ラベリングすることで見えてくることがあります。
もっとも有名な例は、「セクハラ」と「ストーカー」。
嫌らしいオヤジのいやらしい行為や視線、言葉等は、女性にとって「イヤな感じ」としてしか捉えられなかったのですが、「セクハラ」が登場したことで、そーゆー行為等がハッキリと「見える化」し、「それは犯罪!」ということが明確になりました。
で、
今回の「ヤンキーの虎」。
昨日のYahoo!ニュース(from 東洋経済オンライン)で取り上げられていて、「あ~、なるほどねぇ~」だったんです(思い当たる節、ありますもん)。
-------------引用開始(強調BLOG主、長いですぜ)
ヤンキーの虎は、大きく二つに分けることができます。
一つは、地元の名士系です。
地主や土建屋、パチンコ店などの二代目、三代目のような人たちで、地元の名門高校を出ています。
大学を卒業してから東京でサラリーマンを経験する人もいますが、最終的には地元に戻って親の商売を引き継ぎつつ、旧態依然の経営から脱皮し上手に稼いでいる。そういう人たちです。
もう一つが、文字通りのヤンキー系です。
高校は進学校ではなく、若い頃には少々の「やんちゃ」をやらかしてきた。
販売系や飲食系の仕事に就いた後に独立、そこで成功を収めた、といったパターンです。
統率力があり、かつてのヤンキーをど根性系パワフル社員に変身させ、まとめ上げているという強みもあります。
どちらの人たちも非常に勉強熱心で、船井総研や盛和塾のセミナーや勉強会などに熱心に足しげく通っています。
そこでさらに地元の仲間を広げ、互いに商売の情報やアイデアをやりとりしている。
仲間内での取引も少なくありません。
そのため、彼らが稼いだお金は、絶えず地元を循環しています。
大都市にお金が吸い込まれていきません。
これは地方にとって、とても大事なことなのです。
雇用だけでなく、そうした面でも地元への貢献度は大きいのです。
それゆえ、これからの「地方創生」を考えていく場合、彼らの力をいかに上手く借りることができるかが重要な鍵なのです。
ただ彼らはこれまで自分たちの地元で一つの層として認識されることもありませんでしたし、地方経済の中で正当な評価を受けて来ませんでした。
地方では、県庁、地銀、電力会社、地方新聞などに勤務する人々がエリートで、彼らは「虎」たちを“格下”と見てきたのです。
しかし、このエリートたちはリスクを取ることが嫌いな人たちなのです。
そもそも、地方の名門高校を卒業し地元の国立大学を出たり、東京あたりの私大を卒業したりして地元に戻ってきた人たちが多く、常にリスクの少ない選択をしてきた人たちです。
その彼らが、地方の意思決定集団を形成しています。
人口減少社会の中で彼らが選択するのは、「減り続けるパイを、みんなが少しずつ我慢しながら分け合いましょう」という生き方でしょう。
それに対して、「ヤンキーの虎」たちは地方経済の中でリスクテイクできる唯一の存在です。
徐々に衰退していく地方の中で起爆剤になり得るのは彼らしかいないのです。
-------------引用終了
この筆者は、藤野英人さん。
レオス・キャピタルワークス株式会社代表取締役社長・最高投資責任者。
(因みにここが販売している「ひふみ投信」、凄いパフォーマンスです。オススメ。--あたしゃ持ってませんけどo(^-^))。
「中央」で活躍なさっていた華麗な経歴からすると、「地方のそーゆー系」の生息を「マイルドヤンキー」によるヤンキー経済(by原田耀平)以降に「発見」したので、思わず書籍化しちゃいました---ということでしょう。
こちら。
でも「わかるなぁ~、そーゆーの」というのが、私の実感でもあります。
街の顔役が代替わりして、ご子息は「お外」のことを学んできたので、シュリンクしているジモトでも「行けそう」なものに手を出してみる。結果、ミニ・コングロマリット化。
そのとき武器になるのが、「地縁」と「血縁」。
「地縁」ビジネス・「血縁」ビジネス優先で、内向き経済。
飯田市が標榜する「文化経済自立都市」って、まさに彼らに懸かってるということですね。
(「ヤンキーの虎」って、「マネーの虎」に擬えてるんだろうけれど、もっと他のラベリング、なかったのかなぁ?)
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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。飯田の今日の予想最高気温は25℃(昨日はストーブつけたのにo(^-^)。)。

今日のストームグラス(↓)。
