liddell coffee house リデルコーヒーハウス

【大切なお知らせ】2022年1月2日から、 次のように店の方針を変更しています。「 3名様以上の人数でのご来店は、お断りしています。」 つまり1~2人で、ご来店ください---ということです(3人以上で座れるお席はございません(_ _))。実際のところ、今は90%くらいが「おひとり様」のお客様です。

タグ:ジャズ

先日、お休みの日。
レコードを中心に聴いていました。
以前のプリアンプから現在のプリアンプに変更して、こんなにも集中してレコードを聴いた日はありませんでした(たぶん)。
で、
(ヘボい私の耳でさえも)聴いていて、明らかに「いい!」のです、現行のシステムから出ている音が。
以前の音は、いったいなんだったんでしょう!---というくらいです。
機器に関してはこちらをみていただくとして、店主のいつもの席からは、こんな感じです(↓)。
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雑誌「男の隠れ家」2022年11月号(↓)。
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特集は「音楽喫茶」。
ジャンルを問わず、(私でも知っている)名店がいくつも紹介されています。
但し、
共通点としては、今月号の紹介文にあるとおり(↓)、

アナログレコードが奏でる音には不思議と深みや温かみがある。
それは音が“生きている”からだ。
名曲喫茶やジャズ喫茶──、今なおアナログレコードの音色を聴かせてくれる貴重な店がいくつかある。
家や職場の近くで、たまたま出かけた先で“音楽喫茶”を見つけたら、ぜひ一度入ってみてほしい。
“音のある空間”で“アナログの音”に浸かれば、きっと新しい感動に出合えるだろう。


とのこと(この時点で、当店は対象外('A`)。でも、ちゃんとあるんですよ、レコードプレイヤー。ただ、レコードは少ないけど(_ _)。プリアンプを変えたことで、他の機器との整合性において、それなりの音が出るようにチューニング済みデス)。
で、
その音楽喫茶の中に「井尻珈琲焙煎所」さんがありました(↓)。
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2016年創業とありますから、今年で6年目。
紹介記事に次のような記述があるのです(↓)。
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今のご時世、喫茶店での時間の過ごし方、どーゆーふーにしている人が多いでしょうか?
もう、手からスマートホンを離さず、ず~~~~~~~っと、延々、それをいじっている人、フツーにいますよね。
かつて、当店でも同様な、いや、さらにノートPCで長・長時間ネットゲームをされる方がおりました。
入口の「お客様へのお願い」に一行書き加えたことで、そーゆー人は当店から足が遠のくようになり、再び、安穏な空間が戻ってきました(念のため、当店ではWi-Fiフリーの環境が12年前の開店当初から整えられています。店主は通信機器を使用されるお客様に対し、その使用を禁止するようなお願いは、一切しておりませんので、安心してお使い下さい(_ _)。さらに言えば、座席数に対し広すぎるテーブルをご用意しているのは、そこで書類を広げて「お仕事」もできるようにとの目論見の反映です)。
井尻珈琲焙煎所の井尻健一郎さんが、次のように仰っているのにも、納得がいくのです(↓)。
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それでもお店が成立している大阪市(人口270万人)cf長野県高森町(人口1.2万人)。
羨望の眼差しデス。

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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。
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今日のストームグラス(↓)。
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昨晩からJFN系列のFM番組「AOR」火曜日20時台にジャズが復活しました。
先週までは、吉岡正晴さんの”ソウル・トゥ・ソウル"という内容でしたが、再び、ジャズ番組へ。
貴重なんです、この手の番組は。
さらに「安心して聴ける」1950~60年代の曲を心掛けるようです。
因みに、昨晩のオンエアリスト(↓)。
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20:04 Sonny Rollins / Moritat
20:15 John Coltrane / Giant Steps
20:25 Stan Getz / Lover Come Back To Me
20:28 Zoot Sims & AL Cohn / Lover Come Back To Me
20:38 Hank Mobley / Ricardo Bossa Nova
20:48 Dexter Gordon / Stairway To The Stars
この日はテナーサックス特集でした。
名盤・名曲揃い。
あぁ~、安心して聴ける---そんなリストです。

こちらのお店を私は存じ上げません(↓)。
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場所は、こちらにあったようです(↓)。
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「住所」を記してあるわけではなく、お店のある「場所」をランドマークから誘導するという表記。
ある程度、「あのへんかなぁ~」とイメージできるものの、辿り着けるかどうかは、また別の話(だから電話番号が書かれているのか!)

「吉祥寺はジャズの街」---その種を蒔き、育て、他店と切磋琢磨しながらいろんな業種の店舗を牽引してきた経営者が、故・野口伊織さんでした。
この本(↓)から中山康樹さんが彼について触れている箇所を引用してみましょう。
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----------引用開始
その点、次に登場する野口伊織(50歳)は違う。
同じ吉祥寺商店連合会でも一目置かれている存在で、経営者のカガミとまで言われているらしい。
事実、ジャズ喫茶界から足を洗った野口伊織のその後の躍進ぶりはめざましく、今日では、なんと14軒もの店を経営、しかも出店先は、チマチマと吉祥寺だけにとどまらない。
さらにケーキ屋ありカフェ・バーありピアノ・バーありと、無節操ともいえるバラェティーの豊かさ。
まさに、「どうだ、まいったか」の連続攻撃である。
おまけにハンサムときては、"ジャズ・バカ2大将"ならずともジェラシーを禁じえない。
結婚を2度したことも、周囲の嫉妬心を煽り立てることになった。
しかし、いまではチェーン店オーナーとして大成、チャラチャラした生活を送っているこの野口伊織こそ、吉祥寺イコール・ジャズの街運動のリーダーシップを握っていた男なのである。
いまや伝説の、そして吉祥寺にジャズの灯をともしたジャズ喫茶、そう、あの『ファンキー』を作ったのが野口伊織だったのだ。
現在のC調きわまりない言動、さらにカフェ・バーに姿を変えた『ファンキー』からは想像もつかないだろうが、しかし吉祥寺ジャズ物語は、1959年、『ファンキー』の出現とともにその幕をパンバカパーンと開けたのである。
『吉祥寺JAZZ物語』 寺島靖国・大西米寛・野口伊織・中山康樹著(1993)日本テレビ放送網(株)刊 より
-----------引用終了
この本の第1章を中山康樹さんが書かれていて、「メグ」の寺島靖国さん、「A&F」の大西米寛さんについて記した後、野口さんについて触れているところです。
この章のタイトルは、

吉祥寺のジャズ・バカ3大将

です。愛情を込めてそーゆーふーに表現されたのでしょう。
野口さんも「Funky」開業に至る(先代から受け継ぐ)経緯について、次のように記しています(第2章 「ファンキー」物語)。
----------引用開始
各階にそれぞれ世界の名器とされる一流のサウンド・システムを配置し、異なったサウンドを楽しんでもらうというのが基本の計画であった。
地下には以前の『ファンキー』から使用していたサウンド・システム。
1階にはJBLのD130と175DLHの2ウェイ。
これを自家製のホーンロードのかかった大きたバッフル板に組み込んだシステムである。
この1階のシステムは、部屋一面がスピーカーという感じで、スピーカーの横に出入口があり、部屋ぎりぎりいっぱいのスピーカー・ボックスの後ろに入って結線等の作業ができるようになっていた。
2階はボーカル専門のジャズ・バーである。
アルテックA7を、マッキントッシュの管球式アンプで鳴らしていた。
ずっと後になるが、地下は例のJBLパラゴンという超大型の素晴らしいシステムに変更した。
以前の熱気ムンムンの『ファンキー』と対照的に、クールでチョッピリおしゃれなジャズ喫茶の誕生である。
『前掲書』 より
-----------引用終了
野口さんが本格的に「ファンキー」をジャズ店舗化していったのが、1960年。
文中にも登場する「パラゴン」は、当時、日本での納入第2号だったという話もあります(未確認)。
この当時のものなのでしょうか、「ファンキー」の色違いのマッチが4種(↓)並んでいます。
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「背」に記されたお店の場所は(↓)、
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この当時の「ファンキー」を私は知りません(_ _)。
昭和53(1978)年に吉祥寺パルコの建設計画のため、移転を余儀なくされます。
野口さんの言葉を借りれば、
「それからしばらくの間、シリアス路線から足を洗って、『ファンキー』はBGMとしてジャズを流していた」そうで、平成5(1993)年から再び、パラゴンのサウンドシステムを復活させるようになります。
場所は、吉祥寺パルコの裏(というか北側)。
パラゴンを据え置いた瀟洒な「ファンキー」に私が伺ったのは、その頃でした。
現在も「ファンキー」は健在です(詳細は「野口伊織記念館」をご覧下さい)。
運営は、(株)麦(MUGI)が当たっているようです。

今月の2枚は、こちら。
1枚目(↓)。
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「LIKE PREVIN」 ANDRE PREVIN(p)
と、
2枚目(↓)。
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「CONCERT BY THE SEA」 ERROLL GARNER(p)

ジャズのジャンル(!?)に「美女ジャケットアルバム」があります。
演奏者とは関係なく、アルバムジャケットに「美女」を登場させて、目を惹く---そーゆーふーなアルバムです。
今回の前者は、そーゆーふーなものといっていいでしょう。
アンドレ・プレヴィン(p)はドイツの名門クラシックレーベル、グラモフォンからもアルバム(クラシックもジャズも)リリースしている、異色のピアニスト。
後者はエロール・ガーナー(p)を代表するアルバムです。
しかし、
果たしてこれが「美女ジャケットアルバム」といっていいものかどうか?
赤○箇所(↑)に写っている女性が「美女」なのか???????????

今日から例の書棚には、「ジャズ批評」No.187(2015年9月号)(↓)を暫くの間、置いておくことにします。
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この号は、版元が頑張って大凡半分をカラーページにして、「美女ジャケットアルバム」を掲載しています(その数、約450枚!)。


BGMにジャズが流れる教養・情報!?番組「美の壺」。
放送15周年だそうで、一昨日「15周年記念!“ジャズ”」という内容で放送されました(↓)。
binotsubo
30分番組の中にジャズ愛溢れる皆さんが登場してきて、面白うございました。
公式ホームページでは、

①熱烈なジャズファンの落語家・林家正蔵さんが語る、ジャズの魅力とは?!
②日本を代表するジャズピアニスト・山下洋輔さんによる「即興」の極意
③時代を変えた「エレキギター」
④今大人気のジェントル・フォレスト・ジャズ・バンドによる、ジャズ名曲メドレー
⑤世界三大サックスメーカーが、本多俊之さんの理想の音を作る!
⑥伝説の「ジャズ喫茶」がこだわる「音響システム」
▽谷啓×草刈正雄のセッション!
<File533>


と、紹介されています(①~⑥は私が番号付けをしました)。

林家正蔵さんがお茶の水のDisk Union JAZZ, TOKYOでエサ箱を漁っているシーン+CDでジャズを聴きながらも、同じアルバムのLPジャケットを抱きしめているシーン。
因みにそのアルバムは、ズート・シムスの「ソプラノ・サックス」だったので、今日、掛けることにしましょう。

新宿PIT INNでの演奏。
山下洋輔(p)、類家心平(tp)、本田珠也(ds)、坂井紅介(b)による「チュニジアの夜」。
リードシート(ジャズの譜面)の解説と相まって、わかりやすうございました。
やっぱ、類家心平、イイですね。
確か彼のアルバムを1枚(2nd)持っていたので、今日、掛けることにしましょう。

田辺充邦さんによるジャズギターの解説。
1937年もののチャーリー・クリスチャン・モデルでの演奏+ウェス・モンゴメリーのオクターブ奏法に触れ、彼特有の親指での奏法を再現していました。ウェスのアルバムも、今日、掛けることにしましょう。

ビッグ・バンド、ジェントル・フォレスト・ジャズ・バンドの演奏。
リーダーはジェントル久保田さん。
上の画像で赤○をしてあるドラマーの松下マサナオさん。彼は、長野県飯田市出身です。

楽器メーカーYANAGISAWAにおける製造現場と、本多俊之モデルのSAX誕生の経緯。
本多さん曰く「品格の高い、すごい音、そして通る。」

岩手県一関市、ジャズの聖地「BASIE」が登場。
「日本一音のよいジャズ喫茶」と紹介されていました。
1970年から続く「最高の音質を大音量で鳴らすこと」を使命とする【レコード演奏家】、菅原正二さん。
現在は、コロナ禍によって休業中であるものの、こう、仰る(↓)。
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続けて、「いつでもオープンできる状態にして、ちょっと休ませてもらっている」---とのこと。

「美の壺」File.533の再放送はNHK・BSプレミアム、4月10日(土)午前6:45~。

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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。
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今日のストームグラス(↓)。
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4月上旬は(3/31)・1・5・6・9・13・14日が休みの予定です。よろしくお願いいたします。

一昨日、長野県から次のような支援策が打ち出されました。

1 「新型コロナ対策推進宣言」普及促進事業(創業・サービス産業振興室)
 飲食店における感染防止対策強化の一環として、会食時の感染リスクを軽減するため、県内の飲食店に飛沫防止パネル(アクリル板)を無償で配布します
---とのこと(こちらには、上記以外にもいくつかの支援策が並んでいます)。
で、
当店では、効果があるのか無いのかわからないような、店主の手作り飛沫防止パネルを会計場所に設置しています(↓)、
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しかし、
各席ごとには何もそーゆーものは置いておらず、間隔をとってあるだけ(_ _)。
昨日のブログでも触れましたが、当店には幸いにも、飛沫を振りまくようなお客様がおいでにならないので(=ほとんどが「おひとり様」なモンで)、会話のない静かな店内にBGMだけが、けたたましい音量で鳴っています(_ _)。

4月下旬から公開が始まったドキュメンタリー映画「ビル・エヴァンス タイム・リメンバード」。

順次全国公開中ですが、上映館の一覧を見て、(多少)吃驚。

というのも、

東京での公開が3館のみ、あと3館の都道府県は北海道と長野県しかないのです(↓だいたい各県で1館)。

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京阪神でも、各府県で1館のみ(愛知や福岡でも、です)。

なのに、なんで!?---長野県内では3館で上映することになったんだろう?

嬉しいことではあるんですが・・・・。

上映館の一覧を見ると、すぐにわかるのは、そこにはイオンシネマ、TOHOシネマズ、ユナイテッドシネマ、松竹系のMOVIX等のシネコンがない、ということ。

かといって、

ポレポレ東中野のような、突き抜けたあっち系というわけでもなさそうです。

「ボヘミアン・ラプソディ」のようなヒットは、はじめから期待していないでしょう。

だって、①ジャズピアニストについての、②ドキュメンタリー映画で、③その殆どがインタビュー構成(勿論、本人の肉声や演奏あり)で、④上映時間は84分---という映画ですから。

志ある(!?)映画館が上映してくれることになったのだろうか?

配給元が、この映画はそーゆー系の映画館で上映しようという戦略なのだろうか?

それとも、各地域の映画館が地域の声(!)を斟酌してくれての上映なのだろうか?

そーいえば、

松本にあるエオンタの「例の壁」には、ビル・エヴァンス直筆のサインがあったはず。

ということは、松本にはそれなりの素地があるということか?(エオンタのマスター小林さんが、エヴァンスを招聘してきて、1978年に松本でライブがあったんですね。)

じゃぁ、長野は? 上田は?

ん~、若しかしたら、支配人がジャズ好き(エヴァンス好き)だからなのかも?


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インタビューで名作“WALTZ for DEBBY”の“DEBBY”さんが登場します(兄・ハリーの娘さん、ビルにとっては姪にあたる人)。

それにしても、だ!

いくらメンズディとはいえ、観客10人はすべて、私も含んでオジサンとおじいさんだけ---というこの映画、いや、ジャズそのものが、そーゆーふーに高齢化してきていると、実感しました('A`)。


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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。本日の飯田の予想最高気温、30℃(゚ω゚)。

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今日のストームグラス(↓)。

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