先日、上田市の【上田映劇】に行ってきました(↓明るい時間帯)。
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日が暮れると、こんな感じ(↓)。
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「アアルト」の上映があったからです(塩尻市の東座でも上映されていたんですが、都合がつかず)。
フィンランドの建築家・デザイナーであるアルヴァ・アアルトのドキュメンタリー映画。
ドキュメンタリー映画を映画館で見たのは、この前って、いつだったんだろう?(この時のようです、もう4年も前か)
上映開始まで時間があったので(ホントにたまたま)立ち寄ったカフェで、

「あら、ここの椅子はすべて『スツール60』!」と、吃驚。

導かれたのでしょうか?
(因みに、当店にはアアルトの作品は、ひとつもありません(_ _)。あるのはポスターだけです('A`)。)
彼の生涯は1898年~1976年。
二度の世界大戦と、フィンランドの戦後、ソ連に対する(屈辱的)スタンス、「フィンランド化」を体験しています。
彼に纏わる映像と一人目の妻、アイノ(アルヴァと同じ建築家)との間で交わされた書簡がたくさん残されていて、アルヴァ・アアルトの素顔を伺うことができました。
彼が注目されることになる初期の作品「パイミオのサナトリウム(結核療養所)」で、企図されているアレコレ(建物レイアウト、太陽光の採光、家具、照明器具、洗面器、ドアの取っ手等々)。
後に彼は、
「設計期間中に病気になってはじめて病院に入院したときのことです。
病室は横たわっている病人のために設計されておらず、立った人の立場で設計されていた事が判りました。
私の目は常に蛾の様に電灯の光に晒されており、すべてがベッドに横たわっている病人の為にデザインされていないのです。
その病室は落ちつきも安らぎも与えてはくれませんでした。」
と、語っているように、この「作品」での彼のデザインは、患者への思いやりが見て取れるようです。
(妻・アイノは、このサナトリウムのために「パイミオ・チェア」を製作(↓)。)
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現在、アアルトの作品は、ARTEKで入手することが可能(こちら)。

上田映劇はスクリーンが1つしかない、昭和を感じさせる(そしていくつかのロケにも使われている)映画館(↓)。
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でも、
プログラムをこーゆーふーにすることで(↓)、
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マルチスクリーンの如く、1箇所でいくつもの映画を鑑賞できる工夫がなされています(これも支配人の力がなせる技なのでしょう)。

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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。
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今日のストームグラス(↓)。
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オ・マ・ケ(↓)。沖縄土産をいただきました。ありがとうございます。(いくつかはお裾分け、ということで)。
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