liddell coffee house リデルコーヒーハウス

【大切なお知らせ】2022年1月2日から、 次のように店の方針を変更しています。「 3名様以上の人数でのご来店は、お断りしています。」 つまり1~2人で、ご来店ください---ということです(3人以上で座れるお席はございません(_ _))。実際のところ、今は90%くらいが「おひとり様」のお客様です。

タグ:会社経営

『日本の田舎は宝の山』 曽根原久司著(2011) 日本経済新聞出版社刊 を読んでいたときのこと。

著者の曽根原さんは言い出し、いやもとい飯田市の旧鼎町出身だそうです。

現在は山梨県北杜市在住で、NPO法人 えがおつなげて 代表理事。

何をされているのかというと、組織間の接着剤みたいな仕事といっていいのか、な?

この本の最後の部分に、「ははあぁ~、なるほどねぇ。」という部分がありました。

つまり、「そこ」に商機を見いだしたのです。

-------------以下引用(強調BLOG主)

行政には公平原則があります。

一方で公平原則だけだと機能不全になる傾向があるので、最近はモデルを決めて実験しながら事業を行うことがあります。

企業には利益原則がありますが、近年は利益一辺倒ではないCSRの要素が増えてきています。

NPOはこれまで思い原則だけでやってきましたが、組織の持続性に問題があり、利益を稼ぐ必要に迫られています。

大学には論文原則、すなわち研究を世に問うという原則があります。

一方で、大学の存在意義が問われ始め、社会に積極的に関わる傾向があります。

さらに、この四つのセクターには相互関係があります。

私はこれを4すくみ現象と呼んでいます。

行政には権威主義があり、大学の権威に弱いという傾向があります。

ですから、行政と連携体制を作りたいと思ったら、まず、大学に声をかけるのが有効です。

大学はセクショナリズムに陥っていて、学際的な活動をしたくてもできないことかありますから、NPOと連携することを望む研究者が多くいます。

また、NPOは資金不足に悩んでいます。

ですから、資金のある企業とのマッチングの機会を設けると喜ばれます。

企業は監督官庁、行政に弱いという特徴かあります。

ですから企業と連携を取りたかったら、まず、行政とパイプを作るとうまくいく傾向があります。

企業は行政と連携したNPO活動の場であれば、参加しやすくなります

このように、組織の4すくみ現象は、新たな連携を考えるときのヒントになります。

-------------引用終了

曽根原さんはこの「4すくみ現象」に気づいたんです。そこでそれら組織間の連携中退いやもとい紐帯として、NPO法人を立ち上げて、(たぶん)大成功。

いってみればこの構造に気づいたことで、コンサルタントの経験を活かして「地域興し」や「まちづくり」に応用が利くことも実践中。

こーゆー人が言い出し、いやもとい飯田市まで戻ってこないで、北杜市を拠点に全国活動(そもそも彼が北杜市に拠点を構えたのは、東京から2時間圏内であることという時間距離の要素が大きかった。「時間距離」大事なんですよね)。

巻末には、「まちづくり五箇条のご誓文」を掲載。

オモシロイので、以下引用します。

まちづくり五箇条のご誓文

                                甲斐守曾根衛門

一、まず、はじめるべし
  ……思いたったが吉日の法則
    好きこそものの上手なれの法則

ニ、楽しい小さなモデル=見本を作るべし。そして、大風呂敷広げて、こっちのみ~ずは
  あ~まいよ、とアピールし続けるべし
  ……すてる神あれば、ひろう神ありの法則
    イノベーション普及の法則

三、既成概念を疑うべし。既成概念をおおいに利用すべし
  ……諸行無常の法則
    立ってるものは親でも使えの法則
    「夏草やつわものどもが夢のあと」(松尾芭蕉)

四、イベントを行うときは、同時に、その後につながる「しくみ」を作るべし
  ……一石二鳥、一挙両得の法則
    反対語辞典(砂上の楼閣)

五、愛と自主性と執念を基本に置くべし
  ……思う念力名をも通すの法則
    番外編(腐っても鯛の法則)


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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。

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今朝6:16のウォーキング時(↓快晴。こーゆー景色の季節になりました)。

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今日のストームグラス(↓大繁殖中)。

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池上彰氏も川上量生氏もともに週刊文春に連載を持っています(池上彰「そこからですか!?」川上量生「ジブリ見習い日記ときどきニコ動」)。

その2人の対談「池上彰が川上量生に迫る!」(週刊文春 2014.10.30号)。

川上量生氏がKADOKAWAとドワンゴの経営統合によって会長に就任、その記念対談?

二人とも同じ経験から、オモシロイ指摘をしていた点があったので、引用します。

-------------以下引用(強調BLOG主P)

池上:まったく社員のタイプが違うと思いますが、その人材を送りあって、何が生まれるんですかね。

川上:今回、どういう人材を送るかはわからないんですけど、ただドワンゴがここまで来た要因である着メロもニコ動も、社内で評価されない、落ちこぼれが成功させたんですよ。

池上:おお、これは放送業界もまったく同じです。

かつてラジオが本流だった時代に、ラジオ局がテレビを始める、となったわけです。

でも、何が何だかわからない事業に優秀な人材は送れない。

その彼らが見事に色々なコンテンツを作り出した。

出版業でうまくいかない人がドワンゴで、思わぬ形の産業改革を起こすかも知れないですね。

川上:あり得ますね。

池上:あまり評判のよくない人たちがヤケになって作った番組が視聴率を取って人気になったのに、そこにエリートが来たら、すっかり視聴率が落ちたっていう話とも似ています(笑)。

川上:エリートはやっぱりダメですよ(笑)。彼らは正しいことをするんです。

でも、理屈で考えるから、結論は一つしか生まれない

逆に非エリートの人たちはよくわからないものを作るので、多様性が生まれますよね。それが重要なんです。

池上:それは生物の進化と同じですね。

様々なものが突然変異を起こして、環境に対応できないものは淘汰されていく。

その中で環境に適応して生き延びたものが結果的に進化してきた。

川上:その通りです。だから多様性を生み出すには、無駄が必要なんです。

無駄イコール多様性で、効率化すると、多様性がなくなってしまう

池上:聞いていると、川上さんは混乱を引き起こして、その中からよくわからない新しいものを意図的に
世に出すことで、ライバルに真似されないものを作ることを常に考えていますよね。

そのアイデアはどういう時に生まれるんですか?

川上:本を読んでる時にピンとくることが多いですかね。

僕がよく読むのは、理数系の本です。

実はこれがビジネスにも役に立つんですよ。

「あ、この中で説明しているモデルは現実のコンテンツを作る時の考え方と似ているな」という瞬間があるんです。

池上:確かに、本を読んでいて、この部分があれとよく似ている、アナロジー(類推)できるな、と思うことは結構ありますね。

-------------引用終了

組織(集団)の多様性を生み出すには、無駄が必要。

「無駄」に該当する人自身が自ら「オレ、無駄だから・・・。」とは言ってほしくないんだけど、そーゆー存在を許容できる組織(集団)は生き延びていく・・・・・・・・、生物進化と一緒です。

でも、

最初から役に立つとか、立たないとか、いまの日本は「即物的に、それはカネになるのか」と成果や意義を要求する社会になってしまいました。

そーすると、うちみたいなところは、

「必要ないじゃん。」

こーゆーメンタリティが子供の頃から続いて、社会に敷衍していくと、学校現場は混乱するぞ(いや、今はもう既に混乱しているか?)。

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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。飯田の今日の予想最高気温は2℃だそうです。寒ぅ~~。

今朝のwalking時、雪がふっていたので家の中を30分、1~2階を行ったり来たり。クルマのフロントガラスには5~6cm積もっていました。

除雪して下界(R153周辺)へ降りていって見ると・・・・・・・・。

そこは別世界、雪がない!

標高差200mだからなぁ(( ´∀`))。

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今日のストームグラス(↓)。

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表紙を開くと、大きな木の切り株、そこに刻まれた年輪のド・アップ(木曽の桧、樹齢約320年だそうな)。

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「年輪経営」--私たちの目指す年輪経営が、最近注目されるようになってきました。

で始まるメッセージが記されています。

これは、トヨタ自動車の豊田章男社長が、「色々な形で勉強させてもらっています」とインタビューで語った、日経ビジネスオンラインの記事を受けてのことだと思う。

2014年6月30日のインタビュー記事で、豊田社長は次のように述べています。

-----------------以下引用

問:リーマン・ショック前の急拡大で、それまでトヨタの強みだった現場がおかしくなったという認識はありますか。

豊田:それは歴史が評価するでしょう。

ただ、人材育成のスピードをはるかに超えたスピードで規模が拡大したことだけは確かです。

私は最近、「年輪」という表現を使います。

持続的成長のために、商品と人材で年輪を1本ずつ刻んでいくのです。

それにはペース配分が大切です。

トップが、普通の木を10年で屋久島の屋久島杉にしようと言って突き進むと、どこかで折れてしまう。

それを私はやらない。

私は太陽となり、土となります。

それで、副社長が水をまき、多少色気のある本部長は肥やしをやる。そんなイメージです。

-----------------引用終了

これって、まさに伊那食品工業のスタンス。

かんてんぱぱの通販パンフレットの文面には、どこにも豊田社長の「と」の字も出てきません。

多少注目されても、常にマイペースの「年輪経営」。

日本の地方には、こーゆー系の「良い会社」がけっこうあるみたい(だからK投信が好きなんです)。

さて、今回は何を花王かな(いやもとい、買おうかな)。


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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。台風一過の良い天気と涼しい秋風。

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今日のストームグラス(↓)。

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今日、8月27日は「男はつらいよ」の日だそうです。FMで言っていました。

というのも、1969(昭和44)年8月27日に松竹映画「男はつらいよ」の第一作目が封切りされた日、それが今日なのだとか。

偶然、先日柴又帝釈天へ。

柴又駅前の「寅さん」像(↓)。

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台座には山田洋次監督のメッセージパネル(↓)。

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参道にはお土産屋さんや食べ物屋さん・・・・・・・。

ふと、「」と書かれた看板に目をやると、そこには

「猿庫の泉」の水を使った、中央アルプスの天然氷から作ります!

と書かれています(画像に残すの、忘れちゃいました)。

よくよく見れば、「宮下製氷」とも書かれています。

いやはや、「ここ」で長野県ローカルだと思っていた懐かしい地名と企業名に遭遇するとは・・・・・・・。

(そーゆー面でいえば、全国の高速道SA、PAで(株)マツザワの製品、目にしますよね。)

人口減・少子化・高齢化の三重苦の地元ではなく「お外」から稼いでくること、日本中のローカルの生きる道です。

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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。午後から崩れる予報。

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今日のストームグラス(↓)。それらしく、結晶化が進んでいます。

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マニュアルのない職場で社会人生活をず~~~っとしてきていたせいか、マニュアルに頼るようなあり方に対して、

「そんなもんみなくたって・・・・・・、へっ!」

というスタンスだったように思います。

(指導書もあるにはありましたが、その通りにやったとしても上手くいかないし、オモシロクナイし・・・・・・・。参考にこそすれ、現実はその通りにはいかないものである---そんな実感でした。)

が、

業界が違えば

「へぇ~、そういうもんなんだ、マニュアルって。」

と思うようなコラムにであいました。信託銀行に勤めていた経験のある方の文章です。

-----------------以下引用(強調BLOG主)

業務マニュアルとは、単に作業の手順を指示するものではないと感じています。

一つ一つの仕事の背景、ノウハウの集積、そこに潜むリスク、会社が大切にしていること等を感じさせるもので、つくる人の人格が現れるものです。

今でも私のまぶた焼き付いているその業務マニュアルには、「(作り手の)知識、経験の全てを注ぎ込む」「社員を一日も早くプロに育て上げる」「絶対に事務ミスを起こさない、お客様の資産を絶対に守り抜く」「(作り手)自らも作ることによって成長する」という作り手の気迫を感じさせるものでした。

業務マニュアルや手順書は、その職場での業務に対する基本姿勢のレベルを記したものともいえるでしょう。

ですので、それらを観れば、その会社の仕事に対する目線の高さやプロ意識の程度を感じ取ることができます

業務マニュアルに記した目線(意識)の高さは、どのあたりにあるか?

マニュアルの中に、働く人の命や時間を活かす魂が宿っているか?

-----------------引用終了

マニュアルを作ることが目的ではなくて、それを作る人も活用する人もマニュアルによって成長していき、それは結果的にお客様の利益に繋がり、会社も収益を生む。

行員・社員の能力に違いがあることを前提に、彼ら彼女らの「品質管理」に必要なもの---という見方もできますが、眼力のある人が見ればその会社の仕事に対する目線の高さやプロ意識の程度を感じ取ることができる---そーゆーものだったんですね、マニュアルって。

現在の仕事はマニュアルのない「暗黙知」が時として必要な分野ですが、多少記録も残しておこうか・・・・・・・

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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。

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今日のストームグラス(↓)。

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『子どもの貧困』(2008)、『子どもの貧困Ⅱ』(2014)の著者、阿部彩さんが、

『弱者の居場所がない社会』 阿部彩著(2011) 講談社現代新書 で紹介していた「マタイ効果」。

社会学の分野で発見されたこの効果、我々の社会のアチコチで散見されます。

引用が長くなりますが、ご紹介。

-----------------以下引用(強調BLOG主)

この言葉は、新約聖書の一節「持っている人は与えられて、いよいよ豊かになるが、持ってない人は、持っているものまで取り上げられるであろう」(マタイ福音書13章12節)から名付けられた社会現象のことである。

すなわち「マタイ効果」とは、「格差は自ら増長する傾向があり、最初の小さい格差は、次の格差を生み出し、次第に大きな〈格差〉に変容する性質」を指す。

この「マタイ効果」という現象は、1960年代から1970年代にかけて、アメリカの社会学者ロバート・マートンが「発見」し、その後、さまざまな分野にも適用されている。

マートンが、最初にこの「マタイ効果」が存在するとしたのは、科学の場における研究者の成果の「格差」であった。

マートンいわく、研究者は、最初は平等な土俵に立って競争していたとしても、いったん一人がよい研究成果を出すと、その研究者には補助金やよい研究設備が与えられたりして、彼・彼女が、よりよい成果を出せるような仕組みになっている。

そのため、著名な研究者はますます功績を上げるし、著名でない研究者はずっと功績を上げられない。

研究者間の成果の格差は、おのずと拡大していく。

同様の「マタイ効果」は、他の分野でも指摘されている。

たとえば、教育の分野では、こんな例がある。

最初に勉強ができる子は、ほめられ、勉強が得意だという自負も生まれ、先生も親も期待する。

クラスでは教師によくあてられ、学級委員となり、「できる子」として扱われていく。

だから、ますます学力がつく。

最初に「あの子は勉強がだめだ」と思われた子は、伸びない。

なので、学力格差はおのずと拡大する方向にあるという指摘である。

習熟度別学習が導入されていたり、学力で子どもを振り分けたりする学校制度であると、この傾向はますます強くなる。

スポーツなどでも同じである。

同時に野球チームに加わっても、うまい子は、レギュラーのポジションをすぐに与えられ、期待され、自分も負けられないと思って、ますます野球がうまくなる。

始めたときに野球がうまくない子は、うまくなる機会がなかなか与えられない。

もちろん、学力でもスポーツでも、一気挽回するケースもあるものの、その確率は低い。

経済の分野でも「マタイ効果」は明らかである。

裕福な人は、おカネを銀行に預けることができ、利潤の高い投資先に投資することもでき、おカネがおカネを生んでいく。

そのうえ、利息は、預ける金額が多いほど高かったりする。

貧困層は、毎日の生活に追われて、貯金をすることはおろか、借金をして利息を払わなければならない場合もある。

おカネがないと、さらにおカネが必要となるのである。

貧困を研究するものとして、この「マタイ効果」理論は、「なるほど」と思うところがある。

貧困の人々には、「なんで、また」と言うくらい不利が重なっていく場合があるからである。

親が貧しかったので、高等教育が受けられず、そのため非正規の仕事にしか就けず、つらい仕事で病気になり、病気休暇がとれないので解雇になり、仕事がなくなったので家賃が払えず……。

というように、不利が不利を呼んでいくのである。

確かに「マタイ効果」が存在するのではないか、と思わざるを得ないのである。

重要なのは、「マタイ効果」が社会に内在されているということである。

つまり、社会の仕組み、ルールとして、そうなっているのである。

少なくとも、現代社会では、社会のあらゆるルールや制度や仕組みが、マタイ効果が働くように作られているのである。

これは、「社会のありよう」の問題なのである。

「それでは、私たちは、マタイ効果を、重力のように、自然の摂理として受け入れるしかないのであろうか」

『マタイ効果-アドバンテージがさらなるアドバンテージを生む』の著者である社会学者ダニエル・リグニーは嘆く。

私たちは、マタイ効果に抗うすべを持たないのだろうか。

そうではない。

リグニーは、マタイ効果を逆行するシステムを作るのに必要なのは、私たち、特にマタイ効果の恩恵を受けてきた層の人々が、自分のポジションが自身の能力や努力の結果だけではなかったであろうことを認識することだと言う。

これは、ときとして非常につらいことであるし、心地よくないことである。

しかし、「マタイ効果」をあたかも存在しないかのように振る舞っていると、格差はがん細胞のように増殖して社会を蝕むであろう。

-----------------引用終了

貧困研究の第一人者である阿部さんも、たぶん「マタイ効果の恩恵を受けてきた人々」のうちのひとりなのでしょう。

が、

この効果によって自分のポジションが自身の能力や努力の結果だけではなかったであろうことを認識」し、このシステムが社会にビルトインされていることを前提に、改善策を提案しています(『子どもの貧困Ⅱ』)。

上に立つもの(エスタブリッシュメントの皆さんですね)、そのポジションはマタイ効果によって先代から受け継いだものではありませんか?

スタート地点が違うのに、今ある自分のポジションは実力相当と認識し、「下流」・「貧困」層を自己責任の結果---と見なしていることはありませんか?

これからの社会の有りようは、「下層」を如何にして社会的に包摂していくことができるのかどうか---にかかっている、ということなのだそうな。

同感です。

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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。

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今日のストームグラス(↓)。

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早稲田大学ビジネススクール教授の遠藤 功先生がインタビューで話していたエピソードが面白かったので、紹介します。

-----------------以下引用

私は以前、トヨタ自動車のある部長から「ちょっと相談に乗ってくれ」と言われて、「何ですか」と聞いたら、

「うちの部はいらないと思うんだよ。この部をなくしたいんだけど」

と言うわけです。

似たような部がほかにもあって、機能や業務が重複したり、情報がいろいろなところで錯綜している。

だから、この部を機能に分解して、この機能をこっちへ持っていって、この機能をあっちへ持っていけば、もっとシンプルな組織になって、業務もスムーズになる、と。

それで一緒に考えて、機能分析をしたわけです。

そうしたら本当に、その部はなくなって、その人は部長じゃなくなったのですが、結果としては、その後、偉くなった。

この会社は、こういう人を偉くするんだな、と思いましたね。

「自分の部をなくしましょう」という部長さんがいる会社というのは強いなと、そのときに非常に強く思いました。

-----------------引用終了

部課係のセクト主義に陥りがちな組織は、意識の面でもそーゆーふーになるように慣性が働いているらしい(ヒトの宿命とでもいいましょうか)。

人事異動で別の課に行くと前に自分がいたところの存在が敵対的に見えてくる。

いま自分がいるところの利益の最大化のために粉骨砕身。

それって、大局観がないとでももうしましょうか・・・・・・・。


人事定数を巡る攻防は、まさしくしかり。


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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。今朝も冷えました、飯田の最低気温-6.0℃(野辺山は-17.6℃!!!!)

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今日のつらら(↓)。

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今日のストームグラス(↓)。

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業務用厨房機器の中古リサイクルショップ、テンポスバスターズ。

以前、利用させていただきました(開業資金が雀の涙程度だったので、少しでも切り詰められるところは切り詰めたかったのです)。

そのテンポスバスターズには「テンポス精神十七ヶ条」というのがあって、


第四条が興味深いので、以下引用します。

-----------------以下引用(強調BLOG主)

第4条 フリーエージェント・ドラフト制

上司が嫌なら店を替われ、そこでも嫌ならまた替われ。

何度でも替わってみろ。

テンポスはフリーエージェント制だから。

だがそのうち気づくだろう。

理想的な上司や職場などないということを。

自分で切り開いたところにしか「やりがい」はないということを。

店長は、気に入らない使いにくい部下は他の店に放り出せ。

テンポスはドラフト制だから自分の納得のいくまで何回でも人を入れ替えろ。

だがそのうち気づくだろう理想の部下などいないということを。

-----------------引用終了

これって、新入社員に最初に読ませたくなると思いませんか?

他にも初めて管理職になった人に、とか。

起業してすべて自分でやりくりしていこうと思うと、タイヘンではあるけれど、それがイコール「やりがい」になっていて、他と比較したりせず(そして愚痴らず)、自分のやりたいことに進んでいくみたいです。

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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。

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今日のストームグラス(↓)。

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つらら、遂に1mオーバー!(↓)。

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早く落ちてきてくれぇ~~。

屋根の北側はつららオンパレード(↓)。

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1.ケータイやスマートフォンの「繋がる」アプリ(ともに持っていないので詳細は知らないのですけどね)。

2.クレジットカード(これは持ってます、フツーのを。ゴールド<プラチナ<ブラック といった階層社会とは無縁のごくごくフツーのです、年会費無料のやつね)。

3.ホストクラブやキャバクラ(どっちもいったことないや)。

これらの共通点は「勘違い」させるビジネスです。

1.→ 他者と繋がっているつもり、あなたは独りじゃないよぉ~~~って、利用者に思わせる(持ってないからあまり書くことがない。いや、書けない)。

2.→ (1ヶ月の利用上限額はあるけれど)手元にお金が無くても、モノやサービスが買えちゃう、「そう、あなたはこのカードのおかげで、お支払いは1~2ヶ月先でもOK!」 だめならリボルビングでもOKと囁く。リボルビングにしようものなら、その利率はな~~んと15%にも跳ね上がるという悪魔的ビジネスですぜ。さらにキャッシングしようものなら・・・・・・・。下流喰いビジネスの餌食にもなりかねない。

3.→ ビジネスとして疑似恋愛的にふるまうことで、客からたんま~りと貢がせれば大成功(らしい。行ったことがないからその仕組み≒心の機微がよくわかりません・・・・・・・)。

これらはお金をもうけるために、放っておけばどんどん私たちを勘違いさせようとするビジネスモデルなのです。

そこには嫌らしいくらいに様々な「仕掛け」が施されていて、「カモ」が来るのを待ち構えています。


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本日二回目の除雪を終了しました(一回目は8:30)。本日も平常営業開始です。

今日の南アルプス(↓11:00撮影)。大雪警報発令中なり。

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今日のストームグラス(↓)。こんな天気なのに、のんきなモンです、グラスの中は。

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昨晩のEテレ23:00、「幸福学 白熱教室」。

4回シリーズの第3回で、「挫折や逆境から立ち直るために」というものでした。

個人的には週の「あなたの仕事と幸せの関係」のほうが面白うございました。

というのも前野隆司氏(慶應義塾大学教授)の「煉瓦職人」の話が具体的でとてもわかりやすかったから。

どうも「煉瓦職人」の話というのは多少のバリエーションがありながらも、コンサル業界や啓発セミナー業界では有名な話であるらしい。

-----------------以下引用

イソップ寓話「3人のレンガ職人」

世界中をまわっている旅人が、ある町外れの一本道を歩いていると、一人の男が道の脇で難しい顔をしてレンガを積んでいた。

旅人はその男のそばに立ち止まって、

 「ここでいったい何をしているのですか?」

と尋ねた。

 「何って、見ればわかるだろう。レンガ積みに決まっているだろ。朝から晩まで、俺はここでレンガを積まなきゃいけないのさ。

あんた達にはわからないだろうけど、暑い日も寒い日も、風の強い日も、日がな一日レンガ積みさ。腰は痛くなるし、手はこのとおり」

男は自らのひび割れた汚れた両手を差し出して見せた。

 「なんで、こんなことばかりしなければならないのか、まったくついてないね。もっと気楽にやっている奴らがいっぱいいるというのに・・・」

旅人は、その男に慰めの言葉を残して、歩き続けた。

もう少し歩くと、一生懸命レンガを積んでいる別の男に出会った。

先ほどの男のように、辛そうには見えなかった。

旅人は尋ねた。

 「ここでいったい何をしているのですか?」

 「俺はね、ここで大きな壁を作っているんだよ。これが俺の仕事でね。」

 「大変ですね」

旅人はいたわりの言葉をかけた。

 「なんてことはないよ。この仕事のおかげで俺は家族を養っていけるんだ。ここでは、家族を養っていく仕事を見つけるのが大変なんだ。

俺なんて、ここでこうやって仕事があるから家族全員が食べていくことに困らない。大変だなんていっていたら、バチがあたるよ。」

旅人は、男に励ましの言葉を残して、歩き続けた。

また、もう少し歩くと、別の男が活き活きと楽しそうにレンガを積んでいるのに出くわした。

 「ここでいったい何をしているのですか?」

旅人は興味深く尋ねた。

 「ああ、俺達のことかい?俺たちは、歴史に残る偉大な大聖堂を造っているんだ!」

 「大変ですね」

旅人はいたわりの言葉をかけた。

 「とんでもない。ここで多くの人が祝福を受け、悲しみを払うんだぜ!素晴らしいだろう!」

旅人は、その男にお礼の言葉を残して、

また元気いっぱいに歩き続けた。


-----------------引用終了

前野氏はこの話を簡潔にまとめて話されていました。

自分の仕事と社会との接点、その先にあるものをどこまで見通すことができるのかどうか?

同じ仕事(行為)であっても、仕事に対する姿勢の動機づけとして、「自分の内なる意義」の必要性を痛感。

それで思い出したのが、大成建設の有名なコピー。

「地図に残る仕事」

これって、ゼネコンの矜持を感じます。


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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。今日の飯田の予想最高気温は12℃。

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今日のストームグラス(↓)。

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昨日は全県的に(北信も)快晴であったようで、FMラジオで八方尾根スキー場の人が「素晴らしく快晴!」を連発(「事件です!」)っていっていました。

昨日14:58の南アルプス(北部↓)。

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当店の駐車場から(↓)。

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