liddell coffee house リデルコーヒーハウス

【大切なお知らせ】2022年1月2日から、 次のように店の方針を変更しています。「 3名様以上の人数でのご来店は、お断りしています。」 つまり1~2人で、ご来店ください---ということです(3人以上で座れるお席はございません(_ _))。実際のところ、今は90%くらいが「おひとり様」のお客様です。

タグ:べらぼう

ネット記事では、

「べらぼう」性を巡る表現で異例の注意喚起

このことですね(↓)。
2025-05-12 100612
第1回から、制作側は腹を据えて臨んでいるので、今回も、好意的な受け止めが多いように思います(私もそうです)。
歌麿(唐丸)の出生や生い立ちに纏わるヘビーな話あり、朋誠堂喜三二(尾美としのり)が腎虚に見舞われるエピソードと黄表紙「見徳一炊夢」に至るCGを使った表現あり、あやかし絵で知られた鳥山石燕(片岡鶴太郎)の登場と、駿河屋の女将、ふじ(飯島直子)の男気ある台詞等々、見応えがある放送回でした。
因みに、美術展ナビのこちら(世のどん底を知る歌麿、作品世界と繋がる人物像 蔦重の名声を高めた喜三二の「夢物語」)では、作品等も含め詳しく解説がされていて、勉強になります。
で、
その前日に放送されたNHK「ブラタモリ」伊勢神宮への旅・第五夜▼ついにゴールの神宮へ!斎宮・二見浦。
新シリーズになってから、放送時間が45分から30分になり、ナレーションも草彅剛さんからあいみょんへ、アシスタントも野口葵衣さんから佐藤茉那さんへと変わりました。
伊勢道を5回にわたって放送するのだから、きっと、アソコも登場するだろう!---第五夜は宇治・山田に至るわけだから。
と、思って見ていたら、完全スルー。
アソコとは【古市】なんですが、今回はスルーされました。
しかし、記憶を呼び覚ましてみると(階下でアレコレ探索)、「ブラタモリ」#41お伊勢参り(2016年6月11日放送)で、ちゃんと、足を運んでいました(↓)。
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唯一現存する料理旅館、麻吉旅館を取材されていました(↓)。
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江戸・吉原、京都・島原と並ぶ遊郭、伊勢・古市(長崎ではこれに代わって「丸山」を挙げるそう)。
第五夜を見ていて、「へぇ~!」だったのは、【二見浦】があそこにあーゆー状態である理由でした。
中央構造線の境界上にあって、固い地質ゆえ【二見浦】として存在できたんだそう。
これも勉強になりました。

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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。
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今日のストームグラス(↓)。
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今年の大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』を見ています(NHK+で)。
これが面白うございます。
戦国時代でもなく、幕末の動乱期でもない、むしろ、天下太平の江戸時代のお話。
ところが、
1月26日放送回(「『雛形若菜』の甘い罠)」)では、主人公・三郎(横浜流星)をめぐる動きは、ビジネス大河ドラマで、徳川家の田安賢丸(後の松平定信)をめぐる動き(=人事抗争)は、ポリティカル大河ドラマでした。
吉原に客を呼び込む狙いで発行した『一目千本』が成功した蔦重。
次は女郎の錦絵を作ることになるのですが、ここで彼は(平賀源内に命名してもらったことになっている)「耕書堂」を名乗り、版元になることを宣言。
ところが、
鱗形屋(片岡愛之助)や鶴屋(風間俊介)ら同業者が、この業界(地本問屋)のしきたりを次のようにいうのですね。
「市中では地本問屋の仲間のうちで認められた者しか、『版元』はやってはならぬ『定』になっておってな。」
既得権益層が、若くて能力のある新参者を潰しにかかる---そんな印象を受けるシーンでした。
と同時に、
私は、X JAPAN(当時はX)のYOSHIKIさんがエクスタシーレコード(レーベル)を立ち上げたことの意味は、そーゆーことだったのね!---と思ったのです。
このことについては、過去のブログ(こちら)で触れています(BS・TBSで放送された「X年後の関係者たち~あのムーブメントの舞台裏」の#8「バンドブーム」を見ての事)。
アイデアだけではビジネスにならないということを知った蔦重は、鱗形屋で商いを学んでいこうとする(らしい・2/2放送回)。
江戸時代は、出版社、取り次ぎ、書店が分業化されておらず、その全ての業務を版元が担っていたんだそう。
だから、業界の「中の人」になって、オカネの流れがどーゆーふーになっているのか、その仕組みを学ぶ必要があるのですね。
で、
今日の標題。
これは、蔦重と一緒に行動している「唐丸(渡邉斗翔)」が、思わぬ能力を発揮する場面での台詞。
唐丸は(放送第1回の)明和の大火で、蔦重にその命を救ってもらった「謎の少年」で、その時のショックで記憶が飛んでいるという設定。
その彼が、
「試しにおいらに直させてもらってもいい?」
と言って、礒田湖龍斎(鉄拳)に描いてもらった女郎の下絵を、寸分違わぬように仕上げるのです。
(鉄拳さんが素顔で登場したことも「え(吃驚)!?」でしたゼ。)
このシーンから、唐丸の将来について、「考察班」の方々は、アレコレと検討。
・歌麿説
・写楽説
・北斎説
この3つが有力。
そんな中、
・ヨーロッパに渡って、ゴッホとなる。
と、ゆーのがあって、ホッコリ(^_^)。
確かに、ゴッホはこーゆーふーな(↓)作品模写もしているしね。
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・(左)広重「名所江戸百景 亀戸梅屋舗」
・(右)ゴッホ《花咲く梅の木、広重作品模写》
大河「ドラマ」ではあるものの、
・時代考証
・版元考証
・戯作考証
・風俗考証
・吉原風俗考証
・近世美術史考証
・古文書考証
・医事考証
・建築考証
を踏まえており(↓)、
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さらに、
・所作指導
・殺陣武術指導
・馬術指導
・芸能須藤
・書道指導
・医事指導
・江戸ことば指導
・アクション指導
・料理指導---の手が入り、そして、今回
・インティマシーコーディネーターもスタンバイしています(↓)。
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放送第1回で話題になった場面等も、ちゃんと「手が入っている」ということなのでしょう。
松平定信治世下になって「お上」と対峙することになる蔦重を主人公にしたことといい、今回のNHKのそのスタンスには、並々ならぬ覚悟を感じる---というのは、考えすぎでしょうか?

【オマケ】
西村屋を西村まさ彦さんが演じているというその配役は、誰がそーしたのでしょう?
この西村屋って、北斎の「富嶽三十六景」を出した西村屋さんと同じトコロなの?

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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。
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今日のストームグラス(↓)。
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