『日本の田舎は宝の山』 曽根原久司著(2011) 日本経済新聞出版社刊 を読んでいたときのこと。
著者の曽根原さんは言い出し、いやもとい飯田市の旧鼎町出身だそうです。
現在は山梨県北杜市在住で、NPO法人 えがおつなげて 代表理事。
何をされているのかというと、組織間の接着剤みたいな仕事といっていいのか、な?
この本の最後の部分に、「ははあぁ~、なるほどねぇ。」という部分がありました。
つまり、「そこ」に商機を見いだしたのです。
-------------以下引用(強調BLOG主)
行政には公平原則があります。
一方で公平原則だけだと機能不全になる傾向があるので、最近はモデルを決めて実験しながら事業を行うことがあります。
企業には利益原則がありますが、近年は利益一辺倒ではないCSRの要素が増えてきています。
NPOはこれまで思い原則だけでやってきましたが、組織の持続性に問題があり、利益を稼ぐ必要に迫られています。
大学には論文原則、すなわち研究を世に問うという原則があります。
一方で、大学の存在意義が問われ始め、社会に積極的に関わる傾向があります。
さらに、この四つのセクターには相互関係があります。
私はこれを4すくみ現象と呼んでいます。
行政には権威主義があり、大学の権威に弱いという傾向があります。
ですから、行政と連携体制を作りたいと思ったら、まず、大学に声をかけるのが有効です。
大学はセクショナリズムに陥っていて、学際的な活動をしたくてもできないことかありますから、NPOと連携することを望む研究者が多くいます。
また、NPOは資金不足に悩んでいます。
ですから、資金のある企業とのマッチングの機会を設けると喜ばれます。
企業は監督官庁、行政に弱いという特徴かあります。
ですから企業と連携を取りたかったら、まず、行政とパイプを作るとうまくいく傾向があります。
企業は行政と連携したNPO活動の場であれば、参加しやすくなります。
このように、組織の4すくみ現象は、新たな連携を考えるときのヒントになります。
-------------引用終了
曽根原さんはこの「4すくみ現象」に気づいたんです。そこでそれら組織間の連携中退いやもとい紐帯として、NPO法人を立ち上げて、(たぶん)大成功。
いってみればこの構造に気づいたことで、コンサルタントの経験を活かして「地域興し」や「まちづくり」に応用が利くことも実践中。
こーゆー人財が言い出し、いやもとい飯田市まで戻ってこないで、北杜市を拠点に全国活動(そもそも彼が北杜市に拠点を構えたのは、東京から2時間圏内であることという時間距離の要素が大きかった。「時間距離」大事なんですよね)。
巻末には、「まちづくり五箇条のご誓文」を掲載。
オモシロイので、以下引用します。
まちづくり五箇条のご誓文
甲斐守曾根衛門
一、まず、はじめるべし
……思いたったが吉日の法則
好きこそものの上手なれの法則
ニ、楽しい小さなモデル=見本を作るべし。そして、大風呂敷広げて、こっちのみ~ずは
あ~まいよ、とアピールし続けるべし
……すてる神あれば、ひろう神ありの法則
イノベーション普及の法則
三、既成概念を疑うべし。既成概念をおおいに利用すべし
……諸行無常の法則
立ってるものは親でも使えの法則
「夏草やつわものどもが夢のあと」(松尾芭蕉)
四、イベントを行うときは、同時に、その後につながる「しくみ」を作るべし
……一石二鳥、一挙両得の法則
反対語辞典(砂上の楼閣)
五、愛と自主性と執念を基本に置くべし
……思う念力名をも通すの法則
番外編(腐っても鯛の法則)
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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。

今朝6:16のウォーキング時(↓快晴。こーゆー景色の季節になりました)。

今日のストームグラス(↓大繁殖中)。
