたれるくらいの交通量ですから)---そんなモンです。
で、
入浴後、暗くなってからの帰路。
お家に灯りが点いていない家屋が多いことに気がつきました。
時間は20時を過ぎていましたから、まぁだいたいのお宅は帰宅している頃でしょう。
でも、真っ暗なまま、家屋のシルエットだけがわかるという家が多いのです。
空き家(か、廃屋)です。
日本全体で空き家率が13%といいますから、過疎地である当地は、もっとその数値は高いハズ。
こーゆー様子を見るにつけ、国全体が老いてきていることと、地方の高齢化・過疎化の状況をリアルに感じる---そんなR152沿いです。
(便利になれば、より便利なほうへ人は移動する。そーゆーふーになっているんです。 → ストロー現象・効果)
因みにかぐらの湯の近くには、和田宿から引っ越ししてきた丸西屋さんが健在です(↓)。
中は、前よりも広く、天井も高くなりました(↓)。
お蕎麦と二度いも(下栗いも)が有名(↓)。
美味しゅうございました(故・岸朝子ふう)。
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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。
今日のストームグラス(↓)。